JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 2 リリースノート
お客様の期待に応えるべく、JBoss EAP 7 のマイクロリリースは廃止され、定期的に配信される更新に置き換えられています。
新たにリリースされるそれぞれの更新には、お客様から報告された問題に対するバグ修正およびセキュリティーフィックスが多数含まれます。 この更新により、当社が作成する個々のパッチの数およびインストールを最新の状態に保つためにお客様が管理しなければならない個々のパッチの数が、大幅に削減されると期待されます。
詳細は、Red Hat ナレッジベースの記事 EAP 6.2 以降のメンテナンスリリースの変更 および EAP 6.2 以降によるパッチ管理の更新 を参照してください。
この更新には、JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 01 からのすべての修正と変更が含まれています。
JBoss Enterprise Application Platform 7.4 Update 02 をダウンロードしてください。
この更新には、次のセキュリティー関連の問題に対する修正が含まれています。
ID | コンポーネント | 概要 |
---|---|---|
CVE-2021-37714 | Bean Validation | jsoup: 細工された入力により、jsoup HTML および XML パーサーが停止する可能性があります |
CVE-2021-40690 | Security | xmlsec: xml-security: XPath 変換の悪用により、情報漏えいが可能に |
CVE-2021-3717 | Security | wildfly: JBOSS_LOCAL_USER チャレンジの場所が正しくないと、すべてのローカルユーザーにアクセス権が付与されることがある |
CVE-2021-3629 | Undertow | undertow: HTTP/2 を介したフロー制御における潜在的なセキュリティの問題により、DOS が発生する可能性がある |
CVE-2021-20289 | REST | resteasy: エラーメッセージがエンドポイントクラス情報を公開する |
この更新には、以下のバグ修正または変更が含まれています。
ID | コンポーネント | 概要 |
---|---|---|
JBEAP-22495 | WFCORE-5523 - WFCORE-5465 - git init.defaultBranch が master でない場合、Git テストに失敗する | |
JBEAP-22152 | EJBCLIENT-408 - RemotingEJBDiscoveryProvider の競合状態が NullPointerException を引き起こす | |
JBEAP-22244 | A-MQ7 | WFLY-15039 - ノードの再起動後にクラスタの再確立が断続的に失敗する |
JBEAP-22486 | ActiveMQ | ENTMQBR-5471 - MDB のデプロイ時にブローカーがキューを自動作成しない |
JBEAP-22110 | ActiveMQ | ENTMQBR-5385 - ブリッジ使用時にキュー間のラージメッセージの数が異なる |
JBEAP-22303 | Bean Validation | WFLY-11566 - WFLY-11566 のフォローアップ修正 |
JBEAP-22175 | Clustering | WFLY-7115 - KeyAffinityService は Infinispan のトポロジー変更スレッドをブロックする |
JBEAP-22516 | Hibernate | Hibernate ORM JDK 17 のサポート |
JBEAP-22496 | Hibernate | HHH-14796 - 既存の JPQL の NamedQuery をネイティブの NamedQuery に置き換えることができない |
JBEAP-22075 | Hibernate | HHH-14840 - IBM Db2 11.1 が TransientOverride テストケースで失敗する |
JBEAP-22304 | JCA | JBJCA-1421 - org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker で Connection.isValid() を使用します |
JBEAP-22442 | JCA | WFLY-15189 - JCA: 検証中に見つかった失敗した接続のロギングを無効にする |
JBEAP-22286 | JCA | JBJCA-1427 - Datasource.getConnection(username,password) を使用して GSSCredentials をバイパスできない |
JBEAP-21536 | JSF | WFLY-14698 - WebInjectionContainer でマネージド Bean をキャッシュすると、セッションタイムアウト後に分散 JSF アプリケーションでメモリーリークが発生する可能性がある |
JBEAP-22056 | Migration | CMTOOL-304 - CMTOOL: Java EE 参照を Jakarta EE に置き換える必要あり |
JBEAP-12319 | Migration | CMTOOL-308 - サーバー移行ツールスクリプトに .ps1 バージョンがない |
JBEAP-22428 | モジュール | MODULES-406 - 存在しないモジュールを反復処理すると ModuleLoader が失敗する |
JBEAP-22013 | REST | RESTEASY-2914 - ResteasyViolationException#toString concurrency generate a java.util.ConcurrentModificationException |
JBEAP-22336 | Scripts | WFCORE-5546 - "JAVA_OPTS" が standalone.bat で正しく設定されていない |
JBEAP-15433 | Scripts | WFCORE-4008 - Windows スタンドアロンスクリプト (ps1、bat) の "-server" オプションが統一 |
JBEAP-22063 | Scripts | WFCORE-5499 - domain.ps1 が、JDK > 9 で期待どおりに --add-exports JVM オプションを追加しない |
JBEAP-22338 | Security | ELY-2194 - JwkManager の JWK 実装がキーローテーションで適切に機能しない |
JBEAP-22371 | Server | WFCORE-5543 - 静的モジュール Jandex インデックスの操作スコープのキャッシュ |
JBEAP-21927 | Server | WFLY-14436 - xa-datasource-class などの間違ったクラスのエラーが改善 |
JBEAP-22511 | Undertow | UNDERTOW-1972 - InMemorySessionManager は実際のセッションで PLACE_HOLDER_SESSION を間違える可能性がある |
JBEAP-22176 | Undertow | UNDERTOW-1869 - InMemorySessionManager セッションの作成がスレッドセーフでない |
JBEAP-22454 | Web Console | メタデータの欠落: [resource description] @ {selected.profile}/subsystem=infinispan/cache-container=/distributed-cache=/memory=binary |
JBEAP-22497 | Web Services | CXF-8596 - WebFaultOutInterceptor での無限ループを修正 |
インストール
注記: この更新プログラムは、インストーラーまたは zip ベースのインストールにのみ適用する必要があります。
Unix ベースのシステムで CLI を使用してこの更新を適用するには、JBOSS_HOME から以下のコマンドを実行します。
bin/jboss-cli.sh "patch apply path/to/jboss-eap-7.4.2-patch.zip"
Windows ベースのシステムで CLI を使用してこの更新を適用するには、JBOSS_HOME から以下のコマンドを実行します。
bin\jboss-cli.bat "patch apply path\to\jboss-eap-7.4.2-patch.zip"
これらのコマンドにより、CLI スクリプトが含まれるインストールに更新が適用されます。 その他のシナリオと管理コンソールの使用は、JBoss EAP 7.4 Patching And Upgrading Guide で説明しています。
注記
- s390x プラットフォーム (IBM zSeries) の EAP ネイティブは、IBM zSeries の OpenShift 環境でのみサポートされています。つまり、IBM zSeries でのベアメタルインストールはサポートされていません。
- 一部の JBoss EAP イメージテンプレートは、s390x ビルドがない可能性のある他の製品に依存しています。詳細は、こちら を参照してください。
- Helm Chart for JBoss EAP 7.4 / JBoss EAP XP 3 では、Helm パッケージマネージャーを使用して OpenShift 上でアプリケーションを構築し、デプロイすることができます。
- 統合テストのために IBM Web Sphere MQ ブローカーが 9.2 に更新されました。詳細は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 7 Tested Integrations を参照してください。
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