Red Hat Enterprise Linux 4 で運用フェーズの終了と、延長ライフサイクルフェーズへの移行に関するよくある質問
Red Hat Enterprise Linux 4 のライフサイクルはどのように設定されていますか?
Red Hat Enterprise Linux の各メジャーリリースに対して Red Hat が提供するサポートおよびサービスは、4 つのフェーズ (運用フェーズ 1、2、および 3、そして延長ライフサイクルフェーズ) に分類されています。Red Hat Enterprise Linux 4 については、7 年間の運用フェーズと、延長ライフサイクルフェーズを提供しています。これらの 4 つのフェーズで「ライフサイクル」が構成されています。それぞれのフェーズ時に提供されるサポートおよびサービスについては、http://redhat.com/rhel/lifecycle で詳細が説明されています。
2012 年 3 月 1 日以降、Red Hat Enterprise Linux 4 はどうなりますか?
2012 年 3 月 1 日、以下に記す Red Hat Enterprise Linux 4 製品は、運用フェーズから延長ライフサイクルフェーズに移行しました。
- Red Hat Enterprise Linux AS 4
- Red Hat Enterprise Linux ES 4
- Red Hat Enterprise Linux WS 4
- Red Hat Desktop 4
- Red Hat Global File System 4
- Red Hat Cluster Suite 4
2012 年 3 月 1 日以降、Red Hat Enterprise Linux 4 システムはどうなりますか?
Red Hat Network で Red Hat Enterprise Linux 4 チャンネルをサブスクライブし続ける Red Hat Enterprise Linux 4 システムが以下のサービスを利用し続けるには、Red Hat Enterprise Linux エンタイトルメントが必要になります。
- 既存の Red Hat Enterprise Linux 4 デプロイメントに関する制限されたテクニカルサービス (ベーシック、プレミアム、またはスタンダードサポートをお持ちの場合)。
- Red Hat Network (RHN) 経由で、すでにリリースされているバグ修正 (RHBA)、セキュリティエラータ (RHSA)、および製品の機能強化 (RHEA)。ソフトウェアメンテナンス、新しいバグ修正、およびセキュリティエラータは、Red Hat Enterprise Linux 4 製品ファミリでは提供されなくなりました。
- Red Hat カスタマーポータルに掲載されている Red Hat ナレッジベース、ホワイトペーパー、参考アーキテクチャーなどのコンテンツ。
- Red Hat Enterprise Linux 4 のドキュメント
2012 年 3 月 1 日以降、新しいバグ修正、セキュリティ、または製品の機能強化アドバイザリー (RHBA、RHSA、および RHEA) は Red Hat Enterprise Linux 4 Cluster Suite Add-On と Global File System Add-On には提供されなくなります。
Red Hat Enterprise Linux 4 が延長ライフサイクルフェーズに入った後はどうすれば良いですか?
Red Hat サブスクリプションをお使いになれば、セキュリティアップデートとバグの修正をすべて含む Red Hat ソフトウェアのアクティブなバージョン (バイナリおよびソース形式) に引き続きアクセスできます。Red Hat Enterprise Linux 4 の運用フェーズが終了したため、サブスクリプションサービスをこれまで通り活用していただくために、Red Hat Enterprise Linux 6 または 7 にアップグレードすることが強く推奨されます。このバージョンには、最新のハードウェアプラットフォームおよび ISV アプリケーション向けの新しい機能および可用性が含まれます。Red Hat Enterprise Linux 4 を引き続きご利用になる場合は、現在の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに Red Hat Enterprise Linux Extended Life Cycle Support (ELS) Add-On サブスクリプションを追加することが推奨されます。以下に記す ELS に関する質問をご確認ください。
Red Hat Enterprise Linux 4 を実行しており、現在は後続のバージョンに移行することができません。どんな対応が可能ですか?
- Red Hat Enterprise Linux 4 を利用し続け、上述のサブスクリプションサービスを引き続き利用できます。ソフトウェアメンテナンスは提供されず、利用できるテクニカルサポートも制限されます (ベーシック、スタンダード、およびプレミアムサポートのサブスクリプションの場合)。
- 引き続き Red Hat Enterprise Linux 4 を実行し、Extended Life Cycle Support (ELS) Add-On サブスクリプションをご購入いただくと、制限されたソフトウェアメンテナンスとテクニカルサポートをご利用になれます (以下の ELS の説明を参照)。
- できるだけ早く Red Hat Enterprise Linux 6 または 7 に移行してください。
Red Hat Enterprise Linux 4 のソフトウェアメンテナンス (バグおよびセキュリティの修正) とテクニカルサポートをこれまでどおり利用するにはどうすれば良いですか?
Red Hat Enterprise Linux 4 に対するソフトウェアメンテナンスと技術サポートが必要な場合は、Red Hat Enterprise Linux 4 Extended Life Cycle Support (ELS) Add-On サブスクリプションを追加することが強く推奨されます。Red Hat Enterprise Linux 4 ELS Add-On は Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを補完し、延長ライフサイクルフェーズでは利用できないソフトウェアメンテナンスサービスを提供します。Red Hat Enterprise Linux 4 ELS Add-On を購入すると、 運用フェーズ 3 で提供されていたソフトウェアメンテナンス (重大な影響を与えるセキュリティと、選択された緊急優先度のバグへの修正) とテクニカルサポートを引き続きご利用になれます。Red Hat Enterprise Linux 4 ELS は 2017 年 3 月 31 日まで利用できます。この期間、既存の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションと同様のサブスクリプション条件とサポートレベルをご利用になります。
Red Hat Enterprise Linux 4 ELS Add-On の詳細は http://www.redhat.com/products/enterprise-linux-add-ons/extended-lifecycle-support/ を参照してください。
Red Hat Network から Red Hat Enterprise Linux 4 ELS Add-On コンテンツにはどのようにアクセスできますか?
Red Hat Enterprise Linux 4 ELS Add-On コンテンツ (重大な影響を与えるセキュリティと、選択された緊急優先度のバグへの修正) は、Red Hat Network の Red Hat Enterprise Linux 4 ベースチャンネルの子チャンネルで入手できます。子チャンネルは、“Red Hat Enterprise Linux ELS” の製品の下にあります。Red Hat Network の Red Hat Enterprise Linux 4 ELS コンテンツにアクセスする方法については、https://access.redhat.com/knowledge/articles/70098 を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 4 Extended Update Support (EUS) Add-On サブスクリプションを購入しました。Red Hat Enterprise Linux 4 が運用フェーズから延長ライフサイクルフェーズに入ると、Red Hat Enterprise Linux 4.5 および 4.7 の EUS Add-On コンテンツはどうなりますか?
2012 年 3 月 1 日以降、Red Hat Enterprise Linux 4.5 および 4.7 以降にリリースされている EUS コンテンツには、現在の Red Hat Network の場所で引き続きアクセスできます。これには、ISO とすでにリリースされている Red Hat Enterprise Linux 4.5 と 4.7 のバグ修正、セキュリティ、製品の機能強化アドバイザリー (RHBA、RHSA、および RHEA) が含まれます。
Red Hat Cluster Suite 4 や Red Hat Global File System 4 などの Red Hat Enterprise Linux 4 Add-On は、2012 年 3 月 1 日以降どうなりますか?
Red Hat Enterprise Linux 4 Add-On ISO は、アクティブなサブスクリプションをお持ちの場合は、2012 年 3 月 1 日以降、Red Hat Network の現在の場所で引き続き利用できます。Red Hat Enterprise Linux 4 Extended Life Cycle Support (ELS) は、Red Hat Cluster Suite 4 および Red Hat Global File System (GFS) 4 を含むアドオンに対するサポートを含まないことに注意してください。したがって、このアドオンにおいては、ソフトウェアメンテナンスやバグ修正のアップデートは提供されません。詳細は ELS Add-On FAQ page を参照してください。
Red Hat Network Satellite インストールにはどのような影響がありますか?
2012 年 3 月 1 日以降、アクティブな Red Hat Enterprise Linux 4 サブスクリプションを持つお客様は Satellite を引き続きお使いになれるため、すでにリリースされているバグ修正、セキュリティエラータ、そして製品の機能強化を使用し、Red Hat Enterprise Linux 4 システムをプロビジョニングします。引き続き、Red Hat Network Satellite に関連しているすべてのサーバーに Red Hat Enterprise Linux エンタイトルメントが使用されます。Red Hat Network Satellite をお使いのお客様で、Red Hat Enterprise Linux 4 の Extended Life Cycle Support (ELS) をご購入いただいた場合に ELS コンテンツにアクセスする方法については https://access.redhat.com/knowledge/articles/70098 を参照してください。
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