4.11. Satellite Server での送信メールの設定
Satellite Server からメールメッセージを送信するには、SMTP サーバーまたは sendmail
コマンドのいずれかを使用できます。
前提条件
-
スパム対策保護またはグレイリスティング機能を備えた SMTP サーバーの一部で、問題が発生することが知られています。このようなサービスでの送信メールの設定には、リレー用に Satellite Server に vanilla SMTP サービスをインストールして設定するか、代わりに
sendmail
コマンドを使用します。
手順
- Satellite Web UI で、Administer > Settings に移動します。
Email タブをクリックして、希望する配信方法に一致する設定オプションを設定します。変更は即座に反映されます。
以下の例は、SMTP サーバーを使用する場合の設定オプションの例を示しています。
表4.1 配信方法に SMTP サーバーを使用する例
名前 値例 配信方法
SMTP
SMTP アドレス
smtp.example.com
SMTP 認証
ログイン
SMTP HELO/EHLO ドメイン
example.com
SMTP パスワード
パスワード
SMTP ポート
25
SMTP ユーザー名
user@example.com
SMTP ユーザー名
とSMTP パスワード
では、SMTP サーバーのログイン認証情報を指定します。以下の例では、gmail.com が SMTP サーバーとして使用されています。
表4.2 gmail.com を SMTP サーバーとして使用する例
名前 値例 配信方法
SMTP
SMTP アドレス
smtp.gmail.com
SMTP 認証
plain
SMTP HELO/EHLO ドメイン
smtp.gmail.com
SMTP enable StartTLS auto
あり
SMTP パスワード
パスワード
SMTP ポート
587
SMTP ユーザー名
user@gmail.com
以下の例では、
sendmail
コマンドが配信方法として使用されています。表4.3 配信方法に sendmail を使用する例
名前 値例 配信方法
Sendmail
Sendmail の場所
/usr/sbin/sendmail
Sendmail の引数
-i
セキュリティー上の理由から、Sendmail の場所と Sendmail 引数の設定はどちらも読み取り専用であり、
/etc/foreman/settings.yaml
でのみ設定できます。現在、両方の設定をsatellite-installer
で設定することはできません。詳細は、sendmail 1 の man ページを参照してください。
TLS 認証を使用する SMTP サーバーで電子メールを送信する場合は、以下のいずれかの手順を実行してください。
SMTP サーバーの CA 証明書を信頼済みとしてマークします。このようにマークするには、Satellite Server で以下のコマンドを実行します。
# cp mailca.crt /etc/pki/ca-trust/source/anchors/ # update-ca-trust enable # update-ca-trust
ここで、
mailca.crt
は SMTP サーバーの CA 証明書です。-
または、Satellite Web UI で、
SMTP enable StartTLS auto
オプションをNo
に設定します。
-
Test email をクリックしてユーザーのメールアドレスにテストメッセージを送信し、設定が機能していることを確認します。メッセージの送信に失敗した場合、Satellite Web UI はエラーを表示します。詳細については、
/var/log/foreman/production.log
のログを確認してください。
個別ユーザーまたはユーザーグループに対するメール通知の設定に関する詳細は、 Red Hat Satellite の管理 の メール通知の設定 を参照してください。