15.5. シンプルなインテグレーションからの Knative サービスの呼び出し

シンプルなインテグレーションでは、Knative コネクションはフローの途中で Knative サービスを呼び出したり、シンプルなインテグレーションを終了するために Knative サービスを呼び出すことができます。これには、Knative コネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。

前提条件

  • Knative コネクションが有効になっている必要があります。
  • コネクションが呼び出す Knative サービスの名前を知っておく必要があります。このサービスは Fuse Online と同じクラスターで実行されている必要があります。
  • フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。

手順

  1. Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
  2. Choose a connection ページで Knative コネクションをクリックします。
  3. Call Service アクションを選択します。
  4. Service name フィールドをクリックし、Fuse Online が実行しえいるクラスターで使用できる Knative サービスの一覧を表示します。
  5. インテグレーションが呼び出すサービスを選択します。

    呼び出す Knative サービスがインテグレーションとして公開されている場合、サービスの名前はインテグレーションと同じ名前または似た名前になります。

  6. Next をクリックし、Call Service アクションの入力タイプを指定します。これは、インテグレーションが Knative サービスに送信するタイプです。

    1. データタイプの認識が必要がなかったり、前のインテグレーションステップからの出力が想定されたタイプであった場合、 Select Type フィールドで Type specification not required を指定し、Next をクリックします。残りの手順を行う必要はありません。

      構造化データタイプが推奨されます。たとえば、コネクション入力をデータマッパーステップでマップする場合、データタイプを指定する必要があります。データマッパーは、非構造化データのフィールドを表示できません。

      データタイプを指定するには、Select Type フィールドをクリックし、以下の 1 つをスキーマタイプとして選択します。

      • JSON schema は JSON データの構造を記述するドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/schema+json です。
      • JSON instance は JSON データが含まれるドキュメントです。ドキュメントのメディアタイプは application/json です。
      • XML schema は XML データの構造を記述するドキュメントです。ドキュメントのファイル拡張子は .xsd です。
      • XML instance は XML データが含まれるドキュメントです。このドキュメントのファイル拡張子は .xml です。
    2. Definition 入力ボックスに、選択したスキーマタイプに準拠する定義を貼り付けます。たとえば、JSON schema を選択した場合は、メディアタイプが application/schema+json の JSON スキーマファイルの内容を貼り付けます。
    3. Data Type Name フィールドにはデータタイプに選択した名前を入力します。たとえば、ベンダーの JSON スキーマを指定する場合は、Vendor をデータタイプ名として指定することができます。

      このタイプを指定するコネクションを使用するインテグレーションを作成または編集するときにこのデータタイプ名が表示されます。Fuse Online では、インテグレーションビジュアライゼーションとデータマッパーにタイプ名が表示されます。

    4. Data Type Description フィールドには、このタイプを区別するのに便利な情報を提供します。データマッパーでこのタイプを処理するステップにカーソルを合わせると、この説明が表示されます。
    5. Next をクリックします。
  7. Call Service アクションの出力タイプを指定します。

    これは、Knative コネクションが途中のコネクションである場合に Knative サービスがインテグレーションに返すタイプです。

    前の手順を繰り返して出力タイプを指定します。または、Knative サービスの応答が空である場合は Type specification not required を指定します。

  8. Next をクリックしてコネクションを追加します。

結果

インテグレーションビジュアライゼーションで、追加した場所にコネクションが表示されます。

実行中、このコネクションは指定の Knative サービスを呼び出します。呼び出しには、前のインテグレーションステップ (この Knative コネクションの前のステップ) からの出力が含まれます。Knative コネクションが途中のコネクションである場合は、コネクションはサービスの出力をインテグレーションの次のステップに渡します。

次のステップ

必要な他のコネクションをインテグレーションに追加します。入力タイプや出力タイプを指定した場合、Knative コネクションの前や後にデータマッパーステップを追加し、必要に応じてフィールドをマップします。