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3.8. サービステナントの作成
テナント (別名: プロジェクト) は、サービスリソースの集約に使用されます。テナントごとにクォータ制御を使用してリソース数を制限することができます。
注記
クォータに関する詳細は、Red Hat OpenStack Platform 『管理ガイド』の「プロジェクトの管理」セクションを参照してください。このガイドは以下のページで入手することができます。
ユーザーごとに、テナントが 1 つ割り当てられます。一般ユーザーの場合には、テナントは通常、そのユーザーのグループ、プロジェクト、または組織を示します。サービスユーザー (サービスの代わりに Identity サービスにアクセスするエンティティー) の場合には、テナントはサービスの地理的地域を示します。環境内でサービスが分散されている場合は、通常サービスが実行中のエンドポイントごとに、サービステナントが 1 つ作成されます (Identity サービスおよび Dashboard サービスを除く)。環境内のサービスが単一ノードにデプロイされる場合には、管理の目的でサービステナントを複数作成することも可能ですが、必要とされるサービステナント数は 1 つだけです。
本ガイドに記載のサービス設定例は、全サービスが単一のノードにデプロイされていることを前提としているため、必要なテナントは 1 つのみです。このような例ではすべて
services
テナントを使用します。 注記
管理者、一般ユーザー、サービスユーザーはすべてテナントを必要とするため、通常は各グループ用に少なくとも 3 テナントを作成します。管理ユーザー、一般ユーザー、およびテナントの作成方法については、「管理者アカウントの作成」および「一般ユーザーアカウントの作成」を参照してください。
手順3.12 サービステナントの作成
- Keystone に管理ユーザーとしてアクセスするためのシェルを設定します。
#
source ~/keystonerc_admin
services
テナントを作成します。[(keystone_admin)]#
keystone tenant-create --name services --description "Services Tenant"
+-------------+----------------------------------+ | Property | Value | +-------------+----------------------------------+ | description | Services Tenant | | enabled | True | | id | 7e193e36c4194b86b9a9b55d4b722af3 | | name | services | +-------------+----------------------------------+
注記
全 Identity サービスのテナントとそれらの ID の一覧を取得するには、次のコマンドを実行します。
[(keystone_admin)]#
keystone tenant-list
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