Red Hat が認定するハイパーバイザープラットフォームに関する FAQ
Red Hat は、10 年以上前に Red Hat Enterprise Linux の提供を始めてから、革新的なオープンソーステクノロジをエンタープライズ版に移殖し、ミッションクリティカルな SLA に基づいてサポートを提供するプロセスを確立して参りました。すべての弊社製品は、ユーザーが自由にデプロイし実行できるオープンソースを基に作られているため、今後システムを変更する際に選択肢を弊社製品に制限されることはありません。費用効果が高くなる方法で、お客様の要求が高いミッションクリティカル要件を満たし、オペレーティングシステム、ハイパーバイザー、クラウドプラットフォームなどの組み合わせをほぼ無限に選択できるように、Red Hat は、弊社および他社が提供するプラットフォームで多くの Red Hat Enterprise Linux フットプリントを完全に認定しサポートします。
質問: Red Hat が認証しサポートするフットプリントは?
回答: Red Hat Enterprise Linux は、多くの製品フットプリントで提供されています。
- 「ベアメタル」サーバーとしての Red Hat Enterprise Linux
- Red Hat Enterprise Virtualization および主なパートナー企業である Microsoft および VMware のハイパーバイザーでゲストとして稼動する Red Hat Enterprise Linux
- Amazon Web Services や Google Cloud Platform などの認定されているパブリッククラウドで稼動する Red Hat Enterprise Linux
- 1 つのプラットフォームに統合され、プライベートのクラウド環境に最適な OpenStack ディストリビューションおよび KVM で使用される Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform
また、弊社のエコシステムが認定するパートナー製品で提供されているものも含まれます。このプラットフォームでは、Red Hat Enterprise Linux、KVM、および OpenStack のアーキテクチャーが統合が深化されているため、サポート対象の OpenStack ディストリビューションになります。
質問: サポート範囲は広がりませんか?
回答: 弊社が製品をフルサポートする場合は、定義されているライフサイクルの期間でお客様の環境を保護し、品質、セキュリティ、およびサポート提供を保証します。今日、弊社は多額の資金を充て、13 年のサポートのライフサイクルに基づく、上述の複雑な各フットプリントで Red Hat Enterprise Linux の各バージョンを検証しサポートしております。このようにお客様に対する検証と保証が弊社の最優先事項であり、これによりお客様が安心して弊社製品をお使いいただけるように、お客様が要求するエンタープライズレベルの即応能力とサポート状況を提供します。なお、他社プラットフォームにおける弊社製品、または弊社プラットフォームにおける他社製品をサポートするには制限があり、相互サポートの合意が必要になります。 また、マーケットシェアに基づいて優先順位を付けることで、できる限り多くのお客様にサポートを提供します。
質問: Red Hat Enterprise Linux ゲストは、その他のベンダーの OpenStack 実装で認定およびサポートされていますか?
回答: Red Hat Enterprise Linux ゲストは、OpenStack そのものではなく、ハイパーバイザープラットフォームに対して認証されます。OpenStack は、複数のハイパーバイザーを管理する管理層です。Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform として提供されている Red Hat Enterprise Linux と OpenStack の組み合わせを完全にサポートします。この組み合わせは、セキュリティやネットワークなどの機能で依存関係の設計が十分に行われたソリューションとして提供されているため、最適な環境が保証されます。
また、Red Hat は、信頼できるエンタープライズレベルのエンジニアリングとサポートの協力が正式に提供されるハイパーバイザーで稼動する Red Hat Enterprise Linux ゲストを正式にサポートします。これには、VMware および Microsoft などの競合他社製品も含まれます。たとえば、OpenStack デプロイメントの一部として VMware ESXi ハイパーバイザーでゲストとして稼動する Red Hat Enterprise Linux を完全にサポートします。また、Red Hat Enterprise Linux ゲストは、Amazon および Google のパブリッククラウドでも完全にサポートされます。
質問: 認定されていないハイパーバイザーに Red Hat Enterprise Linux をデプロイするとどうなりますか?
回答: この場合はサポート対象外の構成になりますが、グローバルサポートサービスチームが長年の経験を基に問題の原因を診断し、その原因が未サポートのハードウェアまたはソフトウェアコンポーネントにあると結論付けられた場合は、お客様がそのプロバイダーに問い合わせ、作業状態に戻るためのお手伝いをいたします。Red Hat には、サポート可能なハードウェアおよびソフトウェアを認証するための洗練された実績のあるメカニズムが存在します。したがって、弊社の製品を最適な条件でご利用になるためには、サポートされている構成を選択されることが推奨されます。お使いの Red Hat Enterprise Linux にパッチが自動で配信されることと併せて、これが Red Hat のサブスクリプションを利用する一番の利点となります。これにより、パッチが適用された最高レベルの安全が保証され、不要な副次的影響も回避できます。
Red Hat グローバルサポートサービスがサードパーティのソフトウェア、ドライバー、または未認定のハードウェアやハイパーバイザーにどのように対応しているかについてはこちらを参照してください。
質問: その他のハイパーバイザーを認証しサポートする基準は?
回答: 弊社が既に VMware や Microsoft と行ったように、広範なエンタープライズカスタマーへの導入、共同技術開発への投資、統合、およびサポートを弊社の基準としています。今後、エンタープライズソフトウェアの主要ベンダーが提供するハイパーバイザーが、広範のカスタマープロダクションへの導入、弊社との共同開発、統合、およびサポートを希望する場合、弊社は、そのプラットフォームで Red Hat Enterprise Linux ゲストを稼動することを認定していきます。現在、商用の OpenStack 製品とそれに対応するハイパーバイザーは数多く提供されていますが、 プロダクションへの適用は制限されています。多様化する OpenStack 製品をすべて認証してサポートするとなると、そのサポートマトリックスは非常に大きくなってしまい、エンタープライズクラスのテストと監視をすることができなくなってしまい、その対応もいわば場当たり的なものになってしまいます。したがって、弊社の基準には、多様なカスタマー適用と、ベンダーとの共同エンジニアリングとサポートが含まれています。
質問: Red Hat は、そのプラットフォームで実行しているその他のオペレーティングシステムのゲストをサポートしますか?
回答: はい。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の場合は、プロバイダーが弊社と連携してミッションクリティカルなサポートを提供できるかどうかによって、組み込み KVM で稼動するゲストオペレーティングシステムのサポート状況が決定されます。Windows および SUSE Linux には大規模な開発チームおよびサポートチームがあり、弊社と協力体制にあるため、このモデルでは、現在 Windows および SUSE Linux を含むゲストをサポートします。これは、KVM 実装を含む Red Hat Enterprise Virtualization プラットフォーム上でも同様です。
質問: サポート対象のゲストオペレーティングシステムは今後増える予定ですか?
回答: はい。Red Hat は、現在、相互サポートを提供するためにゲストプロバイダーが弊社とどのように連携するかによって、段階的なゲストサポートモデルを用意しています。Windows および SUSE Linux ゲストのサポートは、連携サポートによるサポート提供が可能になっているプラットフォームです。お客様のニーズに合わせて、弊社との相互認定とミッションクリティカルサポートの提供を考えるゲストプロバイダーが今後増えていけば、サポート対象となるゲストオペレーティングシステムが今後増えていくでしょう。
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