OpenSSL の CVE-2014-0160 (Heartbleed バグ) と Red Hat Storage (RHS)
Environment
- Red Hat Storage 2.1.2 は影響を受けます。
- 影響を受ける openssl のバージョンは
openssl-1.0.1e-15.el6
からopenssl-1.0.1e-16.el6_5.4
になります。
- 影響を受ける openssl のバージョンは
- Red Hat Storage 2.0 は影響を受けません。
- 影響を受けるその他の製品については https://access.redhat.com/site/announcements/781953 を参照してください。
Issue
- CVE-2014-0160 は Red Hat Storage に影響を及ぼしますか?
- openssl の heartbleed バグへの修正版が必要です。
Resolution
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Red Hat は、この問題が公開される前の exploit コードの存在については認識していません。ただし、この問題が公開された直後に多くの exploit が公開されています。この exploit により、OpenSSL を使用したアプリケーションによって処理される情報 (認証情報が含まれるプライベートキー、セッショントークン、ユーザーが提供したデータ) が開示されます。ご利用中のシステムが影響を受けるかどうかを確認し、影響を受ける場合には適切なバージョンにバージョンアップされることが推奨されます。追加の改善手順の詳細については、How to recover from the Heartbleed OpenSSL vulnerability) を参照してください。
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この問題が修正されている openssl-1.0.1e-16.el6_5.7 (RHSA-2014:0377) 以降にアップグレードすることが強く推奨されます。
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インターネット経由で登録した Red Hat Storage システム (または Satellites などに接続したシステム) は、yum を経由してアップデートすることができます。
yum update openssl
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openssl パッケージをアップデートできたら、脆弱性に対応するために OpenSSL ライブラリ (httpd や sshd) にリンクされているレジデントプロセス (たとえば services) を再起動 (もしくはシステムを再起動) する必要があります。
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RHS のアップデート時に一般的な追加コメントについては、Red Hat Storage Installation Guide chapter on updating を参照してください。
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この問題を解決するために、 ISO を利用して展開する方法がありません。システムがネットワークに接続していない場合は、パッケージをシステムにコピーして手動でインストールできます。
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Root Cause
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原因については、Security Advisory からの公式アナウンス RHSA-2014:0377 を参照してください。
An information disclosure flaw was found in the way OpenSSL handled TLS and
DTLS Heartbeat Extension packets.A malicious TLS or DTLS client or server
could send a specially crafted TLS or DTLS Heartbeat packet to disclose a
limited portion of memory per request from a connected client or server.
Note that the disclosed portions of memory could potentially include
sensitive information such as private keys.(CVE-2014-0160)[参考訳]
OpenSSL を使用した TLS および DTLS Heartbeat Extension パケットに、
情報漏洩の不具合が見つかりました。悪意のある TLS または DTLS
クライアント/サーバーは、巧みに作成した TLS または DTLS Heartbeat パケットを、
接続しているクライアントまたはサーバーから、必要に応じて
メモリ内で限定された場所を開示します。メモリで開示されている箇所は、
プライベートキーなど、重要な情報が保存されている可能性があります。 -
更新版が公開されていない製品に関する進捗は、Red Hat CVE データベース CVE-2014-0160 を参照してください。
Diagnostic Steps
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Red Hat は、お客様がこの脆弱性について自動的に確認するためのツールをご用意しました。このツールは正式なサポートツールではなく情報提供だけを目的としたものとなりますが、パッケージのアップデート後に簡単なチェックを行うことができます。
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影響を受けるシステムは Red Hat Storage 2.1.2 を実行しているシステム (つまり、バージョンが
openssl-1.0.1e-15.el6
からopenssl-1.0.1e-16.el6_5.4
までの openssl パッケージ) です。 -
現在の openssl パッケージのバージョンを確認するには、以下のコマンドを実行してください。
# rpm -q openssl openssl-1.0.1e-16.el6_5.4.x86_64
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