1.2. ルート接尾辞とサブ接尾辞の比較

ルート接尾辞は、ディレクトリーツリー (DIT) 全体とデータベースを関連付けます。ルート接尾辞には、親の接尾辞がありません。

ディレクトリーツリーのブランチを別のデータベースに保存する場合、サブ接尾辞を作成します。これは、ツリーのブランチをブランチの祖先とは別のデータベースに関連付けるものです。サブ接尾辞は、親接尾辞に付けなければなりません。親接尾辞はルート接尾辞でもサブ接尾辞でも構いません。つまり、任意のサブツリーのブランチを別のデータベースに保存することができます。

図1.2 別のデータベースにサブ接尾辞を持つディレクトリーツリー

異なるデータベースを持つディレクトリーツリー

この例では、ou=people,dc=example,dc=com のサブ接尾辞が 1 つのデータベースに格納され、ルート接尾辞の下にある残りのディレクトリーツリーが別のデータベースに格納されています。

サブ接尾辞を使用する利点:

  • データベースのメンテナンス (インポート/エクスポート/インデックス作成) を細かいレベルで実行できます。
  • サブ接尾辞を別のディスクに保存できるため、ディスク領域の問題を解決できます。

サブ接尾辞を使うことのデメリット

  • セットアップ中にさらに多くの管理アクションが必要になります。
  • レプリケーションには、サブ接尾辞ごとに個別の設定とレプリカ合意が必要です。