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クラウド環境で Red Hat Enterprise Linux ELS のメータリングを有効化する

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注記

メータリングサービスは RHEL 7 でのみサポートされています。 現在、メータリングサービスの RHEL 8 または RHEL 9 へのアップグレードはサポートされていません。

はじめに

パブリッククラウドで課金方法を有効化するには、クラウドサービスプロバイダーのマーケットプレイスから、以下のオプションのいずれか、または両方を完了する必要があります。

  • Pay-As-You-Go CentOS Linux または他の Linux ディストリビューションを Red Hat Enterprise Linux (RHEL) に変換します。
  • クラウドインスタンス上の Pay-As-You-Go Red Hat Enterprise Linux ホストに Extended Lifecycle Support (ELS) アドオンを追加します。

SLA と課金方法に準拠するには、Red Hat サブスクリプションに対して従量課金を設定します。

メータリング方法に関する注意点

ユースケースに応じて、使用状況を報告するには 2 つの選択肢があります。1 つはホストメータリングエージェントの使用、もう 1 つはRed Hat Insights Cost Management の使用です。

Red Hat Insights Cost Management サービスとクラウドデータを共有しない環境で運用する場合は、ホストメータリングエージェントを選択することを推奨します。

あるいは、Red Hat Insights Cost Management サービスは、システム上でプロセスが実行されていなくてもメータリングが可能になるため、引き続き推奨される選択肢ですが、システムが適切にタグ付けされていることを確認する必要があります。

前提条件

  • エンタイトルメントツールのワークフローを簡素化することで、システムが Red Hat サブスクリプションを自動的に管理できるようにする Simple Content Access を有効化している。

Insights Cost Management を使用してメータリングを有効化する

次のセクションでは、さまざまなクラウドプロバイダーで Insights Cost Management を通じてコストメータリングを有効化する方法について説明します。

AWS

レポートソースを設定する

AWS はコストを追跡しますが、Red Hat は新しい Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションのコスト効率の良い課金のためにレポートソースにアクセスする必要があります。自動アクセス用にこれらのレポートをエクスポートして保存する必要があります。このプロセスでは、これらのレポートのソースとして S3 バケットをセットアップする必要があります。詳細は、コスト管理のドキュメント を参照してください。

システムにタグを付ける

どのシステムが RHEL インスタンスで、どのアドオンを使用しているかなど、システムを分類するには、AWS コスト割り当てタグを使用してタグ付けする必要があります。Cost Management サービスは、そのようなシステムを識別し、レポートで追跡します。一部のタグはシステムを RHEL インスタンスとして識別するために必須ですが、システムに追加することを選択したアドオンサブスクリプションなどの他のタグはオプションになります。 システムにタグを追加するには、インテグレーションでのタグの設定 を参照してください。利用可能なタグのリストについては、AWS リソースへのタグの追加 を参照してください。

AWS インテグレーションでメータリングサービスを有効化する

Hybrid Cloud Console の AWS インテグレーションでメータリングを有効化する必要があります。詳細な手順については、インテグレーションへの RHEL メータリングの追加 を参照してください。

Azure

レポートソースを設定する

Azure はコストを追跡しますが、Red Hat は新しい Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションのコスト効率の良い課金のためにレポートソースにアクセスする必要があります。自動アクセス用にこれらのレポートをエクスポートして保存する必要があります。このプロセスでは、これらのレポートのソースとして Azure Blob ストレージバケットを設定する必要があります。詳細は、コスト管理のドキュメント を参照してください。

システムにタグを付ける

どのシステムが RHEL インスタンスで、どのアドオンを使用しているかなど、システムを分類するには、Azure コスト割り当てタグを使用してタグ付けする必要があります。Cost Management サービスは、そのようなシステムを識別し、レポートで追跡します。一部のタグはシステムを RHEL インスタンスとして識別するために必須ですが、システムに追加することを選択したアドオンサブスクリプションなどの他のタグはオプションになります。 システムにタグを追加するには、インテグレーションでのタグの設定 を参照してください。利用可能なタグのリストについては、AWS リソースへのタグの追加 を参照してください。

Azure インテグレーションでメータリングを有効化する

Hybrid Cloud Console の Azure インテグレーションでメータリングを有効化する必要があります。詳細な手順については、インテグレーションへの RHEL メータリングの追加 を参照してください。

ホストメータリングサービスによる従量課金

この方法では、Red Hat Enterprise Linux 7.9 上の専用ローカルサービス host-metering を通じて使用状況を報告します。

必要なパッケージをインストールする

host-metering パッケージは、host-metering ツールをインストールします。

注記: host-metering には、subscription-manager >= 1.24.53-1 の rpm バージョンが必要です。依存関係はパッケージとともに更新されますが、現在は手動での確認が必要です。

$ sudo yum -y update subscription-manager
$ sudo yum -y install host-metering

RHEL Extended Lifecycle Services (ELS) 証明書をインストールする

ELS を有効化する場合は、システムがそのアドオンを使用するためのエンタイトルメントを付与する証明書を取得する必要があります。

  1. Red Hat Product Certificates サイトを参照してください。
  2. ドロップダウンリストから Red Hat Enterprise Linux を選択します。
  3. フィルターボックスに Red Hat Enterprise Linux Server - Extended Life Cycle Support と入力します (入力ミスを防ぐためにコピーして貼り付けてください)。
  4. Select a version ドロップダウンで 7.9 を選択し、Select an architecture ドロップダウンでは x86_64 を選択します。
  5. Generate ボタンを押すと、証明書をダウンロードするためのいくつかのオプションが表示されます。最適なものを使用してください。

サブスクリプションを更新する

証明書をダウンロードした後、サーバーからエンタイトルメントを更新してアドオンを含めます。

$ sudo subscription-manager refresh

ホストメータリングサービスを開始する

host-metering サービスを有効化して開始します。

$ sudo systemctl enable --now host-metering.service

サービスがすでに実行されている場合は、証明書の変更が反映されるようにサービスを再起動します。

$ sudo systemctl restart host-metering.service

注記: RHEL for 3rd Party Migrations オファリングを購入したが、システムのサブセットで既存の 1 年または 3 年のサブスクリプションを利用する場合は、それらのシステムでホストメータリングが実行されていないことを確認してください。

$ sudo systemctl stop --now host-metering.service
$ sudo systemctl disable host-metering.service

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