Red Hat Enterprise Linux 6 の messages ファイルに nslcd が "error writing to client: Broken pipe" エラーを記録する
Environment
- Red Hat Enterprise Linux 6
0.7.5-15.el6_3.2未満のバージョンがインストールされたnss-pam-ldapdパッケージglibc-2.12-1.107.el6未満のバージョンがインストールされたglibcパッケージ
Issue
- Red Hat Enterprise Linux 6 で、
nslcdが messages ファイルにerror writing to client: Broken pipeエラーを記録します。 - RHEL 6 で、nslcd が
error writing to client: Broken pipeエラーを報告します。
Resolution
以下のパッケージをアップデートします。
nss-pam-ldapdを0.7.5-15.el6_3.2(RHBA-2012-1487 でリリース) 以降のバージョンにアップデートするとこの問題が修正されます。glibcをglibc-2.12-1.107.el6(RHBA-2013-0279 でリリース) 以降のバージョンにアップデートするとこの問題が修正されます。
この修正は、すでに RHEL6.4GA に含まれています。
Root Cause
-
これは単なる情報メッセージです。この問題は、大きなグループが要求されると
glibcが提供するバッファーに入らなくなるために発生します。このメッセージが表示されたら、要求のバッファーを大きくしてglibcを再試行します。 -
メッセージは
nss-pam-ldapdの以前の複数のバージョンでも表示されているため、この問題は以前のバージョンでも発生する可能性があります。 -
該当するバージョンの
nslcdデーモンが大規模なグループへのアクセスを要求すると、glibcライブラリが提供するバッファーにグループを含めることができないため、より大きなバッファーでオペレーションが上手く処理されるように再試行します。ただし、紛らわしい不必要なエラーメッセージが/var/log/messageファイルに書き込まれます。 -
このアップデートにより、上の例で説明されている
glibcが提供しているバッファーが最初の試行で小さすぎる場合でも、冗長なエラーメッセージは返されません。
Diagnostic Steps
- ユーザーがログインすると、多くの場合に以下のエラーメッセージが表示されます。
Apr 13 08:26:59 hostname nslcd[2990]:[e8944a] error writing to client:Broken pipe
Apr 13 08:26:59 hostname nslcd[2990]:[5558ec] error writing to client:Broken pipe
Apr 13 08:33:20 hostname nslcd[2990]:[200854] error writing to client:Broken pipe
Apr 13 08:33:20 hostname nslcd[2990]:[b127f8] error writing to client:Broken pipe
Apr 13 08:36:34 hostname nslcd[2990]:[e45d32] error writing to client:Broken pipe
Apr 13 08:39:28 hostname nslcd[2990]:[d084e9] error writing to client:Broken pipe
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