Microsoft Azure Virtual Machine の sosreport を作成し、Red Hat に送信する方法
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sosreport ユーティリティーについて
sosreport ユーティリティーは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) システムに関する詳細情報を収集します。収集された情報は、実行中の RHEL システム設定を分析し、システム問題を診断して解決するために使用されます。Microsoft Azure の RHEL 仮想マシン内でユーティリティーを実行するには、以下の手順を実行します。
注記: sosreport ユーティリティーがない場合は、yum install sos
を使用してインストールします。
sosreport の作成
-
yum update sos
を使用して sosreport ユーティリティーを更新します。RHEL 7 注記: RHEL 7.4 (以降) には、Azure プラグインモジュールを含む sosreport バージョンが同梱されています。Azure プラグインモジュールは、WALinuxAgent ログおよび設定の詳細を収集します。RHEL バージョン 7.2 および 7.3 の sosreport ユーティリティーを更新すると、Azure プラグインモジュールが追加されます。
-
sudo アクセスを使用して、以下のコマンドを入力します。
RHEL 7.2 以降:
$ sudo sosreport -e azure
RHEL 6.x および RHEL 7.1 以降:
$ sudo sosreport
-
プロンプトが表示されたら、名前のイニシャルと名字を入力します。
-
サポートケース番号を入力します。この番号がない場合は、Red Hat または Microsoft のサポート担当者にリクエストしてください。サポート担当者へ連絡できない場合は、ケース番号は空白のままにしてください。ケース番号を空白のままにした場合は、生成されたファイルのフルネームをサポート担当者に送信して、後で FTP サイトで特定できるようにします。
ユーティリティーが実行され、圧縮された sosreport アーカイブが生成されます。ファイルは、RHEL 7 の場合は /var/tmp
ディレクトリー、RHEL 6 の場合は /tmp
ディレクトリーに保存されます。
[clouduser@localhost]$ sudo sosreport -e azure
sosreport (version x.x)
This command will collect diagnostic and configuration information from
this Red Hat Enterprise Linux system and installed applications.
An archive containing the collected information will be generated in
/var/tmp/sos.nP9QH1 and may be provided to a Red Hat support
representative.
Any information provided to Red Hat will be treated in accordance with
the published support policies at:
https://access.redhat.com/support/
The generated archive may contain data considered sensitive and its
content should be reviewed by the originating organization before being
passed to any third party.
No changes will be made to system configuration.
Press ENTER to continue, or CTRL-C to quit.
Please enter your first initial and last name []:
Please enter the case id that you are generating this report for []:
Setting up archive ...
Setting up plugins ...
Running plugins. Please wait ...
Running 90/90: yum...
Creating compressed archive...
Your sosreport has been generated and saved in:
/var/tmp/sosreport-clouduser.[case-number]-20170103113755.tar.xz
The checksum is: 28139a9858dd8972a52dd0bae2336a57
Please send this file to your support representative.
sosreport アーカイブの Red Hat サポートへの送信
sosreport アーカイブが生成されたら、圧縮された sosreport アーカイブを Red Hat サポートに送信します。
Red Hat FTP サイトを使用して、ファイルを Red Hat サポートに安全にアップロードします。Secure FTP の手順は、「How to provide files to Red Hat Support」を参照してください。
注記: ケース番号を空白のままにした場合は、ファイルのフルネームをサポート担当者に送信して、FTP サイトで簡単に特定できるようにします。
sosreport の便利なオプション
sosreport ユーティリティーは、実行中の RHEL システム設定のさまざまな部分を確認し、報告する個別のプラグインモジュールを多数使用します。
プラグインモジュールの一覧表示
-l
コマンドオプションを入力して、すべてのプラグインモジュールを一覧表示します。
$ sudo sosreport -l
sosreport の冗長モードでの実行
デフォルトでは、sosreport ユーティリティーは冗長モードでは実行されません。ユーティリティーによって完了している作業を確認したり、トラブルシューティングを行ったりするには、-v
オプションを使用します。
$ sudo sosreport -v
プラグインモジュールの省略
プラグインが機能せず、sosreport がハングしたり失敗したりする場合は、-n
オプションを使用してプラグインを省略できます。(最初に sosreport -v
を使用して、sosreport がハングまたは失敗している箇所を確認することに留意してください。) たとえば、yum をレポートするプラグインを省略するには、以下のオプションを入力します。
$ sudo sosreport -n yum
各エントリーをコンマで区切ることにより、複数のプラグインを省略することもできます。
$ sudo sosreport -n xfs,xinitd,yum
プラグインオプションの使用
特定のプラグインには、システムの一部に関する詳細を取得できる追加のオプションがあります。-k
オプションを使用して、プラグインオプションを指定します。以下のプラグインオプションは、リポジトリーの一覧を sosreport アーカイブに追加します。
$ sudo sosreport -k yum.yumlist
デフォルトの保存場所の変更
デフォルトのディレクトリー以外の場所に sosreport アーカイブを保存するには、以下のように --tmp-dir
オプションを使用します。
$ sudo mkdir /root/sos
$ sudo sosreport --tmp-dir /root/sos/
sosreport ユーティリティーおよびその他のコマンドオプションに関する追加情報は、sosreport の man ページを参照してください。
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