Microsoft Hyper-V Virtualization のサポート有無
Environment
- Red Hat Enterprise Linux 5
- Red Hat Enterprise Linux 6
Issue
- Red Hat Enterprise Linux には、Microsoft Hyper-V ホストでゲストとして使用するために準仮想化ドライバーが組み込まれていますか?
Resolution
Red Hat Enterprise Linux 5
Red Hat Enterprise Linux 5.9 以降では、Microsoft Hyper-V ホストにおける RHEL 5 ゲストのベースインストールに Microsoft Linux Integration Services (LIS) ドライバーが組み込まれています。
以下の準仮想化に関する使用事例は、Microsoft と連携してサポートしています。
- Red Hat Enterprise Linux 5.9 のすべての新規インストール
- Microsoft が提供する LIS バージョン 3.4 を使用する Red Hat Enterprise Linux 5.8 から、組み込まれている準仮想化ドライバーを使用する Red Hat Enterprise Linux 5.9 ゲストへのアップデート
以下の使用事例は、Red Hat および Microsoft のサポート対象外となります。
- 完全に仮想化された (LIS ドライバーを使用しない) Red Hat Enterprise Linux 5.8 ゲストを、準仮想化ドライバーを組み込んだ Red Hat Enterprise Linux 5.9 ゲストへのアップグレード
注意: 引き続き、Microsoft が提供しサポートする LIS ドライバーをインストールして使用することはできます。
Red Hat Enterprise Linux 5.9 テクニカルノートに記載されている既知の問題
Microsoft Hyper-V 仮想化ゲストで以前のカーネルを使用する Red Hat Enterprise Linux 5 を実行している場合は、Red Hat Enterprise Linux 5.9 カーネル以降に対して初期 RAM ディスクを生成する際に、mkinitrd は Microsoft Hyper-V ドライバーを含みません。したがって、ゲストの root ファイルシステムをホストするストレージに利用できるドライバーがないため、このカーネルでゲストを再起動するとカーネルパニックが発生します。この問題を回避するには、SCSI モジュールがロードされる前にモジュールをロードする --preload オプションを使用するか、 SCSI モジュールがロードされた後にモジュールをロードする --with オプションを使用して、mkinitrd ユーティリティを実行します。
- たとえば、Micrsoft Hyper-V に固有の各モジュールに対して
--preload
構文を使用する必要があります。
# bash -x mkinitrd --preload=hv_storvsc --preload=hv_vmbus -v -f initrd-`uname -r`.img `uname -r`
Red Hat Enterprise Linux 6
Red Hat Enterprise Linux 6.4 では、すべての Microsoft Hyper-V 準仮想化ドライバーと、インストーラーサポートへのサポートが追加されます。Red Hat Enterprise Linux ゲストインストーラーは、基本的な Hyper-V ハイパーバイザーを認識し、関連する準仮想化ドライバーをインストールします。これにより、Microsoft Hyper-V でゲストとして実行する際にインストールが単純になり、有用性が大きく改善します。
This solution is part of Red Hat’s fast-track publication program, providing a huge library of solutions that Red Hat engineers have created while supporting our customers. To give you the knowledge you need the instant it becomes available, these articles may be presented in a raw and unedited form.
Comments