Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions サブスクリプションの概要

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Environment

  • Red Hat Enterprise Linux 6.0 以上のマイナーリリース
  • Red Hat Enterprise Linux 7.2 以上のマイナーリリース
  • Red Hat Enterprise Linux 8.0 以上のマイナーリリース
  • Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions

Issue

  • Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions サブスクリプションとは何ですか?
  • Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions サブスクリプションでは、Update Services for SAP Solutions を利用できますか?

Resolution

Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions とは

Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions は、S/4HANA および SAP HANA プラットフォームなどの SAP ワークロードのニーズに合わせて調整された SAP 固有のオファリングです。さらに、統合されたスマート管理および高可用性ソリューションをオファリングの一部として提供し、Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions で SAP 環境を標準化することで、運用の合理化とコストの削減を実現できます。

また、カスタマーサポートチケットシステムが統合されているため、Red Hat Enterprise Linux で SAP アプリケーションを実行するにあたり、サポート問題の窓口の一本化、インシデント解決の合理化、および継続的なコラボレーションが可能です。

チケットシステムの統合や Technical Support Alliance Network (TSANet) のメンバーシップにより、サポート問題の解決に向けた Red Hat、SAP、および認定ハードウェアパートナーの連携がスムーズになり、お客様へのサポートサービスが強化されます。

RHEL for SAP Applications が提供するパッケージはすべて、RHEL for SAP Solutions からも提供されています。


Red Hat Enterprise Linux (RHEL) に構築された RHEL for SAP Solutions サブスクリプションは、以下の追加コンポーネントを提供します。

  • S/4HANA、SAP HANA、および SAP Business Applications をサポートする SAP 固有の技術コンポーネント。
  • S/4HANA、SAP HANA、および SAP Business Applications 向けの高可用性ソリューション。
  • RHEL システムの設定を自動化し、SAP ワークロードを実行するために使用できる RHEL System Roles for SAP。
  • ライフサイクル管理およびプロアクティブな最適化のための Smart Management および Red Hat Insights。
  • Update Services および延長アップデートサポート:
    • 一般提供 (GA) の開始日から 4 年間、特定の RHEL マイナーリリースのサポートを提供する Update Services for SAP Solutions。
    • Update Services for SAP Solutions の対象でない RHEL マイナーリリースの延長アップデートサポート (EUS)。EUS は、一般提供 (GA) の開始日から 2 年間、特定の RHEL マイナーリリースのサポートを提供します。EUS および Update Services for SAP Solutions の詳細は「Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル」ページを参照してください。

注記:

  • Update Services for SAP Solutions は RHEL for SAP Solutions でのみ提供されます。他の RHEL 製品では提供されません。
  • Update Services for SAP Solutions は、指定の RHEL マイナーリリースでのみ提供され、EUS リリースとは異なる場合があります。
  • Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions サブスクリプションを Red Hat Enterprise Linux 6 で使用することはできますが、Update Services for SAP Solutions は含まれません。ただし、EUS は特定の RHEL 6 リリースで利用できます。RHEL for SAP Solutions サブスクリプションで使用すると移行が容易になります。

RHEL for SAP ApplicationsRHEL for SAP Solutions の違い

Red Hat は、RHEL for SAP Applications という別のサブスクリプションを提供します。RHEL for SAP Applications サブスクリプションに関する詳細は、ナレッジベースの記事 を参照してください。

機能 RHEL for SAP Applications RHEL for SAP Solutions
SAP NetWeaver のソフトウェアパッケージ: Repository rhel-7-SAP / rhel-8-SAP-NetWeaver (コンポーネントの一覧については SAP-specific technical components の表を確認してください)。
SAP HANA のソフトウェアパッケージ: Repository rhel-7-SAP-HANA / rhel-8-SAP-Solutions (コンポーネントの一覧については SAP-specific technical components の表を確認してください)。
RHEL High-Availability Add-On
RHEL System Roles for SAP
延長アップデートサポート (EUS) Premium のみ
Update Services for SAP Solutions (E4S)
Smart Management Add-On
Insights

SAP 固有のテクニカルコンポーネント

以下の表は、各リポジトリーに含まれる SAP 固有のテクニカルコンポーネントの概要を示しています。

RHEL 7:

パッケージ リポジトリー
rhel-7-SAP (*) rhel-7-SAP-HANA (*)
compat-locales-sap
compat-sap-c++
resource-agents-sap
resource-agents-sap-hana
tuned-profiles-sap
tuned-profiles-sap-hana
sapconf
rhel-system-roles-sap ✓(**)
vhostmd/vm-dump-metrics

(*) 以下の一覧を使用して、完全なリポジトリーラベルを特定します。

rhel-7-SAP: rhel-sap-for-rhel-7-<arch>-rpmsrhel-sap-for-rhel-7-<arch>-eus-rpmsrhel-sap-for-rhel-7-<arch>-e4s-rpms

rhel-7-SAP-HANA: rhel-sap-hana-for-rhel-7-<arch>-rpmsrhel-sap-hana-for-rhel-7-<arch>-eus-rpmsrhel-sap-hana-for-rhel-7-<arch>-e4s-rpms

<arch> は、以下のように特定のハードウェアアーキテクチャーを表しています。
- "server"(for x86_64)
- "for-power-le" (for ppc64le)
- "for-power" (for ppc64)
- "for-system-z" (for s390x)

注記: e4s リポジトリーは、ハードウェアアーキテクチャー x86_64 および ppc64le でのみ利用できます。

(**) RHEL 7.7 以降

RHEL 8:

パッケージ リポジトリー
rhel-8-SAP-NetWeaver (*) rhel-8-SAP-Solutions (*)
compat-locales-sap
compat-sap-c++
resource-agents-sap
resource-agents-sap-hana
tuned-profiles-sap
tuned-profiles-sap-hana
rhel-system-roles-sap
vhostmd/vm-dump-metrics

(*) 以下の一覧と例を使用して、完全なリポジトリーラベルを特定します。

rhel-8-SAP-NetWeaver: rhel-8-for-<arch>-sap-netweaver-rpmsrhel-8-for-<arch>-sap-netweaver-eus-rpmsrhel-8-for-<arch>-sap-netweaver-e4s-rpms

rhel-8-SAP-Solutions: rhel-8-for-<arch>-sap-solutions-rpmsrhel-8-for-<arch>-sap-solutions-eus-rpmsrhel-8-for-<arch>-sap-solutions-e4s-rpms

<arch> は、以下のように特定のハードウェアアーキテクチャーを表しています。
- x86_64
- ppc64le
- s390x

注記: e4s リポジトリーは、ハードウェアアーキテクチャー x86_64 および ppc64le でのみ利用できます。

Red Hat Enterprise Linux for SAP Applications リポジトリーに含まれるソフトウェアコンポーネント

  • sapconf (RHEL 6.5 以降および RHEL 7.x のみ): SAP NetWeaver をインストールするためのサーバーの RHEL システムの準備を自動化します。これには必要なパッケージ、カーネルパラメーター、ネットワークパラメーターなどが含まれます。sapconf は、キックスタートおよび Red Hat Satellite Server に統合できます。
    詳細は、「Is sapconf available in RHEL 8?」を参照してください。

  • compat-sap-c++ (RHEL 6.7 以降のみ):
    新しい NetWeaver リリースに必要な追加のランタイム互換性ライブラリーを提供します。詳細は、ナレッジベースの記事「Installation of SAP NetWeaver 7.51 and later on Red Hat Enterprise Linux 6 fails with the message GLIBCXX_3.4.14 not found」を参照してください。これらのライブラリーは、RHEL によって提供される標準のランタイムライブラリーとは独立してインストールされます。

  • tuned-profiles-sap (RHEL 6.5 以上のみ): SAP の NetWeaver ベースのアプリケーションを実行するために RHEL を調整する sap-netweaver プロファイルを提供します。

  • resource-agents-sap (RHEL 6.5 以上のみ): SAP NetWeaver 環境に高可用性を設定するために Pacemaker クラスターリソースエージェント (SAPDatabase および SAPInstance)[1] を提供します。ガイドラインについては、ナレッジベースの記事「Deploying Highly Available SAP NetWeaver-based Servers Using Red Hat Enterprise Linux HA add-on with Pacemaker」を参照してください。
    resource-agents-sap パッケージが提供するリソースエージェントを使用して、ENSA1 および ENSA2 を管理するための Red Hat HA ソリューションの詳細は、「HA Solution for S/4HANA based on ABAP Platform 1809 or newer」および「HA Solution for NetWeaver or S/4 Based on ABAP Platform 1709 or older」を参照してください。

  • compat-locales-sap: レガシー SAP ロケールを有効にし、Unicode でない SAP NetWeaver インストールの UNIX/Windoes から Linux への移行を容易にします。詳細は「SAP Note 187864」を参照してください。また、compat-locales-sap は、Unicode でない SAP アプリケーションを実行するお客様に追加のロケールも提供します。たとえば、de_DE@HPUX ロケールは、「SAP Note 952625」の説明にあるように、ソートの問題を回避するために、RHEL 上でドイツ語のソートを変更して HP-UX のソートと一致するようにします。

  • vhostmd/vm-dump-metrics: KVM のサポートのために SAP が必要とする監視デーモンとクライアント。詳細は「SAP Note 1400911」を参照してください。RHEL 8.0 では、vm-dump-metrics パッケージは BaseOS リポジトリーの一部となり、vhostmd パッケージは AppStream リポジトリーの一部となっています。

  • 今後のソリューション: SAP アプリケーションの今後のソリューションはすべて RHEL for SAP Solutions リポジトリーに追加されます。詳細は、「Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions」データシートを参照してください。

Red Hat Enterprise Linux for SAP HANA リポジトリーに含まれるソフトウェアコンポーネント

  • rhel-system-roles-sap (RHEL 7.7 Batch Update 3 以降のみ): SAP HANA または SAP NetWeaver をインストールするためのローカルまたはリモートサーバーの RHEL システムの準備を自動化します。これには必要なパッケージ、カーネルパラメーター、ネットワークパラメーターなどが含まれます。rhel-system-roles-sap は、Red Hat Satellite Server および Red Hat Ansible Tower に統合できます。詳細は、「Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP」を参照してください。
  • Scalable File System Add-On (XFS): 追加料金なしで提供されます。
  • compat-sap-c++: 新しい NetWeaver および HANA リリースに必要な追加のランタイム互換性ライブラリーを提供します。これらのライブラリーは、RHEL によって提供される標準のランタイムライブラリーとは独立してインストールされます。
  • tuned profiles-sap-hana: SAP HANA を実行するために RHEL を調整する、sap-hana 調整プロファイルを提供します。
  • resource-agents-sap-hana: SAP HANA Scale-Up システムレプリケーションを管理するためのリソースエージェントおよび他のコンポーネント。詳細は、「Supported Scenarios of Automated SAP HSR in HANA Scale-Up」を参照してください。
  • 今後のソリューション: SAP アプリケーションの今後のソリューションはすべて RHEL for SAP Solutions リポジトリーに追加されます。詳細は、「Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions」データシートを参照してください。
  • resource-agents-sap-hana-scaleout: SAP HANA Scale-Out システムレプリケーションを管理するためのリソースエージェントおよび他のコンポーネント。詳細は、「Supported Scenarios of Automated SAP HSR in HANA Scale-Out」を参照してください。

Red Hat Enterprise Linux High Availability アドオン

RHEL for SAP Solutions サブスクリプションには、Red Hat Enterprise Linux High Availability アドオンが含まれます。Red Hat Enterprise Linux High Availability は、信頼性、スケーラビリティー、および可用性を重要な実稼働サービスに提供する、Pacemaker ベースのクラスターの設定に必要なすべてのパッケージを提供します。

RHEL System Roles for SAP

Red Hat Enterprise Linux for SAP には RHEL System Roles for SAP が含まれています。これは、SAP HANA または SAP Netweaver ソフトウェアをインストールする前に、リモートまたはローカルで RHEL の設定を手助けします。
詳細は、「Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP」を参照してください。

ライフサイクル管理の Smart Management アドオン

RHEL サブスクリプションには Smart Management アドオンが含まれています。Smart Management アドオンは、Red Hat Satellite で管理する各 Red Hat Enterprise Linux システムに必要です。このアドオンを使用すると、Red Hat Satellite を使用した Red Hat Enterprise Linux システムの管理および更新が容易になります。

プロアクティブな最適化のための Red Hat Insights アドオン

RHEL サブスクリプションには Red Hat Insights アドオンが含まれています。Red Hat Insights は、拡大している Red Hat のナレッジベースに対して IT のインフラストラクチャーを分析し、パフォーマンス、可用性、安定性、およびセキュリティーに関連するリスクをリアルタイムで評価します。 詳細は、Red Hat Insights の Web ページを参照してください。

カーネルパッチのライブ適用

RHEL 7.6 および RHEL 8.1 より、カーネルパッチのライブ適用も RHEL for SAP Solutions サブスクリプションの一環としてサポートされるようになりました。詳細は「RHEL 7 はライブカーネルパッチ (kpatch) をサポートしていますか?」を参照してください。

SAP アプリケーションまたは SAP HANA システムを Update Services for SAP Solutions に登録する場合は、以下の該当する記事を参照してください。

How to subscribe SAP Applications system to the Update Services for SAP Solutions
How to subscribe SAP HANA systems to the Update Services for SAP Solutions

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