1.9.11.2. バグ修正

  • 以前のバージョンでは、ユーザーにリソースの作成パーミッションがあるものの、編集パーミッションがない場合、Web コンソールの YAML エディターは読み取り専用モードに誤って設定されました。エディターのコンテンツは、リソースの作成アクセスのあるユーザーが編集できるようになりました。(BZ#1942027)
  • 以前のバージョンでは、CCO デプロイメントが正常ではない場合に、Cloud Credential Operator (CCO) および Cluster Version Operator (CVO) の両方が報告しました。これにより、問題がある場合に 2 つのレポートが作成されました。今回のリリースにより、CCO はデプロイメントが正常ではない場合に報告しなくなりました。(BZ#1948702)
  • 以前のバージョンでは、namespace は Machine Config Operator relatedObjects リソースになく、そのために一部のオンプレミスサービスのログは must-gather で収集されませんでした。今回のリリースにより、必要な namespace が Machine Config Operator relatedObjects リソースに追加され、オンプレミスサービスのログは must-gather で収集されるようになりました。(BZ#1950498)
  • 以前のバージョンでは、kubelet は、とくにノードの再起動時にシークレットおよび設定マップの多数の監視要求を開くことで、API サーバーに影響を与えることがありました。今回のリリースにより、kubelet の監視要求の数が減り、API サーバーの負荷を軽減できるようになりました。(BZ#1951815)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールはほとんどの場合に 12 時間形式で時間を表示し、24 時間形式で表示する場合もありました。また、過去の 1 年を上回る日数について年が表示されませんでした。今回のリリースにより、日付と時間が一貫性のある方法でフォーマットされ、ユーザーのロケールと言語設定と一致するようになり、過去の 1 年を上回る日数について年が表示されるようになりました。(BZ#1952209)
  • 以前のバージョンでは、クラスターのアップストリームリゾルバーは、UDP 経由で 512 バイトを超える DNS 応答を返しました。そのため、CoreDNS がエラー SERVFAIL を返し、さまざまなエラーメッセージをログに記録することがありました。これらのエラーにより、クライアントが TCP での再試行を強制されることがあります。今回のリリースにより、CoreDNS bufsize プラグインは UDP バッファーサイズ 1232 バイトで有効にされ、CoreDNS は UDP で大規模な DNS 応答を処理する際にエラー SERVFAIL を返したり、ランタイムエラーを表示する可能性が低くなりました。この変更により、UDP パケットの断片化が生じる可能性も低くなります。(BZ#1953097)
  • 以前のバージョンでは、デフォルトの Google Cloud Platform (GCP) イメージは古く、新しい Ignition バージョンをサポートしない 4.6 リリースからのバージョンを参照していました。そのため、新規マシンがデフォルトの GCP イメージの使用時に起動できませんでした。今回の更新により、GCP イメージがリリースバージョンに一致するように修正され、新規マシンがデフォルトイメージで適切に起動されるようになりました。(BZ#1954610)
  • 以前のバージョンでは、devfile をインポートする際に、環境変数、ポートおよび制限の設定を提供する buildguidanceimage-placeholder コンテナーは無視されました。そのため、プレースホルダーイメージを取得できず、ユーザーのコンテナーには追加の設定が欠落しているために、新規デプロイメントには起動できない 2 つ目のコンテナーが含まれました。今回のリリースにより、buildguidanceimage-placeholder コンテナーが新規デプロイメントから削除され、環境変数、ポート、および制限の設定がユーザーコンテナーに追加され、devfile が正常にインポートされるようになりました。(BZ#1956313)
  • 以前のバージョンでは、Keepalived が強制的に再起動されると仮想 IP (VIP) アドレスが適切にクリーンアップされませんでした。そのため、VIP アドレスが複数のノードに表示される可能性があり、これにより VIP の背後でサービスへの接続に問題が発生しました。今回のリリースにより、Keepalived を起動する前に設定された VIP アドレスの削除が検証され、VIP アドレスが複数のノードに表示されなくなりました。(BZ#1957015)