JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 3 リリースノート
お客様の期待に応えるため、JBoss EAP 7 のマイクロリリースが廃止され、定期的に配信される更新に置き換えられました。
新たにリリースされるそれぞれの更新には、お客様から報告された問題に対するバグ修正およびセキュリティー修正が多数含まれます。 この更新により、当社が作成するパッチの数およびインストールを最新の状態に保つためにお客様が管理しなければならないパッチの数が、大幅に減少することが期待されます。
詳細は、Red Hat ナレッジベース記事の Maintenance Release Changes in EAP 6.2+ および Updated Patch Management with EAP 6.2+ を参照してください。
この更新には、JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 02 からのすべての修正と変更が含まれています。
JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 03 をダウンロードしてください。
この更新には、以下のセキュリティー関連の問題に対する修正が含まれています。
ID | コンポーネント | 概要 |
---|---|---|
CVE-2021-20318 | JMS | HornetQ ライブラリーの CVE-2016-4978 の不完全な修正 |
CVE-2021-3859 | Undertow | undertow: HTTP および HTTP2 を介して EJB を呼び出すと、クライアント側の呼び出しタイムアウトが発生する |
この更新には、以下のバグ修正または変更が含まれています。
ID | コンポーネント | 概要 |
---|---|---|
JBEAP-22850 | WEJBHTTP-65 - PoolAuthenticationContext が Elytron Web 1.9.2.Final と互換性がない | |
JBEAP-21218 | A-MQ7 | WFLY-14408 - in-vm コネクターに "0" 以外のサーバー ID がある場合、journal-import コマンドが失敗する |
JBEAP-22538 | ActiveMQ | JBoss EAP でコアブリッジにルーティングタイプを設定できない [詳細] |
JBEAP-22645 | ActiveMQ | WFLY-15597 - 検出グループでプールされた CF を作成できない |
JBEAP-21124 | CDI / Weld | jboss-all.xml の |
JBEAP-23184 | Clustering | JBEAP-22636 - "ISPN000073: Unexpected error while replicating: java.util.ConcurrentModificationException" が org.wildfly.clustering.marshalling.spi.util.MapExternalizer.writeMap() で発生する |
JBEAP-21934 | Clustering | JGroups AZURE_PING が独立したクラウド EndpointSuffix を指定できない |
JBEAP-22092 | EJB | EJB タイマーがクラスター内で同期していないため、存在しないタイマーがトリガーされる |
JBEAP-20981 | EJB | EJBCLIENT-415 - クライアントが間違ったプロトコルで接続しようとしたときのロギングを改善する |
JBEAP-22557 | EJB | WFLY-15372 ejb タイマー管理操作での TimerHandle の使用を削除する |
JBEAP-22612 | EJB | TimerServiceImpl.getTimers() の同期ブロックによる競合 |
JBEAP-19093 | EJB | EAP で大量の EJB タイマーを起動するとメモリーが増大する |
JBEAP-21384 | Hibernate | HHH-14540 - Interceptor インスタンスが ORM セッションと Enver の一時セッションの間で共有され、複数の呼び出しが発生する |
JBEAP-22438 | JCA | JBJCA-1429 - XAResource 登録時に、トランザクションタイムアウト後に接続リークが発生する |
JBEAP-22165 | JMS | JmsXA 接続ファクトリーが java:jboss/DefaultJMSConnectionFactory にバインドされない |
JBEAP-22505 | JPA/Hibernate | WFLY-14923 - initialize-in-order をサポートするように JPA の処理を更新する [詳細] |
JBEAP-22401 | REST | RESTEASY-2997 - リクエストリソースが見つからない場合、RESTEASY003210 がレスポンス本文に表示される |
JBEAP-22569 | Remoting | XNIO-388 - 接続を閉じるときに JsseSslConduitEngine.doFlush で IOException Broken pipe エラーが発生する |
JBEAP-8360 | Scripts | Windows service.bat 引数をエスケープする |
JBEAP-23015 | Scripts | elytron-tool スクリプトを使用してストアから認証情報を書き込み/取得できない |
JBEAP-22348 | Security | Java 17 でも動作するように FIPS 検出を修正する |
JBEAP-22822 | Security | 7 つの引数の URI コンストラクターを使用しないように ElytronHttpExchange#getRequestURI を更新する |
JBEAP-20627 | Security | ELY-1626 - プログラムによる Web 認証 (HttpServletRequest.login()) が sso をトリガーしない |
JBEAP-22261 | Security | WFLY-15038 - レガシーセキュリティーおよびリモート EJB を使用する場合、Kerberos 認証データベース接続 (SQL Server など) を再利用できない |
JBEAP-22599 | Server | ベースよりも後だが同じマイナーストリームの EAP マイクロリリースの使用について、XP が警告する必要はない |
JBEAP-22657 | Undertow | UNDERTOW-1883 - mod_cluster プロキシーを有効にして、アプリケーションを停止または無効状態で登録する |
JBEAP-22460 | Undertow | UNDERTOW-1964 - ProxyPeerAddressHandler (proxy-address-forwarding="true") がリスナーで有効になっていて、X-Forwarded-For リクエストヘッダーに複数の IP アドレスが含まれている場合、IPAddressAccessControlHandler (ip-access-control) が動作しなくなる |
JBEAP-22679 | Undertow | UNDERTOW-1984 - アップグレード後に RST が送信されると、HTTP2 サーバーによって GOAWAY が送信される |
JBEAP-22735 | Undertow | UNDERTOW-1989 - 'java:module' 名前空間の JNDI 検索が AsyncContext からの NameNotFoundException で失敗する |
JBEAP-20813 | Web Services | JMS Web サービスエンドポイントとセッションエンドポイントをデプロイすると、リグレッションテストが失敗する |
JBEAP-22574 | mod_cluster | MODCLUSTER-731 - 起動していないコンテキストを追加した場合、停止ステージのコンテキストを登録する必要がある |
JBEAP-21289 | mod_cluster | WFLY-14121 - JBoss を一時停止モードおよび mod_cluster で起動する |
インストール
注記: この更新プログラムは、インストーラーまたは zip ベースのインストールにのみ適用する必要があります。
Unix ベースのシステムで CLI を使用してこの更新を適用するには、JBOSS_HOME から以下のコマンドを実行します。
bin/jboss-cli.sh "patch apply path/to/jboss-eap-7.4.3-patch.zip"
Windows ベースのシステムで CLI を使用してこの更新を適用するには、JBOSS_HOME から以下のコマンドを実行します。
bin\jboss-cli.bat "patch apply path\to\jboss-eap-7.4.3-patch.zip"
これらのコマンドにより、CLI スクリプトが含まれるインストールに更新が適用されます。 その他のシナリオと管理コンソールの使用については、JBoss EAP 7.4 Patching And Upgrading Guide で説明しています。
注記
- IBM Z および IBM Power Systems の OpenJ9 イメージは非推奨になり、OpenJDK11 は x86 (x86_64)、s390x (IBM Z)、および ppc64le (IBM Power Systems) でサポートされるようになりました。 OpenJDK11 イメージで OpenJ9 Java Virtual Machine (JVM) を使用する場合は、Java Change in Power and Z OpenShift Images を参照してください。
- s390x プラットフォーム (IBM zSeries) の EAP ネイティブは、IBM zSeries の OpenShift 環境でのみサポートされています。つまり、IBM zSeries でのベアメタルインストールはサポートされていません。
- 一部の JBoss EAP イメージテンプレートは、s390x ビルドがない可能性のある他の製品に依存しています。詳細は、こちら を参照してください。
- Helm Chart for JBoss EAP 7.4 / JBoss EAP XP 3 では、Helm パッケージマネージャーを使用して OpenShift 上でアプリケーションを構築し、デプロイすることができます。
- 統合テストのために IBM WebSphere MQ ブローカーが 9.2 に更新されました。詳細は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 7 Tested Integrations を参照してください。
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