1.3. RHEL for Real Time リポジトリーで利用可能な RPM パッケージ

Red Hat Package Manager (RPM) for RHEL for Real Time リポジトリーには、以下のパッケージが含まれます。

  • RHEL for Real Time カーネルパッケージである kernel-rt パッケージ。
  • real-time カーネルのテストプログラムを含む RHEL for Real Time カーネルテストパッケージ。
  • RHEL for Real Time デバッグパッケージ (デバッグおよびコードトレース用)。

表1.1 基本的な RHEL for Real Time カーネルパッケージ

RPM パッケージ名説明RT 固有必須

kernel-rt

低レイテンシーおよびプリエンプション機能

表1.2 RHEL for Real Time カーネルテストパッケージ

RPM パッケージ名説明RT 固有必須

kernel-rt-devel

カーネル開発用のヘッダーおよびライブラリー

kernel-rt-debug

デバッグ機能がコンパイルされた RHEL for Real Time カーネル (低速)

kernel-rt-debug-devel

デバッグカーネル開発に使用するヘッダーおよびライブラリー

realtime-tests

システムレイテンシーを測定し、優先度継承ミューテックスが適切に機能することを証明するためのユーティリティー

デバッグパッケージは、カーネルクラッシュダンプを分析するために perftrace-cmd、および crash ユーティリティーで使用するために提供されています。デバッグパッケージにはシンボルテーブルが含まれ、これらは非常に大きいです。このため、デバッグパッケージは、他の RHEL for Real Time パッケージとは別に配信されます。デバッグパッケージは、RHEL for Real Time - Debug RPMs リポジトリーからダウンロードできます。

表1.3 基本的な RHEL for Real Time デバッグパッケージ

RPM パッケージ名説明RT 固有必須

kernel-rt-debuginfo

perftrace-cmd など、プロファイリングおよびデバッグ用のシンボル

kernel-rt-debug-debuginfo

プロファイリングおよび追跡用のシンボル