第2章 技術プレビュー

JVM でサーバー側 JavaScript を持つ最新のエンタープライズ Web アプリケーション (JBoss EAP 7.0 では技術プレビューのみ)
  • JBoss EAP 7 では、サーバー側の JavaScript (JDK 8 の Nashorn 機能を使用) を記述できるため、CDI Bean をプルできる REST エンドポイントの開発、JDNI ルックアップの実行、および JAP エンティティー Bean の呼び出しを迅速に行えるようになりました。この機能は Undertow プロジェクトによって提供されます。
PowerShell スクリプト

PowerShell スクリプトは技術プレビューとしてのみ使用でき、サポートされません。JBoss EAP は Windows Server 2008 R2 Enterprise x86_64 および Windows Server 2012 R2 Standard x86_64 でサポートされるため、PowerShell スクリプトはバージョン 2 以降で正確に動作するように設計されています。

  • デフォルトでは、Windows Server 2008 R2 Enterprise x86_64 は PowerShell バージョン 2 を使用します。これよりも新しいバージョンをインストールすることもできます。
  • デフォルトでは、Windows Server 2012 R2 Standard x86_64 は PowerShell バージョン 4 を使用します。これよりも新しいバージョンをインストールすることもできます。

    PowerShell スクリプトのパスは EAP_HOME/bin で、Windows でモダンなスクリプト言語を使用したいときにこのスクリプトを使用できます。

Undertow による HTTP/2 標準のサポート提供
Undertow は HTTP/2 標準のサポートを提供します (JBoss EAP 7.0 では技術プレビューのみ)。HTTP/2 は、ヘッダーを圧縮し、同じ TCP 接続上で多くのストリームを多重化します。また、クライアントがリクエストする前にサーバーがリソースをプッシュする機能をサポートするため、ページのロードが高速になります。
クラスター化されたシングルトン MDB
クラスター化されたシングルトン MDB は JBoss EAP 7 では技術プレビューの機能になります。MDB がクラスター化されたシングルトンとして識別され、クラスターにデプロイされると、常に一度に 1 つのノードのみがアクティブになります。サーバーノードに障害が発生したり、サーバーノードがシャットダウンしたりすると、クラスター化されたシングルトン MDB は別のノードでアクティブになり、そのノードのメッセージを消費します。
管理コンソールのデータソーステンプレート
管理コンソールで新しいデータソースを作成するために提供されるデータソーステンプレートは、JBoss EAP 7 では技術プレビューの機能になります。
JCA およびデータソース
JBoss EAP 7 は JGroups プロジェクトをベースとした DistributedWorkManager 実装をサポートしますが、技術プレビューとしての扱いのみになります。
トランザクションの監視

JBoss EAP 7 はトランザクションの監視をサポートしますが、技術プレビューとしてのみの扱いになります。トランザクションを追跡するために以下の 2 つの属性が新たに追加されました。

  • number-of-system-rollbacks: 内部システムエラーによってロールバックされたトラザクションの数。
  • average-commit-time: トランザクションをコミットするまでの平均時間 (ナノ秒)。

    これらの統計は標準の JMX クライアントを介した場合のみ利用可能です。

    注記

    途中で停止したトラザクションが少数であっても、全体の average-commit-time が歪曲される可能性があります。

管理コンソールでの特定サブシステムの設定

管理コンソールを使用した以下のサブシステムの設定は、JBoss EAP 7 では技術プレビューの機能になります。

  • IO
  • Remoting
  • BeanValidation
  • Jaxrs
  • Jdr
  • Jsf
  • Jsr77
  • Naming
  • Pojo
  • RequestController
  • Sar
  • SecurityManager
  • Singleton
  • Weld
JBeret によって処理されるバッチ処理 (JSR 352)

JBeret によって処理されるバッチ処理 (JSR 352)。JBeret には、今後のリリースでバッチ仕様の一部となる可能性がある以下の 3 つのヘルパーアノテーションがあります。

  • @org.jberet.cdi.JobScoped
  • @org.jberet.cdi.StepScoped
  • @org.jberet.cdi.PartitionScoped

    これらのアノテーションは、プライベートモジュールである org.jberet.core モジュールにあり、技術プレビューとしてのみ提供されます。今後のリリースでは、これらのアノテーションはサポートされるパブリックモジュールに移動される可能性があります。現時点でこれらのアノテーションを使用すると、org.jberet.core モジュールはプライベートモジュールであるという内容の警告メッセージがログに記録されます。

Java の Server-Sent Events (SSE)
モバイルおよびリッチクライアント向けに、Java の Server-Sent Events モデルの実装が提供されます。これにはサーバー実装のみが含まれ、技術プレビューとしてのみ提供されます。
Microsoft Azure ディスカバリープロトコル
Microsoft Azure の JGroups AZURE_PING ディスカバリープロトコルに最小限のテストが行われ、JBoss EAP 7 では技術プレビューとしてのみ利用できます。詳細は、JBEAP-3327 および jgroups-azure GitHub リポジトリーを参照してください。