2017 年 6 月のサービスリリース: Red Hat Insights の新機能および改善点
Red Hat Insights チームから、2017 年 サミット後初となる機能強化のサービスリリースをお知らせします。
Red Hat Insights は、お客様が環境内で検出されるインフラストラクチャーリスクや重大なセキュリティーアラートをプロアクティブにモニタリングできるようにして、予定外のダウンタイムを回避するための SaaS (サービスとしてのソフトウェア) です。Insights の使用には、新たなインフラ拡張は不要です。Insights では Ansible Playbook を使用した自動修復機能が活用できるほか、エグゼクティブレポートや健全性スコア、特定された問題を迅速かつ安全に修復するための手順を推奨する機能もあります。
今回の 2017 年 6 月のリリースでは、新機能が現在実稼働環境で利用可能なカスタマーポータル Insights Web UI に、さらにテストおよびフィードバック用に提供される Insights Beta が提供されています。
詳細については以下をお読みいただくか、新機能をお試しいただいて、Insights UI の「フィードバックを提供する」ボタンを使ってご感想をお聞かせください。
Insights 最新リリースについての詳細は、Red Hat Insights Release Notes を参照してください。
新たな機能:
インシデント検出 [Beta 版保留中]
インフラストラクチャー内の「インシデント」を検出することは、Red Hat Insights に追加された新しいコンセプトです。これまでは、将来遭遇する危険がある問題を事前に検知し、早期に特定することで、問題発生前に対処できるようにしていました。このコア機能はまだ存在しますが、Insights エンジンは拡張されて、分析時に現在インフラに影響を与えていることが分かっている重大な問題を検出するようになっています。UI 内でこれらのインシデントを別の方法で表示することで、即座に注意を促して優先対応を早め、問題の深刻化や差し迫った問題を回避できるようにします。
Openshift インフラストラクチャーの Insights 分析 [Beta 版保留中]
Openshift インフラストラクチャー (マスターおよびノード) 分析機能が拡張されました。
グローバルグループフィルタリング [Beta および既存版]
現在、グローバルグループフィルターは、ほぼすべてのページの UI に配置されています。これらのフィルターを使用すると、選択したグループ内の結果のみを表示できます。選択したフィルターは、リセットするか別のグループを選択するまで Insights を使用している間、残ることになります。
新たなページフィルタリング機能 [Beta および既存版]
アクションとインベントリーのビューに新たなフィルタリング機能が追加されました。システムステータス (チェックインまたは古い)、システムの健全性 (影響ありまたは健全)、およびインシデント別で結果をフィルタリングできるようになりました。Insights 内のどのページでも、一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するようにフィルタリングが設計されています。
Red Hat Insights ブログ購読 [Beta および既存版]
Red Hat Insights の最新情報をお届けするために、ユーザーは Red Hat Insights ブログを自動的に購読するようになりました。Insights に新たなルールや機能が追加されると、新規ブログが投稿されます。このブログの購読はユーザーが管理できます。
Red Hat ステータスページとの統合 [既存版]
Red Hat ステータスページ (status.redhat.com) との統合が完了し、Red Hat Insights のアベイラビリティーに関する最新ステータスが提供されています。このページでは、Red Hat Insights 既存版、ベータ版、および API についての現行のサービス停止、既知のアベイラビリティーに関する問題、予定されているメンテナンス期間についてお知らせしています。
古いシステムの自動削除l [Beta および既存版]
古いシステムの自動削除により、ユーザーは古いシステムに翻弄することなく、インフラストラクチャー内で最新の重大アクションにフォーカスすることができます。ここでいう古いシステムとは、Insights サービスに毎日チェックインしなくなったシステムのことです。これが特定されると、このシステムについてアクションを取るように UI が強調表示されます。古いステータスのまま 1 カ月が過ぎると、そのシステムは自動的に Insights ビューから削除されます。
エグゼクティブレポートの機能強化 [Beta]
エグゼクティブレポートは Red Hat Insights の 2017 年 4 月の更新で追加され、インフラストラクチャー健全性についてのトレンドやスナップショットを提供します。このレポートについてはいくつもの機能強化のリクエストをいただき、以下を追加しました。
- 直近 30 日間に解決した問題についての追跡およびレポートの進捗状況。
- ヒットした全ルールの別表で、アカウントのインフラストラクチャー内で Insights が特定した問題と影響を受けるシステム数のレポートを確認できます。
- 総合スコアが改善され、マウスをホーバーさせると、スコアの説明やその計算方法が表示されます。また、全システムの健全性を基にスコアの色が変化するようになっています。
- PDF 形式でエクスポートする機能により、完全なエグゼクティブレポートを保存、共有できるようになります。 [近日導入]
プランナーと Ansible Playbook 生成機能の改善 [Beta]
プランナーと playbook ビルダーの UI が改善され、既存のプランに追加したり新しいプランを作成したりする際の柔軟性が向上しました。システムは、個別のシステムとしてまたはすべてのシステムを以前に指定したグループに追加できるようになりました。追加可能なアクションがインテリジェントビューに表示され、選択が簡単かつすばやくできます。
** Insightsチームから、Beta テストに参加していただいた人すべてに感謝を申し上げます。私たちは常に、新機能を追加できるよう努めています。今後も Insights サービスの改善方法や強化方法に関するご意見がありましたら、是非ともお聞かせください。よろしくお願い致します。**
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