Red Hat build of Keycloak のサブスクリプションまたはエンタイトルメントの要件

2023 年 11 月 15 日、Red Hat は、Keycloak オープンソースプロジェクトに基づく Identity and Access Management (IAM) の商用サービス製品として、Red Hat build of Keycloak の一般公開を発表しました。Red Hat build of Keycloak リリースは、バージョン 7.6 のメンテナンスサポート終了後にサポートが終了する既存の Red Hat Single Sign-On に代わるものです。Red Hat build of Keycloak は、その前身である Red Hat Single Sign-On のパワーと機能を維持しながら、より高速かつ柔軟なものとなっています。OpenShift 環境のデプロイメントに最適化されていますが、RHEL でも認定されています。

この記事では、Red Hat build of Keycloak のエンタイトルメントを取得するためのサブスクリプション要件について説明します。

Red Hat build of Keycloak のエンタイトルメントは、Red Hat Runtimes、Red Hat Application Foundations、および Red Hat OpenShift Container Platform (OCP) サブスクリプションに加え、Runtimes と OCP を含むさまざまなサブスクリプションバンドルに含まれています。
Red Hat build of Keycloak は、それを含むバンドル以外で個別の製品として購入することはできません。

以下の Red Hat サブスクリプションをお持ちのお客様は、Red Hat build of Keycloak へのエンタイトルメントがあります。

• Red Hat Runtimes
• Red Hat OpenShift Container Platform (OCP)
• 上記のいずれかを含む Red Hat サブスクリプション (例: Red Hat Application Foundation (RHAF)、Red Hat OpenShift Platform Plus (OPP))

マネージド Red Hat OpenShift の次のバリアントを実行しているお客様も、同じ環境で実行する場合は、Red Hat build of Keycloak へのエンタイトルメントがあります。

• Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA)
• Microsoft Azure Red Hat OpenShift (ARO)
• Red Hat OpenShift Dedicated (OSD)
• 注記: Red Hat build of Keycloak は、お客様がインストールしたソフトウェアとして扱われます。Red Hat によるフルサポートの対象ですが、これらのマネージド OpenShift 環境では、Red Hat による運用管理は行われません。マネージドサービスオファリングとしての Red Hat build of Keycloak はありません。

注記: Red Hat build of Keycloak 24.0 のリリースで導入されたマルチサイト機能では、マルチサイトのサポートのために、Red Hat build of Keycloak と統合されたコンポーネントとして Red Hat Data Grid も使用する必要があります。Red Hat Data Grid サブスクリプションの対象範囲については、Red Hat Application Services サブスクリプションガイド を参照してください。

重要な注意事項:

• Red Hat build of Keycloak は、JBoss Core Services コレクション (JBCS) の一部ではありません。
• Red Hat build of Keycloak の使用量は、それを含むサブスクリプションバンドルのコア (つまり、ランタイム、RHAF など) にカウントされます。この点は、前身である Red Hat Single Sign-On から変更されています。
• 前身である Red Hat Single Sign-On と同様に、Red Hat build of Keycloak は OpenShift Kubernetes Engine (OKE) に含まれていません。
• Red Hat Single Sign-On は、ライフサイクル に応じたメンテナンス更新により Red Hat によって引き続きサポートされます。Red Hat Single Sign-On をご利用中のお客様は、できるだけ早く Red Hat build of Keycloak への移行を計画することをお勧めします。