Red Hat Satellite Extended Update Support (EUS) オファリングの概要と FAQ
概要
Red Hat Satellite Extended Update Support (EUS) オファリングは、標準の 18 カ月の Satellite 製品のライフサイクル 以降も、長期的なメンテナンスと重要なアップデートを提供するものです。一般向けに提供されているこのサブスクリプションアドオンは、複雑なシステム統合の課題や、厳格なコンプライアンス要件を抱え、頻繁なアップグレードが業務の支障となっているエンタープライズのお客様を対象としています。
Red Hat は、すでに確立されている Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の EUS ポリシー と Satellite のライフサイクルを連携させることで、インフラストラクチャースタック全体で一貫したエクスペリエンスを提供します。この連携により、組織は環境をより効果的に管理でき、長期的な安定性と予測可能なアップグレード計画を確保できます。
EUS オファリングが提供するもの
- 長期にわたる安定性: Satellite EUS は、標準の 18 カ月のメンテナンス期間に加えて 1 年間の追加サポートを提供し、特定のリリースに対して合計 30 カ月のメンテナンス期間を提供します。
- z-stream の予測可能性: このオファリングの中核となる価値は、メンテナンスの予測可能性です。Red Hat は、EUS オファリングに対して z-stream (X.Y.Z) リリースを引き続き提供します。これにより、EUS リポジトリーの更新と修正の周期が予測可能になります。
- 的を絞ったメンテナンス: 環境の安定性を高めるために、EUS は Red Hat が定義する「重大」および「重要」なセキュリティーエラータ (RHSA) と、優先度が「緊急」である一部のバグ修正 (RHBA) に焦点を当てています。
- Premium サポート: エキスパートによる 24 時間 365 日のサポートと、Red Hat カスタマーポータル、ナレッジベース、製品ドキュメントを継続的に利用できます。
- 簡素化されたアップグレード: EUS トラックのお客様は、指定された次期 EUS バージョンへの直接アップグレードを実行できます。
サブスクリプションと SKU に関する情報
Satellite EUS は、オプションのアドオンサブスクリプションとして利用できます。利用可能な SKU とそれぞれの適用範囲モデルは以下のとおりです。
| SKU | 説明 | 適用範囲モデル |
|---|---|---|
| RH03027 | Extended Update Support for Red Hat Satellite | インスタンスモード: 物理的な 2 ソケットサーバー 1 台、または仮想マシン 2 台を適用範囲とします。 |
| RH03028 | Extended Update Support for Red Hat Satellite for Unlimited Guests | ソケットモード: 物理的な 2 ソケットの仮想化ホスト上で稼働する無制限の数の仮想マシンを適用範囲とします。 |
| ESA0249 | Extended Update Support for Red Hat Satellite, Premium (One Year) | エンタープライズモード: エンタープライズプログラム (Enterprise Program) に基づく、あらゆるフットプリントおよび数量を適用範囲とします。 |
主な利点
Red Hat Satellite EUS は、複雑な IT 環境における頻繁な更新に伴うリスクを軽減します。以下を必要とする組織に最適なソリューションです。
- 予測可能なメンテナンス: 安定した長期サポートストリームを活用することで、頻繁なバージョン移行を回避できます。
- 環境への変更の最小化: 安定した検証済みの管理プラットフォーム上にワークロードが維持されます。
- 長期的なコンプライアンス: 既存のシステムに対して、セキュリティーパッチを確実かつ継続的に提供します。
- リソースの最適化: IT チームが、頻繁なバージョンアップグレードではなく、中核となるビジネスイニシアチブに集中できるようになります。
- 戦略的計画とリスク軽減: アップグレードプロセスを徹底的に計画して実行するための時間をより多く確保し、運用リスクと潜在的なダウンタイムを削減できます。
Satellite EUS のご利用方法
Satellite EUS オファリングは、RHEL 8 または RHEL 9 にデプロイされた Red Hat Satellite 6.16 以降の一部のバージョンで利用できます。
お客様の環境に EUS を追加するには、Red Hat の営業担当者 にお問い合わせいただき、サブスクリプションのニーズについてご相談の上、環境に適しているかどうかをご判断ください。
よくある質問 (FAQ)
Q: このオファリングの対象となる最初の Satellite バージョンはどれですか?
A: 対象となる最初のバージョンは、RHEL 8 または RHEL 9 上で稼働している Red Hat Satellite 6.16 です。
Q: 特定の EUS リリースを使い続けると、新機能を利用できなくなりますか?
A: EUS では、機能の利用を延期することができます。機能を利用できなくなることはありません。準備が整い次第、次期 EUS バージョンに直接アップグレードできます。
Q: EUS のバージョン間で直接アップグレードすることはできますか?
A: はい、できます。Satellite EUS は、EUS 指定リリース間の直接アップグレードをサポートしており、アップグレードプロセスの複雑さを大幅に軽減します。このアップグレードパスは、6.16 EUS のライフサイクルの後半に有効化される予定です。
Q: EUS メンテナンスストリームには何が含まれますか?
A: このストリームには、「重大」および「重要」なセキュリティー修正、「緊急」のバグ修正、Premium サポート、および EUS リポジトリーへのアクセスが含まれます。最大限の安定性を確保するために、このフェーズでは新機能や新しいハードウェアへの対応は提供されません。
Q: EUS は古いバージョンの Satellite (例: 6.15) で利用できますか?
A: いいえ。Satellite EUS サブスクリプションは、バージョン 6.16 (RHEL 8 または RHEL 9 上) 以降の指定された EUS リリースでのみ利用可能です。
Q: 同じバージョンの EUS を複数回購入することはできますか?
A: いいえ。EUS による延長は、次に計画されているアップグレードまでのつなぎとして、特定のバージョン向けに一度だけ提供されるオファリングです。
Q: 後で通常のリリースサイクルに戻すことはできますか?
A: もちろんです。EUS はオプションであり、利用し続ける義務はありません。
Q: EUS は RHEL クライアントのパッチ適用や Insights などの統合に影響を与えますか?
A: まったく影響を与えません。Satellite EUS は、RHEL クライアントおよび Red Hat エコシステムツールとの互換性を維持しています。
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