認証のために keystone に接続するとタイムアウトが発生するため、さまざまな openstack コマンドが失敗する
Environment
- Red Hat Enterprise Linux Openstack Platform
Issue
- 認証のために keystone に接続するとタイムアウトが発生するため、さまざまな openstack コマンドが失敗します。たとえば、以下のようになります。
- 削除する試みが行われた後に、スタックが DELETE_IN_PROGRESS の状態のままになります。以下のトレースが
/var/log/heat/heat-engine.log:
に記録されます。
- 削除する試みが行われた後に、スタックが DELETE_IN_PROGRESS の状態のままになります。以下のトレースが
2014-06-17 16:04:39.529 5069 ERROR heat.engine.resource [-] Delete WaitConditionHandle "monsrv_wait_handle"
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource Traceback (most recent call last):
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource File "/usr/lib/python2.6/site-packages/heat/engine/resource.py", line 565, in delete
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource handle_data = self.handle_delete()
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource File "/usr/lib/python2.6/site-packages/heat/engine/signal_responder.py", line 61, in handle_delete
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource self.keystone().delete_stack_user(self.resource_id)
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource File "/usr/lib/python2.6/site-packages/heat/common/heat_keystoneclient.py", line 281, in delete_stack_user
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource raise exception.Error(reason)
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource Error:Timed out trying to delete user
2014-06-17 16:04:39.529 5069 TRACE heat.engine.resource
Resolution
有効期限が切れた keystone トークンを定期的にパージします。
以下のコマンドを実行すると、keystone データベースから有効期限の切れたトークンを手動でフラッシュできます。
# keystone-manage token_flush
管理者は、テーブルが大きくなりすぎないように、すべてのコントローラーから 1 日 1 回このコマンドを定期的に実行する cron ジョブを作成することが推奨されます。cron ジョブを作成する手順は openstack のデプロイ方法によって異なります。
非高可用性デプロイメントの 1 コントローラー
packstack、またはコントローラーを 1 つ持つ Director を使用して環境をデプロイしている場合は、以下の cron ジョブで十分です。
# crontab -e -u keystone
01 * * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
高可用性デプロイメント
高可用性デプロイメントには、最低 3 つのコントローラー/keystone ノードがあります。各コントローラーの遅延を調整して cron ジョブを実行するようにスケジュールすることが推奨されます。各コントローラーから実行して、コントローラーが 1 つダウンしてもジョブが実行し続けることを確認します。たとえば、以下のようになります。
コントローラー 1:
# crontab -e -u keystone
01 01 * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
コントローラー 2:
# crontab -e -u keystone
01 08 * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
コントローラー 3:
# crontab -e -u keystone
01 16 * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
- RHEL-OSP6 インストーラーは、各コントローラーからこの cron ジョブが毎分実行するように設定します。設定を維持するか、上述のように変更します。
- この (英語版の) 記事の作成時には、RHEL-OSP Director は OSP7 デプロイメントにはこの cron ジョブを設定しません。したがって、これはデプロイメント後に手動で設定する必要があります。
- 有効期限が切れた keystone トークンが多すぎる場合は、これにより /var/lib/mysql/* のファイルサイズを増やすことができます。
- keystone への認証要求が多すぎる場合は、有効期限が切れたトークンの数が非常に大きくなります。テーブルのサイズがすぐに大きくなる場合は、上で推奨されたよりも cron ジョブを実行する頻度を多くすることが推奨されます。1 日に 2 回、毎時など、お使いの環境によって異なります。これは、少し遅延した後に各コントローラーから実行されることを確認します。たとえば、以下のようになります。
このジョブを毎時実行する場合は、以下のように、各コントローラーから 20 分遅延させて実行するように設定します。
コントローラー 1: 毎時 1 分: 01 * * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
コントローラー 2: 毎時 21 分: 21 * * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
コントローラー 3: 毎時 41分: 41 * * * * /usr/bin/keystone-manage token_flush >/dev/null 2>&1
Root Cause
- 多くのユーザートークンの有効期限が切れるため keystone データベースをクエリーする実行時間が遅れ、コマンドがタイムアウトになります。
Diagnostic Steps
- 以下のクエリーを実行して、有効期限が切れたトークンが keystone データベースにどのぐらいあるかを確認します。
root@controller # mysql
mysql> use keystone;
mysql> select count(*) from token where token.expires < CURTIME();
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