Red Hat Enterprise Linux が OpenSSL 互換性パッケージを使用する理由

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Red Hat Enterprise Linux における多くのアプリケーションは、暗号化を使用するさまざまな暗号関数とプロトコルを実装する (openssl パッケージにある) OpenSSL ライブラリを使用します。暗号化により、認証、通信プライバシー、または改ざんから情報を保護することができます。Red Hat 社は、 openssl パッケージに加えて、オプションの互換性パッケージを提供しています。これらの互換性パッケージは、古いバージョンの OpenSSL ライブラリを提供します。これは、古い OpenSSL ライブラリのバージョンを使用するサードパーティアプリケーションがある場合に便利です。たとえば、(OpenSSL 0.9.7 が含まれる) Red Hat Enterprise Linux 4 向けにコンパイルされたサードパーティのアプリケーションを、(OpenSSL 0.9.8 が含まれる) Red Hat Enterprise Linux 5 で使用する場合に、こうした互換性パッケージが役立ちます。

Red Hat Enterprise Linux 6 には、Red Hat Enterprise Linux 5 の openssl パッケージと互換性のある openssl098e 互換性ライブラリがあります。

Red Hat Enterprise Linux 5 には、Red Hat Enterprise Linux 3 および 4 の openssl パッケージと互換性のあるopenssl097a 互換性ライブラリがあります。

Red Hat Enterprise Linux 3 および 4 には、Red Hat Enterprise Linux 2.1 の openssl パッケージと互換性のある openssl096b 互換性ライブラリがあります。

これらの互換性パッケージはオプションで、古いバージョンの OpenSSL ライブラリを必要とするサードパーティアプリケーションを使用している場合のみ必要となります。Red Hat 社は、必要に応じて互換性のライブラリを更新し、バックポートされたセキュリティパッチで重要なセキュリティの問題を処理します。

ほとんどの互換性パッケージ (別コンポーネントに関する互換パッケージ）とは異なり、OpenSSL の名前には、互換性パッケージのステータスを示す "compat" がありません。これらは、ランタイムの互換性だけを対象としているため、openssl パッケージその物に対応する "devel" パッケージはありますが、互換性パッケージ用の "devel" パッケージはありません。

コメント

ホワイトペーパー Red Hat Enterprise Linux:Application Compatibility Specification (provided as part of the Red Hat Enterprise Linux Resource Center) では、互換性に関するさまざまな側面について説明しています。古いリリースについては、以下のドキュメントがあります。

Red Hat Enterprise Linux 4 Application Compatibility は、Red Hat Enterprise Linux 4 がリリースされた頃に作成されました。 その一般的な概念は、Red Hat Enterprise Linux 5 にも当てはまります。