インストールガイド
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7 向け
法律上の通知
概要
第1章 製品の概要
1.1. Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7 (JBoss EAP) は、オープンな標準に基いて構築され、Java Enterprise Edition 7 の仕様に準拠するミドルウェアプラットフォームです。メッセージング、高可用性クラスタリングなどの技術が WildFly Application Server 10 と統合されます。
JBoss EAP には、必要な場合にだけサービスを有効にできるモジュール構造が含まれ、サービスの起動時間が短縮されます。
管理コンソールと管理コマンドラインインターフェース (CLI) により、XML 設定ファイルの編集が不必要になり、タスクをスクリプト化および自動化する機能が追加されました。
JBoss EAP は、JBoss EAP インスタンスに対してスタンドアロンサーバーと管理対象ドメインの 2 つの操作モードを提供します。スタンドアロンサーバー操作モードでは、実行している JBoss EAP を 1 つのサーバーインスタンスとして表します。管理対象ドメイン操作モードでは、1 つの制御ポイントから複数の JBoss EAP インスタンスを管理できます。
また、JBoss EAP には、セキュアでスケーラブルな Java EE アプリケーションの迅速な開発を可能にする API と開発フレームワークが含まれます。
1.2. Red Hat カスタマーポータル
Red Hat カスタマーポータルは、Red Hat のナレッジリソースやサブスクリプションリソースを管理する集中プラットフォームです。Red Hat カスタマーポータルでは、以下のことを行えます。
- Red Hat エンタイトルメントやサポート契約の管理および維持。
- 正式サポートされたソフトウェアのダウンロード。
- 製品ドキュメントや Red Hat ナレッジベースの利用。
- グローバルサポートサービスへの連絡。
- Red Hat 製品のバグの登録。
カスタマーポータルには https://access.redhat.com からアクセスできます。
1.3. 本書における EAP_HOME の使用
本書では、変数 EAP_HOME
を使用して JBoss EAP へのパスを示しています。この変数は JBoss EAP インストールへの実際のパスに置き換えてください。
-
ZIP インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは、ZIP アーカイブを抽出した
jboss-eap-7.0
ディレクトリーとなります。 -
RPM インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは
/opt/rh/eap7/root/usr/share/wildfly/
になります。 インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/EAP-7.0.0
になります。-
Red Hat Enterprise Linux、Solaris、および HP-UX では、
/home/USER_NAME/EAP-7.0.0/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\EAP-7.0.0\
になります。
-
Red Hat Enterprise Linux、Solaris、および HP-UX では、
JBoss Developer Studio インストーラーを使用して JBoss EAP サーバーをインストールおよび設定した場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/jbdevstudio/runtimes/jboss-eap
になります。-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
/home/USER_NAME/jbdevstudio/runtimes/jboss-eap/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\jbdevstudio\runtimes\jboss-eap
またはC:\Documents and Settings\USER_NAME\jbdevstudio\runtimes\jboss-eap\
になります。
-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
EAP_HOME
は環境変数ではありません。JBOSS_HOME
がスクリプトで使用される環境変数です。
第2章 インストールの準備
2.1. JBoss EAP のインストール方法の選択
JBoss EAP 7 をインストールする方法は複数あります。状況によって最適な方法は異なります。以下の表には、各インストールタイプの概要と、関連するインストールプロセスに関する項へのリンクが記載されています。
JBoss ON を使用して JBoss EAP パッチをデプロイおよびインストールする場合、ZIP インストールで対象の JBoss EAP インスタンスをインストールする必要があります。
表2.1 インストール方法
方法 | 説明 |
---|---|
ZIP アーカイブを使用したインストールは、サポートされるすべてのオペレーティングシステムに適しています。インスタンスを手動で展開したい場合はこの方法を使用してください。 ZIP インストールは JBoss EAP のデフォルトインストールをインストールします。設定はすべてインストールした後に行う必要があります。 | |
JAR インストーラーはコンソールで実行したり、グラフィカルウィザードとして実行することができます。いずれの場合も、サーバーインスタンスのインストール手順および設定手順がステップごとに表示されます。サポートされるすべてのプラットフォームでは、この方法で JBoss EAP をインストールすることが推奨されます。 このインストーラーを使用すると、クイックスタートや Maven リポジトリーなどの追加設定を行うこともできます。 | |
Red Hat Enterprise Linux 6 および Red Hat Enterprise Linux 7 のサポートされるインストールでは、RPM パッケージを使用して JBoss EAP をインストールできます。 |
2.2. JBoss EAP インストールの要件
各インストール方法には複数の要件があります。以下の表は、一般的な要件と各インストール方法に固有の要件を示しています。
表2.2 JBoss EAP インストールの要件
インストールタイプ | 要件 |
---|---|
一般的な要件 |
|
ZIP またはインストーラーの要件 |
|
RPM の要件 |
|
第3章 JBoss EAP のインストール
3.1. ZIP インストール
3.1.1. JBoss EAP のダウンロード (ZIP インストール)
JBoss EAP の ZIP ファイルは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。ZIP ファイルのインストールはプラットフォームに依存します。
JBoss EAP の ZIP ファイルのダウンロード
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
- ダウンロードをクリックします。
- 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
- Version ドロップダウンメニューから JBoss EAP の正しいバージョンを選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.x.x を見つけ、Download リンクをクリックします。
3.1.2. JBoss EAP のインストール (ZIP インストール)
JBoss EAP の ZIP インストールファイルをダウンロードしたら、パッケージの内容を展開するとインストールできます。
必要な場合は、JBoss EAP をインストールするサーバーおよび場所に ZIP ファイルを移動します。
- JBoss EAP を実行するユーザーは、このディレクトリーへの読み書きアクセスが必要になります。
ZIP アーカイブを展開します。
$ unzip jboss-eap-7.x.x.zip
注記Windows Server の場合は ZIP ファイルを右クリックし、すべて展開 を選択します。
ZIP アーカイブを展開して作成したディレクトリーは、サーバーの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを EAP_HOME
と呼びます。
3.2. インストーラーによるインストール
3.2.1. JBoss EAP のダウンロード (インストーラーによるインストール)
JBoss EAP JAR インストーラーは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。.jar
アーカイブを使用して、グラフィカルまたはテキストベースのインストーラーを実行できます。サポートされるすべてのプラットフォームでは、インストーラーを用いて JBoss EAP をインストールする方法が推奨されます。
JBoss EAP インストーラーのダウンロード
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
- ダウンロードをクリックします。
- 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
- Version ドロップダウンメニューから JBoss EAP の正しいバージョンを選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application 7.x.x Installer を見つけ、Download リンクをクリックします。
3.2.2. JBoss EAP インストーラーの実行
JBoss EAP JAR インストーラーは、グラフィカルまたはテキストモードで実行できます。
JBoss EAP グラフィカルインストーラーの実行
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR ファイルが含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行して、グラフィカルインストーラーを起動します。
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar
注記Hewlett-Packard HP-UX または Solaris の環境では、
-d32
または-d64
スイッチを使用して、必要なアーキテクチャーを指定できます。以下のいずれかのコマンドを実行してインストーラーを起動します。java -jar -d32 jboss-eap-7.x.x-installer.jar
または
java -jar -d64 jboss-eap-7.x.x-installer.jar
以下の表の手順を実行します。
表3.1 JBoss EAP インストーラー画面
画面の名前 表示されるタイミング 説明 言語の選択
常時
インストーラーの言語を選択し、OK をクリックします。
ライセンス同意書
常時
RED HAT JBOSS MIDDLEWARE のエンドユーザーライセンス契約。
「I accept the terms of this license agreement (ライセンス契約の内容に同意します)」を選択し、Next をクリックします。
インストールパス
常時
JBoss EAP のインストールパスを選択し、Next をクリックします。
コンポーネントの選択
常時
インストールするコンポーネントを選択します。必要なコンポーネントは選択を解除できません。
図3.1 JBoss EAP インストーラー: コンポーネント選択画面
管理ユーザーの作成
常時
管理ユーザーを作成し、パスワードを割り当てます。次に Next をクリックします。
インストールの概要
常時
インストールオプションを確認した後、Next をクリックします。
コンポーネントのインストール
常時
インストールの処理が完了したら、Next をクリックします。
ランタイム環境の設定
常時
JBoss EAP インストールのデフォルト設定を選択するか、インストーラーで詳細設定を実行することができます。デフォルト設定を選択しても、後で JBoss EAP 管理インターフェースを使用して設定を変更できます。
Perform default configuration または Perform advanced configuration を選択し、設定する項目を選択してから Next をクリックします。
図3.2 JBoss EAP インストーラー: ランタイム環境設定画面
パスワード vault の設定
ランタイム環境の詳細設定でパスワード vault のインストールを選択したとき。
暗号化されたキーストアに機密パスワードをすべて保存するようパスワード vault を設定し、Next をクリックします。詳細については How To Configure Server Security ガイドに記載されているパスワード vaultに関する情報を参照してください。
図3.3 JBoss EAP インストーラー: パスワード vault 設定画面
SSL セキュリティー
ランタイム環境の詳細設定で SSL セキュリティーの有効化を選択したとき。
JBoss EAP 管理インターフェースをセキュア化する SSL キーストアおよびキーストアパスワードを指定し、Next をクリックします。詳細は、How To Configure Server Security ガイドに記載されている管理インターフェースのセキュア化に関する情報を参照してください。
警告Red Hat では、影響するすべてのパッケージで TLSv1.1 または TLSv1.2 を利用するために SSLv2、SSLv3、および TLSv1.0 を明示的に無効化することを推奨しています。
LDAP の設定
ランタイム環境の詳細設定で LDAP 認証の有効化を選択したとき。
LDAP ディレクトリーサーバーを管理コンソール、管理 CLI、および管理 API の認証ソースとして使用するよう LDAP 認証を有効にします。有効にしたら Next をクリックします。詳細は、How to Configure Identity Management ガイドに記載されている LDAP に関する情報を参照してください。
図3.4 JBoss EAP インストーラー: LDAP 設定画面
LDAP セキュリティーレルムの設定
ランタイム環境の詳細設定で LDAP 認証の有効化を選択したとき。
前のステップで定義された LDAP 接続を使用して、新しいセキュリティーレルムが作成され、管理インターフェースに関連付けされます。
LDAP 環境の値を指定した後、Next をクリックします。詳細は、How to Configure Identity Management ガイドに記載されている LDAP に関する情報を参照してください。
図3.5 JBoss EAP インストーラー: LDAP セキュリティーレルム設定画面
Infinispan の設定
ランタイム環境の詳細設定で Infinispan キャッシュのインストールを選択したとき。
キャッシュされたデータを管理するために Infinispan キャッシュを作成します。Infinispan の名前を指定し、他のフィールドを設定して、Next をクリックします。詳細については、Configuration Guide に記載されている Infinispan に関する情報を参照してください。
図3.6 JBoss EAP インストーラー: Infinispan 設定画面
セキュリティードメインの設定
ランタイム環境の詳細設定でセキュリティードメインの追加を選択したとき。
JBoss EAP サーバーインスタンスのセキュリティードメインを設定します。ほとんどのフィールドにはすでにデフォルト値が入力されており、変更する必要はありません。設定が終わったら Next をクリックします。詳細は Security Architecture Guide の Security Domains を参照してください。
図3.7 JBoss EAP インストーラー: セキュリティードメイン設定画面
JSSE 設定
ランタイム環境の詳細設定でセキュリティードメインの追加を選択したとき。
キーストアまたはトラストストアのいずれかを使用して、前のステップで定義されたセキュリティードメインの Java Secure Socket Extension (JSSE) を設定します。設定が終わったら Next をクリックします。
図3.8 JBoss EAP インストーラー: JSSE 設定画面
クイックスタート
ランタイム環境の詳細設定でクイックスタートのインストールを選択したとき。
クイックスタートのインストールパスを選択し、Next をクリックします。
Maven リポジトリーのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定でクイックスタートのインストールを選択したとき。
Maven リポジトリーと設定ファイルを選択します。
図3.9 JBoss EAP インストーラー: Maven リポジトリーセットアップ画面
ソケットバインディング
ランタイム環境の詳細設定でサーバーポートバインディングの設定を選択したとき。
インストールでデフォルトのポートバインディングを使用するかどうか、すべてのデフォルトバインディングにポートオフセットを設定するかどうか、またはカスタムポートバインディングを設定するかどうかを決定します。
ポートオフセットの設定を選択した場合は、オフセット番号を選択します。
カスタムバインディングの設定を選択した場合は、ポートを設定するモード (スタンドアロンモード、ドメインモード、または両方のモード) を選択します。
ホストが IPv6 専用で設定されている場合は、Enable pure IPv6 configuration (ピュア IPv6 設定を有効化) チェックボックスを選択します。これにより、インストーラーによって必要な設定変更が行われます。
Next をクリックします。
図3.10 JBoss EAP インストーラー: ソケットバインディング画面
スタンドアロン設定のカスタムソケットバインディング
スタンドアロンモードにカスタムポートバインディングを設定することを選択したとき。
各スタンドアロン設定 (
standalone
、standalone ha
、standalone full
、およびstandalone full-ha
) にポートおよびシステムプロパティーを設定し、Next をクリックします。図3.11 JBoss EAP インストーラー: スタンドアロン設定のカスタムソケットバインディングの画面
ドメイン設定のカスタムソケットバインディング
ドメインモードにカスタムポートバインディングを設定することを選択したとき。
ホスト設定 (
domain host
) および各ドメインプロファイル (domain default
、domain ha
、domain full
、およびdomain full-ha
) にポートおよびシステムプロパティーを設定し、Next をクリックします。図3.12 JBoss EAP インストーラー: ドメイン設定のカスタムソケットバインディングの画面
ロギングのオプション
ランタイム環境の詳細設定でロギングレベルの設定を選択したとき。
希望するロギングレベルを選択し、Next をクリックします。
JDBC ドライバーのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定で JDBC ドライバーをインストールすることを選択したとき。
JDBC ドライバーをインストールおよびセットアップします。ドロップダウンリストから適切なドライバーのベンダーを選択し、ドライバー JAR の場所を指定します。指定後に Next をクリックします。詳細は Configuration Guide に記載されているデータソース JDBC ドライバーの情報を参照してください。
図3.13 JBoss EAP インストーラー: JDBC ドライバーセットアップ画面
データソースのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定で JDBC ドライバーとデータソースのインストールを選択したとき。
アプリケーションが使用できるデータソースを設定します。データソースの名前を指定し、他のフィールドを設定してから Next をクリックします。詳細は、Configuration Guide に記載されているデータソースの管理に関する情報を参照してください。
図3.14 JBoss EAP インストーラー: データソースセットアップ画面
サーバーの設定
常時
設定の処理が完了したら Next をクリックします。
ショートカットの設定
常時
Create shortcuts in the Start-Menu (スタートメニューにショートカットを作成) チェックボックスを選択してショートカットを作成します。英数字、ダッシュ (-)、および アンダースコア (_) のみを使用できます。Microsoft Windows では、スラッシュ (/) とバックスラッシュ (\) も使用できます。Next をクリックします。
インストールの完了
常時
選択したインストールオプションを後々自動インストールで使用する場合は Generate installation script and properties file (インストールスクリプトおよびプロパティーファイルの生成) をクリックします。次に、Done (完了) をクリックします。
インストールが完了しました。インストーラーによって作成されたディレクトリーはサーバーの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを
EAP_HOME
と呼びます。
JBoss EAP のテキストベースインストーラーの実行
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR が含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行して、テキストベースのインストーラーを起動します。
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar -console
-
指示に従って JBoss EAP をインストールします。インストーラーによって作成されたディレクトリーはサーバーの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを
EAP_HOME
と呼びます。
3.3. RPM インストール
Red Hat Enterprise Linux 7 より、チャンネルはリポジトリーという表現に変更になりました。本書の手順ではリポジトリーという表現のみを使用します。
3.3.1. リポジトリーの選択
RPM から JBoss EAP をインストールするには、Red Hat Enterprise Linux Server
ベースのソフトウェアリポジトリーへのサブスクリプションと、特定の JBoss EAP リポジトリーへのサブスクリプションの両方が必要になります。
JBoss EAP リポジトリーでは、現行の JBoss EAP リポジトリーまたはマイナー JBoss EAP リポジトリーのいずれかのサブスクリプションが必要になります。
- 現行の JBoss EAP リポジトリー
現行の リポジトリーは最新の JBoss EAP 7 リリースを提供します。JBoss EAP インストールを更新するときに、マイナーアップグレードを含む JBoss EAP 7 のすべてのアップグレードが提供されます。
たとえば、このリポジトリーから更新を行うと、JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.1 へのアップグレードが含まれます (7.1 がリリース済みの場合)。
- マイナー JBoss EAP リポジトリー
マイナーリポジトリーは、JBoss EAP 7 の特定のマイナーリリースと適用対象となるすべてのパッチを提供します。これにより、JBoss EAP 7 の同じマイナーバージョンを維持しながら最新の深刻度が高いパッチとセキュリティーパッチを適用できます。
たとえば、このリポジトリーから更新を行うと、指定の JBoss EAP マイナーバージョンのパッチおよびセキュリティー更新が含まれますが、JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.1 へのアップグレードは含まれません (7.1 がリリース済みの場合)。
3.3.1.1. 現行の JBoss EAP 7 リポジトリーのサブスクリプション
Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して以下のコマンドを実行し、「現行」のJBoss EAP 7 リポジトリーへサブスクライブします。ご使用の Red Hat Enterprise Linux のバージョンに応じて、RHEL_VERSION
を 6
または 7
に置き換えます。
subscription-manager repos --enable=jb-eap-7-for-rhel-RHEL_VERSION-server-rpms
3.3.1.2. マイナー JBoss EAP 7 リポジトリーのサブスクリプション
Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して以下のコマンドを実行し、マイナー JBoss EAP 7 リポジトリーへサブスクライブします。必ず以下を行なってください。
-
EAP_MINOR_VERSION
を目的の JBoss EAP マイナー バージョンに置き換えてください。たとえば、本リリースのマイナーバージョンの場合は7.0
を入力します。 -
ご使用の Red Hat Enterprise Linux のバージョンに応じて、
RHEL_VERSION
を6
または7
に置き換えてください。
subscription-manager repos --enable=jb-eap-EAP_MINOR_VERSION-for-rhel-RHEL_VERSION-server-rpms
3.3.2. JBoss EAP のインストール (RPM インストール)
以下のコマンドを実行して、サブスクライブしたリポジトリーから JBoss EAP をインストールします。
yum groupinstall jboss-eap7
インストールが完了します。 RPM インストールのデフォルトの EAP_HOME
パスは /opt/rh/eap7/root/usr/share/wildfly
になります。
3.3.3. リポジトリーの変更
JBoss EAP インストールのライフサイクルの間に、サブスクライブする JBoss EAP リポジトリーを変更する必要が生じる可能性があります。リポジトリーの変更は以下の場合のみサポートされます。
- 「現行」のリポジトリーからマイナーリポジトリーへの変更
- 最新のマイナーリポジトリーへ変更する場合はサポートされます。
- マイナーリポジトリーから他のマイナーリポジトリーへの変更
- JBoss EAP の次のマイナーバージョンへ変更する場合はサポートされます。たとえば、JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.1 への変更はサポートされますが、 JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.2 への変更はサポートされません。
- マイナーリポジトリーから「現行」のリポジトリーへの変更
- 最新のマイナーリポジトリーから変更する場合はサポートされます。
要件
- JBoss EAP を RPM インストールとしてインストールします。
- 変更するリポジトリーを選択します。上記の変更条件を満たすようにしてください。
JBoss EAP リポジトリーの変更
リポジトリーを変更する前に、以下のコマンドを実行して JBoss EAP インストールに適用できる更新がすべて適用されるようにしてください。
yum update
Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して、現在サブスクライブしているリポジトリーのサブスクリプションを解除し、変更する新しいリポジトリーにサブスクライブします。以下のコマンドの
EXISTING_REPOSITORY
およびNEW_REPOSITORY
は適切なリポジトリー名に置き換えてください。subscription-manager repos --disable=EXISTING_REPOSITORY --enable=NEW_REPOSITORY
3.4. 自動インストーラーによるインストール
JAR インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールすると、以前のインストールから生成されたインストールスクリプトを使用して、今後のインストールを同じ設定内容で自動化できます。
自動化インストーラーは後方互換性を維持しません。旧バージョンの JBoss EAP から生成されたインストールスクリプトを自動インストーラーに使用することはできません。同じマイナーバージョンの JBoss EAP (JBoss EAP 7.0 など) から生成されたインストールスクリプトのみを使用してください。
要件
- JAR インストーラーを使用して自動インストールスクリプトを生成します。自動インストールスクリプトは XML ファイルです。
自動インストーラーによるインストール
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR ファイルが含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行し、自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用して JBoss EAP をインストールします。
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar auto.xml
デフォルトでは、JBoss EAP の設定に必要なパスワードを入力するよう求められます。インストール用のパスワードを事前設定すると、無人インストールを実行できます。
注記自動インストールスクリプトの XML ファイルをネットワークホストに保存し、そのファイルをインストールで使用するよう、HTTP または FTP を使用してインストーラーを示すことができます。例は次のとおりです。
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar http://network-host.local/auto.xml
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar ftp://network-host.local/auto.xml
3.4.1. 無人自動インストーラーによるインストール
要件
- JAR インストーラーを使用して自動インストールスクリプトを生成します。自動インストールスクリプトは XML ファイルです。
無人自動インストーラーによるインストールを実行するには、JBoss EAP のインストールに必要なパスワードを事前設定する必要があります。
以前のインストーラーによるインストールからインストールスクリプトの XML ファイルが生成されると、未完成のインストールスクリプト変数ファイルも生成されます。このファイル名はインストールスクリプトファイルと同じですが、末尾に .variables
が付きます。
この変数ファイルには、無人自動インストールに必要なキーおよびパスワードパラメーターのリストが含まれています。
必要はパスワードは、完全な変数ファイルまたはインストーラーコマンド実行時の引数として指定できます。
変数ファイルを使用した無人自動インストーラーによるインストール
テキストエディターで
.variables
ファイルを開き、各キーにパスワードの値を指定します。例を以下に示します。adminPassword = password#2 vault.keystorepwd = vaultkeystorepw ssl.password = user12345
自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用してインストーラーを実行します。完全な変数ファイルがインストールスクリプトの XML ファイルと同じディレクトリーにあり、ファイル名が変更されていなければ、インストーラーによって変数ファイルが自動的に検出されます。
java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar auto.xml Checking for corresponding .variables file Variables file detected: auto.xml.variables [ Starting automated installation ] ...
別の方法として、
-variablefile
を使用して変数ファイルへのパスを指定することもできます。java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar auto.xml -variablefile auto.xml.variables
-variables
引数を使用した無人自動インストーラーによるインストール
自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用してインストーラーを実行し、
-variables
引数を使用して、必要なパスワードをキーと値のペアとして指定します。例を以下に示します。java -jar jboss-eap-7.x.x-installer.jar auto.xml -variables adminPassword=password#2,vault.keystorepwd=vaultkeystorepw,ssl.password=user12345
注記-variables
のキーと値のペアを指定するとき、空白を入れないことが重要になります。
第4章 サービスとして実行するよう JBoss EAP を設定
4.1. Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定 (ZIP およびインストーラーによるインストール)
Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定
jboss-eap.conf
ファイルの起動オプションをカスタマイズします。起動スクリプトと関連する設定ファイルは
EAP_HOME/bin/init.d/
ディレクトリーにあります。テキストエディターでjboss-eap.conf
を開き、JBoss EAP インストールのオプションを設定します。jboss-eap.conf
ファイルには複数のオプションがありますが、最低でもJBOSS_HOME
とJBOSS_USER
の正しい値を指定する必要があります。設定ファイルの他のオプションをカスタマイズすることもできますが、カスタマイズしないと、デフォルトの設定ファイルを使用するスタンドアロン JBoss EAP サーバーが起動されます。
注記サービスがドメインモードで JBoss EAP を起動するようにするには、
JBOSS_MODE=domain
をjboss-eap.conf
に追加します。サービスファイルをシステムディレクトリーにコピーします。
変更したサービス設定ファイルを
/etc/default
ディレクトリーにコピーします。sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-eap.conf /etc/default
サービス起動スクリプトを
/etc/init.d
ディレクトリーにコピーし、実行パーミッションを付与します。sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-eap-rhel.sh /etc/init.d sudo chmod +x /etc/init.d/jboss-eap-rhel.sh
chkconfig
サービス管理コマンドを使用して、自動的に起動されるサービスのリストに新しいjboss-eap-rhel.sh
サービスを追加します。sudo chkconfig --add jboss-eap-rhel.sh
以下のコマンドの 1 つを使用して、サービスが正しくインストールされたことをテストします。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
sudo service jboss-eap-rhel.sh start
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
sudo service jboss-eap-rhel start
サービスが起動します。エラーが発生した場合はエラーログを確認し、設定ファイルのオプションが正しく設定されていることを確認してください。
Red Hat Enterprise Linux サーバーの起動時にサービスが自動的に起動するようにするには、以下のコマンドを実行します。
sudo chkconfig jboss-eap-rhel.sh on
JBoss EAP サービスを削除する場合は、以下の手順に従います。
Red Hat Enterprise Linux での JBoss EAP サービスの削除
サービスが実行中である場合は、ターミナルを開き、以下のコマンドの 1 つを使用してサービスを停止します。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
sudo service jboss-eap-rhel.sh stop
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
sudo service jboss-eap-rhel stop
サービスのリストから JBoss EAP を削除します。
sudo chkconfig --del jboss-eap-rhel.sh
サービス設定ファイルと起動スクリプトを削除します。
sudo rm /etc/init.d/jboss-eap-rhel.sh sudo rm /etc/default/jboss-eap.conf
4.2. Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定 (RPM インストール)
要件
- JBoss EAP を RPM インストールとしてインストールします。
- サーバーの管理者特権。
JBoss EAP の RPM インストールは、JBoss EAP をサービスとして実行するために必要なものをすべてインストールします。以下のコマンドの 1 つを実行して、システム起動時に自動的に開始するよう JBoss EAP サービスをアクティブ化します。
スタンドアロンサーバーの場合:
chkconfig eap7-standalone on
管理対象ドメインの場合:
chkconfig eap7-domain on
必要時に JBoss EAP のRPM インストールを開始または停止する場合は、JBoss EAP Configuration Guide の RPM instructions を参照してください。
詳細とオプションについては、JBoss EAP Configuration Guide の RPM service configuration files appendix を参照してください。
4.3. Microsoft Windows Server で JBoss EAP をサービスとして設定
要件
set
コマンドを使用して Windows Server コマンドプロンプトでシステム環境変数を設定すると、環境変数は永続的に設定されません。setx
コマンドを使用するか、コントロールパネルのシステムインターフェースを使用する必要があります。
Microsoft Windows Server で JBoss EAP をサービスとして設定
以下の 2 つのシステム環境変数を作成します。
-
JBoss EAP インストールディレクトリーを示す
JBOSS_HOME
-
NOPAUSE=1
-
JBoss EAP インストールディレクトリーを示す
JBoss Core Services Jsvc パッケージのインストール
設定されていない場合は、JBoss Core Services Jsvc パッケージをダウンロードし、展開します。
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
- Product ドロップダウンメニューから Apache Jsvc を選択します。
- Version ドロップダウンメニューで最新のバージョンを選択します。
- システムのプラットフォームとアーキテクチャーに対応する Red Hat JBoss Core Services Apache Jsvc を見つけ、Download リンクをクリックします。
JBoss EAP インストールディレクトリーが含まれるディレクトリーでダウンロードした ZIP ファイルを展開します。
展開すると、JBoss EAP インストールディレクトリーと同じ階層に
jbcs-jsvc-<VERSION>
ディレクトリーが作成されます。例を以下に示します。C:\Program Files ├── jboss-eap-7.0 │ ├── bin │ └── ... └── jbcs-jsvc-<VERSION>
サービスのインストール
ターミナルを開き、
EAP_HOME\bin
ディレクトリーに移動します。以下は、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインのサーバーに新しいサービスを作成する基本的な
service.bat install
コマンドの例になります。可能なオプションをすべて表示するには、引数を指定せずにservice.bat
を実行します。以下のコマンドを実行します。サービスのログレベルは必要に応じて変更してください。
スタンドアロンサーバーの場合:
service.bat install /loglevel INFO
管理対象ドメインのサーバーの場合
デフォルトマスターを JBoss EAP ドメインコントローラーとして使用していない場合は、master を JBoss EAP ドメインコントローラーの正しいホスト名またはエイリアスに置き換えてください。
service.bat install /host master /loglevel INFO
JBossEAP7
という名前の新しい Windows サービスが作成されます。Services
コンソールでの新規サービスの検証Windows の Services コンソール (
services.msc
) を開き、サービスが作成されたことを確認します。デフォルトのサービス名が使用された場合は、Windows サービスのリストに新しいサービスの名前
JBoss EAP7
が表示されます。サービスコンソールからサービスを起動および停止でき、さらにサービスの起動方法および起動時に関する設定を変更できます。ターミナルから JBoss EAP サービスを起動および停止
ターミナルからサービスを起動するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
net start JBossEAP7
ターミナルからサービスを停止するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
net stop JBossEAP7
JBoss EAP サービスを削除する場合は、以下の手順に従います。
Microsoft Windows Server の JBoss EAP サービスの削除
サービスが実行中の場合は、最初にターミナルを開き、
net stop
コマンドをサービスの名前で実行してサービスを停止します。net stop JBossEAP7
ターミナルで
EAP_HOME\bin
ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。service.bat uninstall
4.4. Jsvc を使用して JBoss EAP をサービスとして設定
Jsvc の JBoss Core Services パッケージを使用すると Red Hat Enterprise Linux および Solaris で JBoss EAP をバックグラウンドサービスとして実行できます。
Red Hat Enterprise Linux では、ネイティブメソッド を使用して JBoss EAP をサービスとして実行することが推奨されます。
Jsvc は、Java アプリケーションをバックグラウンドサービスとして UNIX 系プラットフォーム上で実行できるようにするライブラリーとアプリケーションのセットです。これにより、アプリケーションは特権ユーザーとして操作を実行でき、実行後に非特権ユーザーに切り替えできます。
Jsvc はランチャープロセス、コントローラープロセス、および制御されたプロセスの 3 つのプロセスを使用します。制御されたプロセスはメインの Java スレッドでもあります。JVM がクラッシュすると、コントローラープロセスが 60 秒以内に JVM を再起動します。Jsvc はデーモンプロセスで、JBoss EAP 7 では特権ユーザーによって起動される必要があります。
JBoss Core Services Jsvc パッケージのインストール
- ZIP またはインストーラーによるインストールの場合
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
- Product ドロップダウンメニューから Apache Jsvc を選択します。
- Version ドロップダウンメニューで最新のバージョンを選択します。
- システムのプラットフォームとアーキテクチャーに対応する Red Hat JBoss Core Services Apache Jsvc を見つけ、Download リンクをクリックします。
JBoss EAP インストールディレクトリーが含まれるディレクトリーでダウンロードした ZIP ファイルを展開します。
展開すると、JBoss EAP インストールディレクトリーと同じ階層に
jbcs-jsvc-<VERSION>
ディレクトリーが作成されます。例を以下に示します。/var/opt/ ├── jboss-eap-7.0 │ ├── bin │ └── ... └── jbcs-jsvc-<VERSION>
Jsvc を使用して JBoss EAP を起動するコマンドの例では、
jboss
ユーザーがすでに作成されていることを仮定します。JBoss EAP のユーザーを作成していない場合は、以下のコマンドを実行し、jboss
ユーザーおよびグループを作成します。# groupadd -f -g 185 -r jboss # useradd -r -u 185 -g jboss -d EAP_HOME -s /sbin/nologin -c "JBoss" jboss
- Red Hat Enterprise Linux での RPM インストールの場合
- Red Hat サブスクリプションマネージャーにログインします。
- Subscriber Inventory のシステムをクリックします。
ご使用のオペレーティングシステムバージョンとアーキテクチャーの JBoss Core Services CDN リポジトリーにサブスクライブします。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
- jb-coreservices-1-for-rhel-6-server-rpms
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
- jb-coreservices-1-for-rhel-7-server-rpms
root ユーザーで以下のコマンドを実行し、Jsvc をインストールします。
# yum groupinstall jbcs-jsvc
表4.1 ZIP/Installer インストールの Jsvc ファイルの場所 - スタンドアロンサーバー
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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表4.2 RPM インストールの Jsvc ファイルの場所 - スタンドアロンサーバー
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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Jsvc を使用してスタンドアロン JBoss EAP サーバーを起動します。
JSVC_BIN \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -D[Standalone] -XX:+UseCompressedOops -Xms1303m \ -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/server.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR \ -Djboss.home.dir=EAP_HOME \ -Djboss.server.base.dir=EAP_HOME/standalone \ @org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules \ -jaxpmodule javax.xml.jaxp-provider \ org.jboss.as.standalone
Jsvc を使用してスタンドアロン JBoss EAP サーバーを停止します。
JSVC_BIN \ -stop \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -D[Standalone] -XX:+UseCompressedOops -Xms1303m \ -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/server.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR \ -Djboss.home.dir=EAP_HOME \ -Djboss.server.base.dir=EAP_HOME/standalone \ @org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules \ -jaxpmodule javax.xml.jaxp-provider \ org.jboss.as.standalone
表4.3 ZIP/Installer インストールの Jsvc ファイルの場所 - 管理対象ドメイン
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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表4.4 RPM インストールの Jsvc ファイルの場所 - 管理対象ドメイン
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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以下のコマンドを実行する前に、JAVA_HOME
システム環境変数を設定してください。
Jsvc を使用して JBoss EAP 管理対象ドメインを起動します。
JSVC_BIN \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -nodetach -D"[Process Controller]" -server -Xms64m \ -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/process-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp "EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR" \ org.apache.commons.daemon.support.DaemonWrapper \ -start org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules org.jboss.as.process-controller \ -jboss-home EAP_HOME -jvm "${JAVA_HOME}"/bin/java \ -mp EAP_HOME/modules -- \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/host-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -server -Xms64m -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true -- -default-jvm "${JAVA_HOME}"/bin/java \ &
Jsvc を使用して JBoss EAP 管理対象ドメインを停止します。
JSVC_BIN \ -stop \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -nodetach -D"[Process Controller]" -server -Xms64m \ -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/process-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp "EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR" \ org.apache.commons.daemon.support.DaemonWrapper \ -start org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules org.jboss.as.process-controller \ -jboss-home EAP_HOME -jvm $JAVA_HOME/bin/java \ -mp EAP_HOME/modules -- \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/host-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -server -Xms64m -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true -- -default-jvm $JAVA_HOME/bin/java
第5章 JBoss EAP のアンインストール
5.1. JBoss EAP のアンインストール (ZIP インストール)
- 再使用される可能性がある変更された設定ファイルとデプロイメントを必ずバックアップするようにしてください。
- ZIP によるインストールでは、JBoss EAP が単一のディレクトリーにインストールされます。インストールディレクトリーを削除して JBoss EAP をアンインストールします。
- また、マシンにインストールされた JBoss EAP に依存するその他のスクリプトをすべて削除します。
5.2. JBoss EAP のアンインストール (インストーラーによるインストール)
インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、グラフィカルまたはテキストモードのアンインストーラーを使用して JBoss EAP をアンインストールできます。
JBoss EAP グラフィカルアンインストーラーの実行
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ターミナルを開き、
EAP_HOME/Uninstaller
に移動します。 以下のコマンドを実行して、グラフィカルアンインストーラーを起動します。
java -jar uninstaller.jar
グラフィカルアンインストーラーは以下の図と似ています。JBoss EAP インストールディレクトリーを削除したい場合はチェックボックスを選択します。
図5.1 JBoss EAP グラフィカルアンインストーラー
- Uninstall (アンインストール) をクリックし、アンインストールプロセスを開始します。
- アンインストールプロセスが終了したら、 Quit (終了) をクリックしてアンインストーラーを終了します。
JBoss EAP のテキストベースアンインストーラーの実行
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ターミナルを開き、
EAP_HOME/Uninstaller
に移動します。 以下のコマンドを実行して、テキストベースのアンインストーラーを起動します。
java -jar uninstaller.jar -console
- 指示に従って JBoss EAP をアンインストールします。
5.3. JBoss EAP のアンインストール (RPM インストール)
RPM を使用してインストールされた JBoss EAP インストールをアンインストールすることは推奨されません。
RPM パッケージ管理の性質上、インストールされたパッケージおよび依存関係がすべて完全に削除されることは保証されず、パッケージ依存関係の不足によりシステムが不整合な状態になります。
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