2.6. LDAP ディレクトリーの検索テーブルとしての使用

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーを使用してアカウント、ドメイン、またはエイリアスを保存する場合は、LDAP サーバーを検索テーブルとして使用するように Postfix を設定できます。検索用ファイルの代わりに LDAP を使用すると、中央データベースを使用できます。

前提条件

  • root アクセスがある。
  • サーバーに postfix パッケージがインストールされている。
  • 必要なスキーマおよびユーザークレデンシャルを持つ LDAP サーバーがある。
  • Postfix を実行しているサーバーに postfix-ldap プラグインがインストールされている。

手順

  1. 以下の内容で /etc/postfix/ldap-aliases.cf ファイルを作成して、LDAP 検索パラメーターを設定します。

    1. LDAP サーバーのホスト名を指定します。

      server_host = <ldap.example.com>
    2. LDAP 検索のベースドメイン名を指定します。

      search_base = dc=<example>,dc=<com>
    3. オプション: 要件に応じて LDAP 検索フィルターと属性をカスタマイズします。ディレクトリーを検索するフィルターのデフォルトは query_filter = mailacceptinggeneralid=%s です。
  2. 以下の内容を追加して、LDAP ソースを /etc/postfix/main.cf 設定ファイルの検索テーブルとして有効にします。

    virtual_alias_maps = ldap:/etc/postfix/ldap-aliases.cf
  3. postmap コマンドを実行して LDAP 設定を確認します。これは、構文エラーまたは接続の問題をチェックします。

    # postmap -q @<example.com> ldap:/etc/postfix/ldap-aliases.cf
  4. postfix サービスをリロードして変更を適用します。

    # systemctl reload postfix

検証

  • テストメールを送信して、LDAP 検索が正しく機能していることを確認します。/var/log/maillog のメールログでエラーがないか確認します。

関連情報

  • /usr/share/doc/postfix/README_FILES/LDAP_README ファイル
  • /usr/share/doc/postfix/README_FILES/DATABASE_README ファイル