Amazon Web Services への Red Hat Satellite のデプロイ
Red Hat Satellite Server および Capsules を Amazon Web Services にデプロイするためのリファレンスガイド
Red Hat Satellite Documentation Team
satellite-doc-list@redhat.com
概要
Red Hat ドキュメントへのフィードバック (英語のみ)
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第1章 ユースケースに関する留意事項
Amazon Web Services はイメージのみのサービスであるため、Satellite のユースケースによっては、Amazon Web Services 環境では動作しない、または追加設定が必要な場合があります。Amazon Web Services で Satellite を使用する予定がある場合は、使用するユースケースのシナリオが Amazon Web Services 環境で利用可能であることを確認してください。
1.1. 機能するユースケース
AWS では、以下の Red Hat Satellite のユースケースを実行できます。
サブスクリプション
すべての Red Hat サブスクリプションがパブリッククラウド環境で実行できるわけではありません。サブスクリプションを実行できるかどうかの適格性は、Red Hat Cloud Access のページを参照してください。新たな組織を作成して、その組織に新たなマニフェストをインポートすることもできます。詳細は、Red Hat Satellite の管理 の 組織の作成 を参照してください。
マルチホームの Satellite および Capsule
マルチホームの Satellite はサポートされていません。
マルチホームの Capsule はサポートされています。マルチホームの Capsule を実装するには、ロードバランサーを使用して Capsule を設定します。詳細は、ロードバランサーを使用した Capsule の設定 を参照してください。
Satellite Server または Capsule Server の内部および外部 DNS ホスト名が異なり、かつ Satellite Server と Capsule Serverを配置するロケーション間にサイト同士の VPN 接続がない場合は、この設定を実行する必要があります。
オンデマンドのコンテンツソース
On Demand ダウンロードポリシーを使用すると、Satellite を実行するサーバーのストレージフットプリントを削減できます。ダウンロードポリシーを On Demand に設定すると、コンテンツホストの要求時に、Satellite Server または Capsule Server にコンテンツが同期されます。
詳細は、コンテンツの管理 の コンテンツのインポート を参照してください。
1.2. 機能しないユースケース
AWS では、DHCP を管理できません。このため、Satellite Server のほとんどのキックスタートと PXE プロビジョニングモデルは使用できないことになります。これには、以下のものが含まれます。
- PXE プロビジョニング
- 検出および検出ルール
ISO プロビジョニングメソッド
- PXE-Less Discovery (iPXE) (PXE を使用しない検出)
- Per-host ISO
- Generic ISO
- Full-host ISO
第2章 デプロイメントシナリオ
Amazon Web Services では、以下の 3 つの Red Hat Satellite デプロイメントシナリオがあります。
- 単一リージョン設定
- オンプレミスと AWS リージョンの接続
- 異なるリージョンの接続
図2.1 シナリオ 1: 単一リージョン設定
Amazon Web Services における最もシンプルな Satellite Server 設定は、Satellite Server とコンテンツホストの両方が同一リージョン内かつ仮想プライベートクラウド (VPC) 内にあるという構成です。
別のアベイラビリティーゾーンを使用することもできます。
シナリオ 2: オンプレミスと AWS リージョンの接続
オンプレミスのロケーションと Capsule を設置する AWS リージョンの間に VPN 接続を作成します。
Capsule Server を実行するインスタンスを登録すれば、Satellite Server の外部のホスト名を使用することも可能です。
オプション 1: AWS リージョンとオンプレミスデータセンターをつなぐサイト間 VPN 接続
オプション 2: 外部 DNS ホスト名を使用した直接接続
シナリオ 3: 異なるリージョンの接続
異なるリージョンをつなぐサイト間 VPN 接続を作成し、Capsule Server を実行するインスタンスを Satellite Server に登録する際に、内部 DNS ホスト名を使用できるようにします。
サイト間 VPN 接続を確立しない場合は、Capsule Server を実行するインスタンスを Satellite Server に登録する際に、外部 DNS ホスト名を使用します。
ほとんどのパブリッククラウドプロバイダーでは、リージョンへのデータ転送や、単一リージョン内のアベイラビリティーゾーン間でのテータ転送には課金されませんが、リージョンからインターネットへのデータ転送には課金されます。
オプション 1: AWS リージョン間をつなぐサイト間 VPN 接続
オプション 2: 外部 DNS ホスト名を使用した直接接続
第3章 前提条件
Red Hat Satellite および Capsule のインストールと登録前には、Amazon Web Services (AWS) でアカウントを設定し、AWS 上で Red Hat Enterprise Linux インスタンスを作成して起動する必要があります。
3.1. Amazon Web Service の前提条件
このガイドを使用するには、Amazon Web Services の次の側面に関する実践的な知識が必要です。
- AWS での Red Hat Enterprise Linux イメージの作成とアクセス。
- AWS セキュリティーにおけるネットワークアクセスの編集。
- EC2 インスタンスの作成と EBS ボリュームの作成。
- インスタンスの起動。
- AWS での仮想マシンのインポートおよびエクスポート。
- AWS Direct Connect の使用。
AWS 環境に Satellite をインストールするには、お使いの AWS 設定が オンラインネットワーク環境での Satellite Server のインストール の システム要件 を満たしていることを確認する必要があります。
AWS 環境に Capsule をインストールするには、お使いの AWS 設定が Capsule Server のインストール の システム要件 を満たしていることを確認する必要があります。
Amazon Web Services と関連用語の詳細は、Amazon Elastic Compute Cloud ドキュメント を参照してください。
Amazon Web Services Direct Connect の詳細は、What is AWS Direct Connect? を参照してください。
3.2. Red Hat Cloud の前提条件
このガイドを使用するには、次の手順を完了する必要があります。
- Red Hat Cloud Access での登録。
- 使用する Red Hat サブスクリプションの移行。
- AWS インスタンスを作成し、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンをそのインスタンスにデプロイすること。
- お使いのサブスクリプションが Red Hat Cloud に移行可能であることの確認。詳細は、Red Hat Cloud Access プログラムの詳細 を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux の AWS でのデプロイに関する詳細は、AWS EC2 での Red Hat Cloud Access Gold Image の確認方法 を参照してください。
3.3. Red Hat Satellite 固有の前提条件
- Amazon EC2 インスタンスタイプが オンラインネットワークでの Satellite Server のインストール の システム要件 を満たしているか、それ以上であることを確認する。最適なパフォーマンスを得るには、AWS ストレージの最適化インスタンス を使用します。
- オンラインネットワーク環境での Satellite Server のインストール の ストレージ要件 を参照してストレージ要件を理解し、AWS EBS ボリュームに正しいストレージを割り当てる。
- ブートボリュームとは別の EBS ボリューム上に同期コンテンツを保存する。
- 同期したコンテンツ EBS ボリュームをオペレーティングシステム内で個別にマウントする。
- オプション: その他のデータを別個の EBS ボリュームに保存する。
- Satellite Server と Capsule Server を外部 DNS ホスト名を使用して通信させるには、インスタンスに関連付けられた AWS セキュリティーグループで、通信用に必要なポートを開く。
3.4. Red Hat Satellite のインストール準備
お使いの AWS 環境で、以下の手順を実行します。
- Red Hat Enterprise Linux AMI の EC2 インスタンスを起動します。
- 新規作成のインスタンスに接続します。
Red Hat Gold Image を使用している場合は、以下のように RHUI クライアントを削除して、
product-id.conf
のenabled
パラメーターを1
に設定します。# dnf remove -y rh-amazon-rhui-client* # dnf clean all # cat << EOF > /etc/yum/pluginconf.d/product-id.conf > [main] > enabled=1 > EOF
第4章 AWS での Satellite Server のインストール
お使いの AWS 環境で、以下の手順を実行します。
- 新規インスタンスに接続します。
- オンラインネットワーク環境からの Satellite Server のインストール を使用して、Satellite Server をインストールします。
第5章 AWS での Capsule のインストール
お使いの AWS 環境で、以下の手順を実行します。
- 新規インスタンスに接続します。
- Capsule Server をインストールします。詳細は、Capsule Server のインストール を参照してください。
第6章 Satellite へのホストの登録
Satellite Server および Capsule Server をインストールしたら、EC2 インスタンス上のホストを Satellite に登録する必要があります。詳細は、ホストの管理 の ホストの登録 を参照してください。