2020 年以降、RHEL での Python 2 サポートはどうなりますか?
Environment
- Red Hat Enterprise Linux
python
、python2
、または類似のパッケージで提供される Python 2 プログラミング言語
Issue
- 2020 年以降、RHEL での Python 2 サポートはどうなりますか?
- Red Hat 製品内で Python 2.7 はいつまでサポートされますか?
- https://pythonclock.org によると、Python プロジェクトは 2020 年 1 月 1 日に Python 2 の開発を終了します。この日付以降はどうなりますか?
- Python2 は、RHEL8 のアプリケーションストリームで利用できます。RHEL8 内の Python 2 ライフサイクルにおいて、これは何を意味しますか?
- Python 2 は RHEL 8 のライフサイクルが終了するまで使用できますか?
- Python 2 言語が EOL に到達した後も、Red Hat はバグ修正/セキュリティーエラータの提供を継続しますか?
Resolution
はじめに
Python プログラミング言語は、Python Software Foundation (PSF) が運営するオープンソースプロジェクトです。
以下に記載されているとおり、PSF は Python 言語バージョン 2 の公式サポートを 2020 年 1 月 1 日に終了すると発表しました。
その日以降、Python 2 のステータスは "コミュニティーサポート" に移行し、PSF から公式なサポートやリソースは提供されません。
代替としては、2008 年の Python 3.0 リリース以前から PSF が開発、改良、推進してきた Python 言語バージョン 3 が推奨されます。
Python 言語プロジェクトのどのバージョンをサポートおよび開発するかに関する PSF の決定と、RHEL や派生製品などの Red Hat 製品パッケージで提供されるテクニカルサポートおよびソフトウェア開発のレベルに関する Red Hat のビジネス上の決定は、それぞれ別のものです。
PSF が Python 2 を "サポート対象外" としても、RHEL で Python 2 が "サポート対象外" になるとは限りません。
このような "アップストリームプロジェクトの決定" と "Red Hat 製品の決定" の違いは、RHEL サブスクリプションが提供する重要な価値です。
セキュリティーエラータとバグ修正エラータ
セキュリティーエラータ (RHSA) およびバグ修正エラータ (RHBA) は、以下に記載されている日付のとおり、通常の RHEL ライフサイクル内で提供されます。
フルサポート開発フェーズでは、アップストリームプロジェクトからエラータが定期的かつ積極的にバックポートされます。
メンテナンスサポート開発フェーズでは、エラータはケースごとの対処となります。その場合、顧客への影響、エラータの重大度、利用可能な回避策、その他のいくつかの要因が考慮されます。
延長ライフフェーズでは、エラータは提供されません。
すべての Red Hat 製品に対するすべてのエラータは、Red Hat の裁量で提供されます。
使用と設定
通常の RHEL ライフサイクル内において、Red Hat は他の RHEL パッケージと同様に、RHEL 内での Python 2 パッケージの使用と設定に対するサポートを引き続き提供します。
フルサポートフェーズおよびメンテナンスサポートフェーズのリリースについては、新規および既存のインストールに対して使用および設定に関するフルサポートが提供されます。
延長ライフフェーズのリリースについては、既存インストールのみを対象として、使用と設定に関する限定的なサポートが提供されます。
機能拡張
メンテナンスフェーズおよび延長ライフフェーズ中の RHEL リリースには新しい機能拡張が適用されないため、これらのフェーズでは Python 2 に新機能は追加されません。
フルサポートフェーズの RHEL リリースへの機能拡張は、通常の RHEL Request For Enhancement (RFE) プロセスで検討されます。あらゆる機能拡張は、RHEL への組み込みを検討する前に、アップストリームで実行される必要があります。
RHEL 8
RHEL 8 は、アップストリーム Python プロジェクトが Python 2.7 ステータスを変更する "移行リリース" であるため、RHEL 8 では Python 2 パッケージのライフサイクルに対する関心が高まっています。
RHEL 8 AppStream Lifecycle ページには、RHEL 8 の Python 2.7 パッケージの終了日が 2024 年 6 月 と記載されています。
この日以降は、Python 3 などの新しい Python リリースにアップグレードすることが推奨されます。公式の Red Hat サポートが提供されないセルフサポートとして Python 2.7 を継続することもできます。
RHEL 8 Python について、詳しくは製品ドキュメントを参照してください。
RHEL 8 の AppStreams の全体的な概念については、次の製品ドキュメントで詳しく説明されています。
RHEL 9 と今後の RHEL メジャーリリース
RHEL 9 で Python 2 は配布されません。また、今後の RHEL リリースでも予定されていません。
pip と PyPI
Python ソフトウェアエコシステムの使用の大部分は、パッケージをインストールするための pip
コマンドと、Python パッケージインデックス 経由でのそれらのパッケージの可用性です。
Red Hat は、pip
パッケージの開発と PyPI サービスの管理を行っていません。
Python Packaging Authority は、Python 2 と PyPI および pip
の今後について、以下で説明しています。
コミュニティー Python パッケージ
サードパーティー製 Python パッケージのコミュニティー作成者とメンテナーのほとんどは、Python 2 のサポートをすでに終了したか、2020 年に終了する予定です。
今後、Python 2 バージョンのメンテナンスやサポートを継続するコミュニティー Python パッケージはほとんどないことが予想されています。
コミュニティー Python パッケージの大部分は、すでに Python 3 で利用可能であるか、同等の代替品が存在します。
特定のコミュにパッケージが 2020 年以降どうなるか把握する必要がある場合は、そのパッケージを提供するオープンソースコミュニティーの作成者およびメンテナーにお問い合わせください。
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