RHEL インプレースアップグレードのサポートポリシー
目次
概要
このドキュメントでは、インプレースアップグレードプロセスに対して Red Hat がどのようなサポートを提供するかを説明します。インプレースアップグレードプロセスを使用すると、Red Hat Enterprise Linux システムを次のメジャーバージョンにアップグレードできます。
詳細情報
サポート対象のアップグレードパス
下記リンク先のアップグレードパスは、インプレースアップグレード作業前の Red Hat Enterprise Linux バージョンが、フルサポートフェーズ または対応する メンテナンスサポートフェーズ に該当する間、サポートされます (延長ライフフェーズ に該当するシステムについては、以下の注記を参照してください)。これらのフェーズの有効期間に関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux ライフサイクルポリシーの ライフサイクルの日付 セクションを参照してください。
-
現在サポートされている既存のアップグレードパスのリストについては、Red Hat Enterprise Linux のサポート対象のインプレースアップグレードパス を参照してください。
-
アップグレードするすべてのシステムで、インプレースアップグレードを試みる前に、テスト済み の有効なバックアップを 必ず ご用意ください。このようなバックアップが Red Hat サポートに求められた場合に利用可能であり、元に戻すことができる必要があります。
-
インプレースアップグレードプロセスに関するその他の技術的制限については、以下の 関連情報 セクションを参照してください。
注記: 延長ライフフェーズに該当するシステムのインプレースアップグレードに対して、Red Hat は 限定的なテクニカルサポートを継続 して提供します。このフェーズでは、バグ修正、セキュリティー修正、ハードウェアへの対応、根本原因の分析は提供されません。Extended Life-cycle Support Add-On を備えたシステムの場合は、Red Hat が定義する影響度が「重大」および「重要」の一部のセキュリティー修正、優先度が「緊急」の一部 (判断は Red Hat による) のバグ修正、およびトラブルシューティングが提供されます。
Red Hat によるインプレースアップグレードプロセスのサポート方法
インプレースアップグレードプロセスは、インプレースアップグレード作業前にシステムで使用されている RHEL サブスクリプションのサービスレベルアグリーメント (SLA) に準拠します。適用される SLA の詳細は、Red Hat カスタマーポータルの 製品サポートのサービスレベルアグリーメント を参照してください。
- インプレースアップグレードは、プロセス中に発生する遅延や問題による影響を実稼働環境が受けないユースケースでのみ推奨されます。要因が不明でトラブルシューティングにかかる期間も不明なため、実稼働サービスの再開が遅れる場合には、トラブルシューティングを進める前にシステムバックアップを使用する必要があります。そのため、製品サポートのサービスレベルアグリーメント で定義されているように、重大度レベル 3 以下のサポートが想定されます。
- アップグレード前のレポートは、レポートでアップグレードの阻害要因が見つからない場合でも、必ず全体を確認してください。アップグレード前のレポートには、アップグレードするシステムを正しく機能させるために、アップグレード前に完了する必要がある推奨アクションが記載されています。アップグレード前のレポートでは、インプレースアップグレードプロセス全体をシミュレートすることはできないため、すべての阻害要因となる問題を特定することはできません。そのため、レポート内のすべての問題を確認して修復した後でも、インプレースアップグレードが停止する可能性があります。
- アップグレード前またはアップグレード手順中に検出された問題をすべて修復できない場合は、バックアップからの回復とクリーンインストール方式による移行に関するアドバイスが提供される場合があります。
上記で定義された範囲を超える追加のサポートが必要な場合は、Red Hat コンサルティング に問い合わせて追加のサポートを依頼してください。
関連情報
その他の利用情報、既知の問題、制限については、次のソースを参照してください。
Comments