2.4. 他の機能とのビューの互換性
ビューを使用する場合、検索領域は単一の接尾辞のエントリーに制限されます。ユーザーは、仮想階層からの結果を取得するために、ビューで検索クエリーに基づく必要があります。アクセス制御には若干異なる方法を使用する必要があります。ビューでは、ロールとサービスのクラスと共にエントリーグループを使用できます。
- 複数のバックエンド
バーチャル DIT ビューは、複数のバックエンドと完全に互換性があるわけではありません。
検索は単一のバックエンドに制限されています。つまり、ビューによって返されるエントリーは同じ接尾辞内になければなりません。
- 探索空間
仮想検索領域は、標準の検索スペースとは異なります。仮想検索領域は、検索がフィルターを持つビューノードにある場合にのみアクセスできます。それ以外の場合は、仮想 DIT 階層に含まれるエントリーが返されない標準のディレクトリーツリー (DIT) に対する規則的な検索です。
たとえば、
dcn=example,dc=com
がベースの検索を実行すると、仮想探索空間からのエントリーが返されません。実際、virtual-search-space の検索は実行されません。Views の処理は、検索ベースがou=Cupertino,ou=Location Views,dc=example,dc=com
のような場合に発生します。このようにして、Directory Server では、検索が両方の場所からエントリーが発生しないようにします。
- アクセス制御
- ビューを使用するには、アクセス制御に若干異なるアプローチが必要です。現在、ビューにはアクセス制御リスト (ACL) の明示的なサポートがないため、親のビューにロールベースの ACL を作成し、ロールをビュー階層の適切な部分に追加します。これにより、階層の組織プロパティーを利用できます。
- エントリーのグループ化
- Directory Server のサービスクラスとロールは、どちらもビューをサポートしています。ビュー階層の下に class of service または role を追加する場合、ビューに論理的および実際的の両方に含まれるエントリーはスコープ内にあると見なされます。つまり、仮想 DIT ビューを使用してロールやサービスクラスを適用することができますが、フラットな名前空間を照会しても、その適用の効果を見ることができます。