11 minute モードが、ハードウェアクロックをシステムクロックに同期しない
Issue
- 11 minute モードが、ハードウェアクロックをシステムクロックに同期しません。
- 以下は、
hwclock(8)
の man ページの抜粋です。
カーネルによるハードウェアクロックの自動合わせ
ハードウェアクロックを正しい値に同期させるのに、別法が取れるようなシステムもある。
Linux カーネルには、11 分ごとにシステムクロックをハードウェアクロックにコピーする
ようなモードが存在する。これは、何らかの洗練された方法 (ntp など) でシステムクロックを
同期できている時には、よいモードであろう。(ntp とは、ネットワークのどこかにある
タイムサーバーか、システムに付属した電波時計にシステムクロックを同期させる手法である。
RFC 1305 を見よ。)
このモード (「11 分モード」と呼ぶ) は、何かによって有効にされるまではオフになっている。
例えば ntp デーモンである xntpd はこのモードを有効にできるもののひとつである。
オフにするのも何かを実行すればよく、例えば hwclock --hctosys を実行して、システム・クロック
を古い方法で設定すれば、11 分モードはオフになる。
モードがオンかオフかを調べるには、adjtimex --print コマンドを実行して "status"
の値を見ればよい。この数値の第 64 ビットが (2 進数表示で) 0 ならば 11 分モードは
オンになっている。それ以外の場合はオフである。
システムが 11 分モードで動作している場合に hwclock --adjust や hwclock --hctosys
を実行してはならない。システムをおかしくしてしまう。hwclock--hctosys を起動時だけに
用いるならかまわない。これを用いれば、システム・クロックが外部の値に同期して 11 分
モードが開始されるまで、システムクロックを妥当な値にできる。
Environment
- Red Hat Enterprise Linux 5
- Red Hat Enterprise Linux 6
- ntp
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