Middleware サポートケースを作成する際に必要な情報
JBoss Middleware のサポートエンジニアが問題を診断するのに必要な情報が、サポートケースの作成時に添付されていない場合が少なくなりません。したがって、JBoss サポートからの最初の応答で、解析に必要な情報をお願いすることになり、問題解決に時間がかかる場合があります。
前提
Red Hat カスタマーポータルで JBoss Middleware サポートケースを作成しています。
解決法
JBoss サポートケースを作成している場合に提供する製品特有の情報です。
- Apache HTTPD Server
- JBoss HTTP Connector
- Apache Tomcat Connectors
- Apache Tomcat
- Java Virtual Machine (JVM)
- JBoss Enterprise Application Platform (EAP)
- JBoss Portal
- JBoss Fuse Service Works (FSW)
- JBoss Fuse 6.*
- JBoss A-MQ 6.*
- JBoss Data Services (EDS 5) and JBoss Data Virtualization (DV 6)
- Red Hat MRG Messaging (MRG-M)
- BRMS 6.0.*
- BPM Suite 6.0.*
- JBoss Operations Network (JBoss ON)
- Red Hat JBoss Developer Studio 8.0.0
Apache HTTPD Server
ファイル:
/etc/httpd/conf/*.conf
/etc/httpd/conf.d/*.conf
- 関連ホストからのアクセスログおよびエラーログ
/etc/sysconfig/httpd
情報:
- Apache で
httpd -V
を実行した出力結果。たとえば、httpd -V > httpd.out
です。"V" が大文字になっていることに注意してください。"v" を小文字にすると必要な出力結果が生成されません。
JBoss HTTP Connector (mod_cluster)
- Apache HTTPD サーバーセクションのファイル (conf.d/JBoss_HTTP.conf または類似ファイルを含む)
- JBoss EAP のセクションでご案内するファイル
Apache Tomcat Connectors (mod_jk)
ファイル:
boot.log
httpd.conf
workers.properties
mod_jk.conf
mod_jk.log
JBOSS_HOME/server/SERVERCONF/deploy/JBOSSWEB/server.xml
JBOSS_HOME/server/SERVERCONF/deploy/JBOSSWEB/META-INF/jboss-service.xml
/etc/sysconfig/httpd
(RHEL)
情報:
-
Apache で
httpd -V
を実行した出力結果。たとえば、httpd -V > httpd.out
です。"V" が大文字になっていることに注意してください。"v" を小文字にすると必要な出力結果が生成されません。 -
mod_jk バイナリーで ldd コマンドを実行した出力結果。たとえば、
ldd mod_jk.so
です。 -
JBoss には CPU と RAM がどのぐらいありますか?
-
JBoss インスタンスはすべて同じ OS もしくはマシン上で稼働していますか?
-
Apache と JBoss との間にファイアウォールはありますか?
-
mod_jk binary はどこから取得しましたか (Apache.org からダウンロード、社内でコンパイル、OS ベンダーからなど)?
-
使用している mod_jk のバージョンは? 不明な場合は
strings mod_jk.so | grep mod_jk/
コマンドを実行してください。 -
正確な JBoss のバージョン
Apache Tomcat
ファイル:
server.conf
catalina.out
- アプリケーションの
web.xml
情報:
- 正確な Tomcat のバージョン
- 正確な OS 名およびバージョン
Java Virtual Machine (JVM)
ファイル:
boot.log
- GC ロギング
run.conf
、run.bat
、またはJVM オプションが定義されている場所
情報:
- 正確な OS 名およびバージョン
- 正確な JVM 名およびバージョン
JBoss Enterprise Application Platform (EAP)
ファイル:
boot.log
server.log
情報:
- 正確な JBoss のバージョン
- 正確な OS 名およびバージョン
- 1 つのノード、または複数のクラスターノードですか?
- デプロイされたアプリケーション (jar/war/ear/sar) と、デプロイされている場所
'JBoss Diagnostics Reporter' JDR を実行する JBoss EAP 6.x
https://access.redhat.com/solutions/221103 を参照してください。
JBoss Portal
ファイル:
boot.log
server.log
portlet.xml
jboss-portlet.xml
情報:
- 正確な OS 名およびバージョン
- 1 つのポータルノード、または複数のクラスターノードですか?
JBoss Fuse Service Works (FSW)
- FSW は EAP または Fuse のいずれかをベースとしているため、EAP または Fuse で必要な情報を提供してください
- アーティファクトの組み合わせにより最適になる場合があります (EAP で Camel を実行している場合)。
JBoss Fuse 6.*
ファイル:
$data/log/fuse.log*
ここで、 $data
は KARAF_DATA
環境変数のデフォルト値で、./data ディレクトリーにあります。
情報:
- パッチを当てた JBoss Fuse の正確なバージョン
- コンテナーは Fabric にデプロイされていますか?
-
正確な Java のバージョン (
java -version
を実行) -
(META-INF/spring/.xmllocated または OSGI-INF/blueprint/.xml にある) Application spring 設定または Blueprint 設定ファイル
Camel
-
デバッグロギングでは、
etc/org.ops4j.pax.logging
ファイルのlog4j.rootLogger
プロパティを DEBUG に変更すると、デバッグロギングを有効にできます。 -
Camel ルートでトレーサーを有効にすると便利です (Camel コンテキストで trace="true")。JConsole または Hawtio を使用して、ルートの MBean オペレーションから動的に行うこともできます。
-
完全な Camel ルート定義
-
関連するすべての Camel プロセッサーコード
-
プロジェクトが maven ベースである場合、最低でも pom ファイルか、完全なプロジェクト (小規模のもの)
-
ルートが以前正常に動作していた場合は、いつ問題が発生したか、システムに関連する作業を実施されたか、どのような変更が行われたかについて詳細な説明
バンドル関連の問題
- ログレベルを徐々に上げます。Karaf コンソールに DEBUG を設定するのが妥当です。
- osgi:list コマンドを使用して bundle ID を確認して出力結果を添付します。
- "headers
" コマンドを実行して、出力結果を取得します。項目が赤で表示されているところは依存関係がありません。
セキュリティー関連の問題
- jaas:realms の出力を取得します。
- LDAP として別のセキュリティシステムを設定している場合は、システムの詳細と対応する設定ファイルを提供してください。
- karaf コンソールで、ロギングレベルを DEBUG に上げます。
- LDAP をデプロイしたら、モジュール定義に debug=true を使用します。
Fabric
-
fabric:container-list コマンドの出力結果を提供します。
-
fabric:ensemble-list の出力結果を提供します。
-
どのコンテナーに問題が発生しており、その問題がいつ発生したかを確認します。
-
etc/org.ops4j.pax.logging ファイルからロギングレベルを最大の DEBUG にします。
-
この問題が 1 つのプロファイルで発生している場合は、fabric:profile-display コマンドの出力結果を提供します。
-
特定のアプリケーションが近くにある場合は、対応するアプリケーションを提供してください。
-
maven 関連の問題が発生している場合は、etc/org.ops4j.pax.url.mvn.cfg のコンテンツを提供してください。
-
影響を受けるコンテナーから config:list の出力を提供します。
-
fabric の各コンテナーの
$data/log/karaf.log*
。
ここで、 $data
は KARAF_DATA
環境変数のデフォルト値で、./data ディレクトリーにあります。
JBoss A-MQ 6.*
ファイル:
data/log/amq.log*
etc/activemq.xml
data
は、KARAF_DATA
環境変数のデフォルト値になります。デフォルトは
情報:
-
正確な JBoss A-MQ のバージョン
-
正確な Java のバージョン (
java -version
を実行) -
止まっているか紛失しているメッセージについて、
activemq:bstat
コマンドの出力結果を添付 -
メッセージストア問題について、メッセージストアのバックアップ (kahadb など)
-
メモリ不足の問題について、ヒープダンプ
-
パフォーマンスに問題がある場合は、複数の (たとえば 3 つの) スレッドダンプと GC ロギングを 20 秒おきに取得します。
-
ブローカー統計のスクリーンショット
-
問題が発生している宛先の JMX 統計のスクリーンショット
-
フェイルオーバー問題については、
org.apache.activemq.transport
ロギングをオンにします。
JBoss Data Services (EDS 5) および JBoss Data Virtualization (DV 6)
ファイル:
boot.log
server.log
teiid-command.log
xxx-vdb.xml
xxx.vdb
xxx-ds.xml
$JBOSS_HOME/server/$PROFILE/deploy/teiid/teiid-jboss-beans.xml
(EDS 5 のみ)standalone.xml
またはdomain.xml
設定ファイル (DV 6 のみ)
情報:
- 正確な EDS または DV のバージョン
- 正確な OS およびバージョン
-
正確な JBDS および Teiid Designer のバージョン
-
JBDS のバージョン: [Run JBDS] -> [Help] -> [About JBoss Developer Studio]
-
Teiid Designer のバージョン: [Run JBDS] -> [Help] -> [About JBoss Developer Studio] -> [Installation Details] -> [Installed Software] -> [Teiid Designer]
-
-
teiid-command.log
を提供している場合は、クライアントから呼び出しクエリーを確認できます。- 以下の
jboss-log4j.xml
設定のコメント化を解除する必要があります。
<!-- un-comment to enable Teiid COMMAND log, NOTE:if there are categories above this appender, this will need to be moved above the categories in order for this appender to work. <appender name="COMMAND" class="org.jboss.logging.appender.RollingFileAppender"> <param name="File" value="${jboss.server.log.dir}/teiid-command.log"/> <param name="MaxFileSize" value="1000KB"/> <param name="MaxBackupIndex" value="25"/> <layout class="org.apache.log4j.PatternLayout"> <param name="ConversionPattern" value="%d %-5p [%c] (%t:%x) %m%n"/> </layout> </appender> --> <!-- un-comment to enable COMMAND log - also needs the COMMAND appender to be uncommented <category name="org.teiid.COMMAND_LOG" additivity="false"> <priority value="DEBUG"/> <appender-ref ref="COMMAND"/> </category> -->
- 以下の
-
$PROFILE/deploy
ディレクトリーに以下のファイルを提供している場合は、 EDS アプリケーションの詳細を確認できます。-
xxx-vdb.xml
ファイル: 動的な VDB を配置している場合 -
xxx.vdb
ファイル: JBDS から作成した VDB を配置している場合
-
-
xxx-ds.xml
をご提供いただけると、弊社で EDS アプリケーション用データソースの設定を確認します。
Red Hat MRG Messaging (MRG-M)
こちらのナレッジを参照してください (基本的に sosreport および qpidd
ブローカーログのご提供となります)。
sosreport
を実行するには、sos
パッケージがインストールされている必要があります。何らかの理由でパッケージが存在しない場合は、What is a sosreport and how do I create one に従ってインストールしてください。
BRMS 6.0.*
情報:
発生しない、または間違った順番のランタイムルールに関する問題:
-
正確な BRMS のバージョン
-
最新のロールアップパッチが適用されていますか?
-
ルールファイル (DRL、Guided Decision Tables、JCR エクスポート (バージョン 5 のみ)、git リポジトリー (バージョン 6 のみ))
-
Knowledge Runtime logger: How to enable runtime logging in BRMS and BPM Suite?
-
使用されるファクトモデル (jars モデル)
-
kmodule.xml
-
(可能な場合は) 再現手順
Business Central エディターに関する問題:
-
アプリケーションサーバーのログ (EAP の server.log など)
-
スクリーンショット
-
使用しているブラウザー
-
デプロイされるアプリケーションサーバー
-
ルールファイル (DRL、Guided Decision Tables、JCR エクスポート (バージョン 5 のみ)、git リポジトリー (バージョン 6 のみ))
BPM Suite 6.0.*
情報:
ランタイムプロセスの実行に関する問題:
-
正確な BPM Suite のバージョン
-
最新のロールアップパッチが適用されていますか?
-
使用されているデータベース
-
アプリケーションサーバーのログ (EAP の server.log など)
-
そのプロセスは Kie Remote API (Rest、JMS) によって実行され、jBPM API を直接ラップしていますか?
-
Spring は使用されていますか? 使用されている場合は、spring beans ファイルを提供してください。
-
プロセスファイル (.bpmn2、使用している場合はカスタムのドメインワークアイテム、JCR エクスポート (バージョン 5 のみ)、git リポジトリー (バージョン 6 のみ))
-
使用されているファクトモデル (jars モデル)
-
kmodule.xml
-
(可能な場合は) 再現手順
Business Central エディターに関する問題:
- アプリケーションサーバーのログ (EAP の server.log など)
- スクリーンショット
- 使用しているブラウザー
- デプロイされるアプリケーションサーバー
- ルールおよびプロセスファイル (.bpmn2、DRL、リポジトリーエクスポートなど)
JBoss Operations Network (JBoss ON)
ファイル:
server.log
agent.log
rhq-server.properties
情報:
- 正確な JBoss ON のバージョン
- 正確な OS およびバージョン
- 関連する場合は問題のスクリーンショット
Red Hat JBoss Developer Studio 8.0.0
ファイル:
jbdevstudio.ini
- JBDS から
Report a problem
メニューに移動し、作成した zip をケースに添付してください。 - UI ベースの問題の場合は、問題を伝えるのにスクリーンショットが有効な場合があります
情報: - Developer Studio の正確なバージョン
- 問題が発生しているツール
- どのようなプロジェクトに取り組んでいましたか?
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