Red Hat Enterprise Linux で利用できる gcc バージョン
Environment
- Red Hat Enterprise Linux 3
- Red Hat Enterprise Linux 4
- Red Hat Enterprise Linux 5
- Red Hat Enterprise Linux 6
- Red Hat Enterprise Linux 7
- Red Hat Developer Toolset (DTS)
Issue
- Red Hat Enterprise Linux で利用できる gcc のバージョンと C++ 標準ランタイムライブラリーのバージョン
Resolution
プライマリーコンパイラーパッケージ
- 以下の gcc パッケージはデフォルトのコンパイラーとして利用できます。
- RHEL7 : gcc 4.8.x
- RHEL6 : gcc 4.4.x
- RHEL5 : gcc 4.1.x
- RHEL4 : gcc 3.4.x
- RHEL3 : gcc 3.2.x
- DTS8 : gcc 8.2.x
- DTS7 : gcc 7.2.x
- DTS6 : gcc 6.2.x
- DTS4 : gcc 5.2.x、5.3.x
- DTS3 : gcc 4.9.x
- DTS2 : gcc 4.8.x
- DTS1 : gcc 4.7.x
コンパイラー後方互換性パッケージ
互換性パッケージは、従来のリリースでビルドされるコードとのビルドの互換性を維持するために使用できます。
- RHEL7:
compat-gcc-44
(RHEL6 でビルドされるコードと互換性を維持するための gcc 4.4.7)
- RHEL6:
compat-gcc-34
(RHEL4 でビルドされるコードと互換性を維持するための gcc 3.4)
- RHEL5:
compat-gcc-34
(RHEL4 でビルドされるコードと互換性を維持するための gcc 3.4)
- RHEL4:
compat-gcc-32
(RHEL3 でビルドされるコードと互換性を維持するための gcc 3.2)
- RHEL3:
compat-gcc
(gcc-2.96.x 互換)
ランタイム後方互換性パッケージ
互換性パッケージは、従来のリリースでビルドされたバイナリー C++ コードとのランタイムの互換性を維持するために使用できます。
- RHEL7:
compat-libstdc++-33
(g++ 3.3.x 互換)
- RHEL6:
compat-libstdc++-33
(g++ 3.3 互換)compat-libstdc++-296
(g++ 2.96.x 互換)
- RHEL5:
compat-libstdc++-33
(g++ 3.3 互換)compat-libstdc++-296
(g++ 2.96.x 互換)
- RHEL4:
compat-libstdc++-33
(g++ 3.3 互換)compat-libstdc++-296
(g++ 2.96.x 互換)
前方互換性テストのためのプレビューパッケージ
コードと今後のリリースとの互換性をテストするために、新しい gcc バージョンのパッケージを使用できる場合があります。
- RHEL6: 以下の「コメント」の「Red Hat Developer Toolset」を参照してください。
- RHEL5.8 以降:
gcc44
(完全サポートの gcc 4.4。リリースノートを参照。) 以下の「コメント」の「Red Hat Developer Toolset」を参照してください。 - RHEL5.6 以降:
gcc44
(完全サポートの gcc4.4。リリースノート を参照。) - RHEL5.4 以降:
gcc44
(gcc 4.4 Technology Preview。リリースノート を参照。) - RHEL5.3 以降:
gcc43
(gcc 4.3 Technology Preview。リリースノート を参照。)
コメント
互換性およびプレビュー gcc パッケージの使用
互換性およびプレビュー gcc パッケージは、バージョン番号が組み込まれた名前のコンパイラーバイナリーを提供します。たとえば、gcc 4.4 Technology Preview パッケージを使用して Red Hat Enterprise Linux 5.4 でコードをコンパイルするには、コンパイラーを gcc44
とします。configure スクリプトを使用するコードをビルドする場合、設定時に行うのが最も適しています。
# env CC=/usr/bin/gcc44 CXX=/usr/bin/g++44 ./configure ...
Red Hat Developer Toolset
Red Hat は Red Hat Developer Toolset で別のオプションを提供します。
Developer Toolset を使用すると、開発者は Red Hat Enterprise Linux でのインストールを簡単にするようパッケージ化された最新バージョンの GNU ツールチェーンを利用できます。このバージョンの GNU ツールチェーンは、各 Red Hat Enterprise Linux リリースの一部として提供されるツールチェーンの代わりに使用することができます。開発者は Red Hat Enterprise Linux で提供されるバージョンのツールチェーンを継続して使用できます。
Developer Toolset を使用すると、ソフトウェア開発者は複数の Red Hat Enterprise Linux バージョン (例: Red Hat Enterprise Linux 5 および 6) で実行するアプリケーションを一度に開発およびコンパイルすることができます。Developer Toolset はサポートされるすべてのバージョンの Red Hat Enterprise Linux と互換性があり、Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 のアプリケーションを開発するユーザーが利用できます。特定のマイナーリリースのサポートに関しては、リリースノートを参照してください。
Developer Toolset パッケージはコンテンツを /opt/rh
パスに置きます。これは、RHEL 自体で提供される互換性およびプレビュー gcc パッケージとは異なります。 scl
(Software CoLlections) ツールは、Developer Toolset からツールバージョンを簡単に利用できるようにし、通常の RHEL ツールとの混同を最小限にするために提供されます。
Red Hat は、有効な Red Hat Enterprise Linux Develper サブスクリプションをお持ちのすべてのお客様に Red Hat Developer Toolset のサポートを提供します。
Red Hat Developer Toolset を利用するには、有効な Red Hat Enterprise Linux Developer サブスクリプションが必要です。
Red Hat Developer Toolset に関する詳細は、関連するドキュメントを参照してください。
https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Developer_Toolset/
Red Hat Enterprise Linux Developer サブスクリプションに関する詳細は、以下のリンクを参照することができます。
* Red Hat ディスカッション
* Red Hat Developer Toolset のサポートポリシー
This solution is part of Red Hat’s fast-track publication program, providing a huge library of solutions that Red Hat engineers have created while supporting our customers. To give you the knowledge you need the instant it becomes available, these articles may be presented in a raw and unedited form.
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