2.5. Postfix を複数のドメインの宛先として設定する

Postfix を、複数のドメインのメールを受信できるメールサーバーとして設定できます。この設定では、Postfix は、指定されたドメイン内のアドレスに送信された電子メールの最終宛先として機能します。以下を設定できます。

  • 同じ電子メール宛先を指す複数の電子メールアドレスを設定する。
  • 複数のドメインの受信メールを同じ Postfix サーバーにルーティングする。

前提条件

  • root アクセスがある。
  • Postfix サーバーを設定している。

手順

  1. /etc/postfix/virtual 仮想エイリアスファイルで、各ドメインのメールアドレスを指定します。各電子メールアドレスを新しい行に追加します。

    <info@example.com>  <user22@example.net>
    <sales@example.com>  <user11@example.org>

    この例では、Postfix は info@example.com に送信されたすべての電子メールを user22@example.net にリダイレクトし、sales@example.com に送信された電子メールを user11@example.org にリダイレクトします。

  2. 仮想エイリアスマップのハッシュファイルを作成します。

    # postmap /etc/postfix/virtual

    このコマンドは、/etc/postfix/virtual.db ファイルを作成します。/etc/postfix/virtual ファイルを更新した後に、このコマンドを常に再実行する必要があります。

  3. Postfix /etc/postfix/main.cf 設定ファイルで、virtual_alias_maps パラメーターを追加して、ハッシュファイルを指すようにします。

    virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual
  4. postfix サービスをリロードして変更を適用します。

    # systemctl reload postfix

検証

  • 仮想メールアドレスの 1 つに電子メールを送信して、設定をテストします。

トラブルシューティング

  • エラーが発生した場合は、/var/log/maillog を確認してください。