Microsoft Azure 上の Red Hat Enterprise Linux for SAP 製品に関する FAQ
概要
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) for SAP は、企業のハイブリッドクラウドにおいて安定した基盤を提供するインテリジェントなオペレーティングシステムであり、Red Hat と Microsoft が連携して提供するエンタープライズグレードのサポートに支えられています。RHEL on Microsoft Azure に使用できる SAP HANA バージョンの完全なリストについては、Red Hat Enterprise Linux for SAP with HA and Update Services - Pay-As-You-Go Premium Images を参照してください。
以下の表は、各 SAP 製品に含まれるコンポーネント機能をまとめたものです。
| RHEL for SAP Applications (Azure Marketplace または Cloud Access) | RHEL for SAP with HA and US (Azure Marketplace) | RHEL for SAP Solutions (Cloud Access) | |
|---|---|---|---|
| SAP Netweaver | ✔ | ✔ | ✔ |
| SAP HANA | ✔ | ✔ | |
| High Availability | ✔ | ✔ | |
| Update Services (E4S) | ✔ | ✔ | |
| Extended Update Support (EUS) | ✔ | ✔ | ✔ |
| Red Hat Insights | ✔ | ✔ | ✔ |
| Red Hat Satellite | ✔ | ||
| Red Hat マネージドサービス | ✔ | ✔ | ✔ |
よくある質問
製品は Azure Marketplace のどこにありますか?
RHEL for SAP with High Availability and Update Services
Red Hat SAP Solutions に関する追加ドキュメントはどこで入手できますか?
Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions
Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions と Red Hat Enterprise Linux for SAP with High Availability and Update Services の相違点は何ですか?
RHEL for SAP with High Availability and Update Services (RHEL for SAP with HA and US) は、認定インスタンスの Azure Marketplace からオンデマンドで利用可能です。RHEL for SAP Solutions は、Azure インスタンス上で認定された商用ソリューションであり、Red Hat や販売パートナーから直接購入し、Red Hat Cloud Access を利用して既存のサブスクリプションを登録できます。
RHEL for SAP Solutions や RHEL for SAP with High Availability and Update Services は、どのような場面で使用すればよいですか?
- Azure Marketplace からの購入を希望する場合は、RHEL for SAP with High Availability and Update Services を購入する必要があります。
- 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する場合や、直接 Red Hat から購入または Red Hat チャネルパートナーから購入する場合は、RHEL for SAP Solutions を購入できます。 SAP Solutions は、Red Hat Cloud Access 経由でのみ使用できます。
- Smart Management が必要な場合は、Cloud Access を通じて RHEL for SAP Solutions を購入する必要があります。
以下の表は、Azure Marketplace と Red Hat Cloud Access から提供される RHEL マイナーバージョンをまとめたものです。
| Red Hat Enterprise Linux バージョン | SAP Applications | RHEL for SAP with HA & Update Services | SAP Solutions (Cloud Access) |
|---|---|---|---|
| 7.4 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 7.6 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 7.7 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 7.9 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 8.1 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 8.2 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 8.4 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 8.6 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 8.8 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 9.0 | ✔ | ✔ | ✔ |
| 9.2 | ✔ | ✔ | ✔ |
* 最新の SAP HANA 認定ステータスについては、以下の SAP HANA Hardware Directory をご覧ください。
https://www.sap.com/dmc/exp/2014-09-02-hana-hardware/enEN/#/solutions?filters=ve:24
RHEL ライフサイクルサポート
Update Services for SAP Solutions アドオンのライフサイクル
Update Services の終了日 - Red Hat Enterprise Linux Life Cycle
| RHEL バージョン | Extended Update Support (EUS) | Update Services (E4S) | 終了日 |
|---|---|---|---|
| 7.7 | ✔ | ✔ | 2023 年 8 月 30 日 |
| 7.9 | 2024 年 6 月 30 日 | ||
| 8.1 | ✔ | ✔ | 2023 年 11 月 30 日 |
| 8.2 | ✔ | ✔ | 2024 年 4 月 30 日 |
| 8.4 | ✔ | ✔ | 2025 年 5 月 30 日 |
| 8.6 | ✔ | ✔ | 2026 年 5 月 31 日 |
| 8.8 | ✔ | ✔ | 2027 年 5 月 31 日 |
| 9.0 | ✔ | ✔ | 2026 年 5 月 31 日 |
| 9.2 | ✔ | ✔ | 2027 年 5 月 31 日 |
Extended Update Support (EUS) と Update Services (E4S) の違いは何ですか?
延長アップデートサポート (EUS) は、最大 2 年間の延長アップデートサポートを提供します。Update Services (E4S) は、一般提供の開始日から最大 4 年間の更新サービスを提供します。 RHEL for SAP with HA and US (7.4) は、4 年間のサポート付きの最初のソリューションでした。Update Services (E4S) は、RHEL For SAP with HA and US および SAP Solutions で利用できます。
延長アップデートサービスや Update Services を使用することで、新しいハードウェアへの対応サービスなど、Red Hat Enterprise Linux の新機能を利用する時期をお客様が柔軟に決めることができます。
詳細は、Red Hat Enterprise Linux Errata を参照してください。
非推奨の Azure Marketplace HANA SKU がある場合はどうすればよいですか?
サポート対象の製品に移行する必要があります。RHEL for SAP HANA から RHEL for SAP with High Availability and Update Services に移行します。
既存の RHEL for SAP HANA サブスクリプションを Azure インフラストラクチャーで Cloud Access を通じて使用している場合はどうすればよいですか?
Red Hat Cloud Access を介した既存の RHEL for SAP HANA サブスクリプションがあり、これを Azure インフラストラクチャーで使用している場合は、RHEL for SAP Solutions に移行する必要があります。
Red Hat Cloud Access
Red Hat Cloud Access プログラムを使用すると、お客様は Red Hat サブスクリプションを物理システムまたはオンプレミスシステムから、Red Hat のフルサポート付きの特定の認定クラウドプロバイダーに移行することができます。
Cloud Access プログラムでは、SAP 向けのどの Red Hat 製品を利用できますか?
Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions です。
Cloud Access プログラムを利用するにはどうすればよいですか?
詳細は、Red Hat Cloud Access を参照してください。
Cloud Access での Red Hat Gold Image の使用を希望している場合、RHEL for SAP Solutions には、どのバージョンを利用できますか?
Azure を使用している場合、Red Hat Cloud Access を通じて Red Hat Gold Images を利用できます。Red Hat Cloud Access を使用して、対象となる Red Hat サブスクリプションを Azure 等の Red Hat 認定クラウドおよびサービスプロバイダー (CCSP) に移行することができます。
詳細は、Using Red Hat gold images on Azure を参照してください。
その他の情報
Microsoft Azure での SAP HANA ワークロード向けに、SAP で認定されている Azure インスタンスタイプはどれですか?
詳細は、SAP HANA Certified and Supported Hardware Directory を参照して、SAP ワークロード用の SAP 認定 Azure インスタンスタイプのリストを確認してください。
Azure Backup サービスを使用して HANA データベースをバックアップするにはどうすればよいですか?
Azure 側: Backup Guide for SAP HANA on Azure Virtual Machines
Azure で High Availability を設定するにはどうすればよいですか?
Red Hat 内部サイト: Installing HA cluster on Azure
Azure 外部サイト:
High availability of SAP HANA on Azure VMs on Red Hat Enterprise Linux
Azure Virtual Machines high availability for SAP NetWeaver on Red Hat Enterprise Linux
Azure で Red Hat Insights を設定するにはどうすればよいですか?
Red Hat Insights は、Red Hat Update Infrastructure (RHUI) が管理する既存のクラウドマーケットプレイスで購入した Red Hat Enterprise Linux (RHEL) システムを持つユーザーがデプロイできるようになりました。
詳細は、Red Hat 内部サイト: Configuring Insights on Cloud Providers を参照してください。
Azure で Red Hat と SAP を使い始めるには、どうすればよいですか?
RHEL for SAP with HA and US は Azure Marketplace で展開できます。Azure を使用して SAP ワークロードをホストおよび実行するシナリオを参照してください。
Azure リンク: Azure VM sizing calculator
Azure リンク: SAP Workload on Azure
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