RHEL High Availability クラスターのサポートポリシー - サブスクリプション、サポートサービス、およびソフトウェアアクセス
目次
概要
該当する環境
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と High Availability Add-On
役に立つリファレンスおよびガイド{#useful_references}
はじめに
このガイドでは、RHEL High Availability ソフトウェアリポジトリーへのアクセスに関する Red Hat のポリシーと要件、およびそのソフトウェアへのサポートサービスについて説明します。
ポリシー
ソフトウェアリポジトリーアクセス: Red Hat は、有効な RHEL High Availability Add-On
サブスクリプション および、基盤となる RHEL オペレーティングシステムをカバーするサブスクリプションを持つ Red Hat アカウントに、RHEL High Availability ソフトウェアを含むリポジトリーへのアクセスを許可します。 RHEL Server 製品と RHEL High Availability 製品の両方が、2 つの アタッチされたサブスクリプション でカバーされています。これらのサブスクリプションにアタッチしたら、「Red Hat Enterprise Linux High Availability (for RHEL X Server)」リポジトリーを有効にし、Red Hat リポジトリーとやり取りする yum
またはその他のパッケージマネージャーを使用して、ソフトウェアへのアクセスを許可することができます。
- Red Hat Subscription Management を参照してください。
サポートサービスに必要なサブスクリプション: Red Hat では、組織が任意の High Availability ソフトウェアの Red Hat サポートサービスにアクセスできるようにするために、RHEL
および RHEL High Availability Add-On
の有効かつアクティブなサブスクリプションを保持することを条件としています (これが適用されるコンポーネントの詳細については、以下のポリシーを参照してください)。 RHEL High Availability Add-On
サブスクリプションが関連付けられている RHEL
サブスクリプションは、RHEL High Availability Add-On
ソフトウェアに関連して組織に付与される サポートレベル を指定します。 セルフサポートの RHEL
サブスクリプションでは、Red Hat サポートから RHEL High Availability Add-On
への支援を受ける資格を組織に与えることはありません。
L3 RHEL
サブスクリプションにより、組織が L1-L3 High Availability Add-On を購入した場合、Red Hat サポートから RHEL High Availability Add-On
の支援を受ける資格が与えられます。
サポートサービスを含む有効な RHEL
サブスクリプションがない場合、Red Hat は RHEL High Availability Add-On
ソフトウェアの使用について支援することはできません。 RHEL High Availability Add-On
環境のサポートを受けるために必要な基本のサブスクリプションは、Red Hat Enterprise Linux Standard サブスクリプション と Red Hat Enterprise Linux High-Availability Add-On サブスクリプション で、High Availability クラスターのメンバーごとにそれぞれ 1 つずつ必要です。これらのサブスクリプションは、他の Red Hat 製品の購入でバンドルされる場合があることに注意してください。そのため、購入する前に、現在使用中の製品を明確にするために営業担当者に相談してください。
サブスクリプションの数 - すべての RHEL HA システムのカバーは必須: 任意の RHEL システムで実行されている High Availability ソフトウェアに関連する問題について Red Hat から支援を受けるには、組織は、関連するクラスターの すべて のメンバーをカバーする RHEL と High Availability Add-On の有効なサブスクリプションおよび High Availability ソフトウェアを実行する任意のシステムの有効なサブスクリプション、またはどちらか一方の有効なサブスクリプションを所有している必要があります。 たとえば、以下のようになります。
- High Availability クラスターのいずれかのメンバーが支援を必要とする場合、そのクラスターに参加するすべてのメンバーに有効なサブスクリプションが必要です。
これは、そのメンバーが調査の段階でアクティブであるかどうかに関係なく、必要となります。 アカウントのサブスクリプションがクラスターのすべての設定メンバーをカバーしていない場合、Red Hat はそのクラスターに関連する問題を支援できません。 - RHEL High Availability Add-On の一部のコンポーネントは、RHEL High Availability クラスターに管理機能または補足機能を提供する目的で、クラスター以外のメンバーで実行できる場合があります。 High Availability ソフトウェアを実行する RHEL システムには、クラスターの定義済みメンバーではない場合でも、Red Hat から支援を受けるには、有効なサブスクリプションが必要です。
- これには、
pcs
やluci
などのクラスター管理ソフトウェアを実行しているシステムが含まれます。 - これには、
corosync-qnetd
などのクォーラムサービスを実行しているシステムが含まれます。 - これには、
booth
などでクラスター調停を提供するシステムが含まれます。 - これには、
pacemaker_remote
でリモートメンバーとして機能するシステムが含まれます。
- これには、
これらのポリシーに従う RHEL High Availability コンポーネント: RHEL High Availability Add-On は、さまざまなリポジトリーまたはその他の方法で配布できる多数のコンポーネント (RPM パッケージ) で構成されています。 以下のコンポーネントは RHEL High Availability Add-On の一部と見なされ、このガイドで定義されているポリシー、および RHEL High Availability をターゲットとするその他の Red Hat ポリシー に従います。
- Red Hat Subscription Manager が提供する "Red Hat Enterprise Linux High Availability" リポジトリーから取得されるすべてのコンポーネント
- Red Hat Enterprise Linux High Availability ISO または DVD に含まれるすべてのコンポーネント
- Red Hat カスタマーポータルのダウンロードセクションに記載されている Red Hat Enterprise Linux High Availability 製品のすべてのコンポーネント (例: RHEL 7 または RHEL 8 を参照)。
サブスクリプションおよび RHEL リリース: RHEL および RHEL High Availability サブスクリプションにより、Red Hat の RHEL ライフサイクルおよび製品サポートの対象範囲に従って、RHEL High Availability ソフトウェアのバージョンへのサポートとアクセスが可能になります。
- 参照: RHEL のライフサイクル
- 参照: 製品サポートの対象範囲
有効な RHEL および RHEL High Availability サブスクリプションをお持ちの場合、Red Hat は、RHEL ライフサイクルに従ってアクティブな製品サポートフェーズにある RHEL High Availability リリースに関する支援を提供することができます。