fdisk でパーティションのサイズを変更する
前提条件
- 作成したパーティションは cat /etc/fstab を実行すると名前を確認できます。最初のフィールドはパーティション名です。fdisk でパーティションのサイズを変更するには、パーティションを削除して再作成する方法しかありません。したがって、fdisk を使用する場合はファイルシステムの情報をバックアップしてからサイズを変更する必要があります。
- パーティションテーブルは、fdisk で p オプションを使用しても表示できます。
警告: Red Hat では、LVM 以外でのパーティションの拡張またはサイズ変更はサポート対象外となります。ここに記載されている内容は参考情報としてお使いください。ここに記載されている手順をテストする前にシステムのバックアップを取得するようにしてください。
この手順を完了するには 10 分程度かかります。
手順
1. パーティションをアンマウントします。
~]# umount /dev/vdb1
2. fdisk partition_name を実行します。
たとえば、以下のようになります。
~]# fdisk /dev/vdb
Welcome to fdisk (util-linux 2.23.2).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.Be careful before using the write command.
Command (m for help):
3. 削除するパーティションの番号は p で確認できます。パーティションの一覧は “Device” ヘッダーで確認できます。
たとえば、以下のようになります。
Command (m for help): p
Disk /dev/vda:407.6 GiB, 437629485056 bytes, 854745088 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical):512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal):4096 bytes / 4096 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier:0x5c873cba
Partition 2 does not start on physical sector boundary.
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/vda1 2048 3048 500+ 83 Linux
/dev/vda2 3049 4049 500+ 83 Linux
4. d オプションを使用するとパーティションを削除します。パーティションが複数ある場合は、削除するパーティションを指定するプロンプトが fdisk によって表示されます。
たとえば、以下のようになります。
Command (m for help): d
Partition number (1,2, default 2):2
Partition 2 has been deleted.
5. n オプションを使用すると新しいパーティションが作成されます。今後サイズを変更するための領域を確保したい場合は推奨される値を使用してください。セクターの代わりに、人間が読み取れるサイズを指定することもできます。
注意: 指定したデフォルト値 (たとえば最初のパーティションセクターの値) とパーティションサイズが常にデバイスのプロパティに従って調整されるため、fdisk が示すデフォルトを使用することが推奨されます。
警告: マウントするファイルシステムに余裕を持たせるように再作成している場合は、開始ディスクセクターを以前と同じ値にしてください。違う値を設定すると resize 操作が適切に動作せず、ファイルシステム全体が失われます。
たとえば、以下のようになります。
Command (m for help): n
Partition type:
p primary (1 primary, 0 extended, 3 free)
e extended
Select (default p):*Enter*
Using default response p.
Partition number (2-4, default 2):*Enter*
First sector (1026048-854745087, default 1026048):*Enter*
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (1026048-854745087, default 854745087):+500M
Created a new partition 2 of type 'Linux' and of size 500 MiB.
6. パーティションテーブルで、p オプションを使用して必要なパーティションが作成されていることを確認してください。
たとえば、以下のようになります。
Command (m for help): p
Disk /dev/vda:407.6 GiB, 437629485056 bytes, 854745088 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical):512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal):4096 bytes / 4096 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier:0xf6e2b6cb
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/vda1 2048 1026047 512000 83 Linux
/dev/vda2 1026048 2050047 512000 83 Linux
7. 設定が正しいことを確認したら w オプションを使用して変更を書き込みます。
重要: この書き込まれるプロセスでエラーが発生すると、選択したファイルシステムが不安定になる場合があります。
8. パーティションで fsck を実行します。
~]# e2fsck /dev/vdb1
e2fsck 1.41.12 (17-May-2010)
Pass 1:Checking inodes, blocks, and sizes
Pass 2:Checking directory structure
Pass 3:Checking directory connectivity
Pass 4:Checking reference counts
Pass 5:Checking group summary information
ext4-1:11/131072 files (0.0% non-contiguous),27050/524128 blocks
9. 最後に、ファイルシステムを拡大または縮小する必要がある場合は、How to Shrink an ext2/3/4 File System with resize2fs、 または How to Grow an ext2/3/4 File System with resize2fs を参照してください。
ファイルシステムを拡大または縮小する必要がない場合は、パーティションをマウントします。
~]# mount /dev/vdb1
参照情報
-
man fdisk
– fdisk の man ページには、fdisk の概要やサポート対象など、基本的な情報があります。 -
man fstab
– /etc/fstab ファイルの man ページには、このテーブルを読み込む方法が記載されています。 -
fdisk の m オプション
– このオプションを使用すると、fdisk で使用できるコマンドの一覧が表示されます。
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