2017 年 9 月のサービスリリース: CI/CD クライアントがテクノロジープレビュー、機能を更新
Red Hat Insights チームから、2017 年 9 月のサービスリリースをお知らせします。
Red Hat Insights は、リスク修復の優先順位付けを行い、予定外のダウンタイムを回避するための SaaS (サービスとしてのソフトウェア) です。Insights を使用すると、インフラストラクチャーのリスクとその環境で検出された重大なセキュリティーアラートをプロアクティブに監視し、迅速に修復することができます。Insights の使用には、新たなインフラ拡張は不要で、複雑な設定や構成も要りません。数秒でほとんどのインフラストラクチャーに導入できます。
Insights は、Ansible コアと Red Hat Anecess Tower の両方のための Ansible Playbooks による自動修復機能と、強化されたエグゼクティブレポート機能とインフラ全体の健全性スコアを提供します。
今回の 2017 年 9 月のリリースでは、新機能が現在実稼働環境で利用可能なカスタマーポータル Insights Web UI に、さらにテクノロジープレビューでテストおよびフィードバック用に提供される Insights Beta が提供されています。このリリースでは、テクノロジープレビューで Insights のコンテナーおよびコンテナーイメージとの統合向けに、新たな CI / CD (継続的統合 / 継続的デリバリー) クライアントも提供されています。テクノロジープレビューの詳細については、テクノロジプレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
詳細については以下をお読みいただくか、新機能をお試しいただいて、Insights UI の「フィードバックを提供する」ボタンを使ってご感想をお聞かせください。
Insights 最新リリースについての詳細は、Red Hat Insights Release Notes を参照してください。
新たな機能:
Red Hat Ansible Tower 統合の拡張
新たにリリースされた Ansible Tower 3.2 では、Insights と Ansible Tower のレポーティング統合が改善されています。
Tower 3.1 では、Red Hat Insights との統合の一歩を踏み出し、必要に応じて Insights の修復 playbook と Ansible Tower の同期が可能になりました。Ansible Tower 3.2 ではこの統合をさらに進めて、Insights のアクションを Ansible Tower で直接表示できるようになりました。これでマイナー、メジャー、および重大な問題を簡単に確認でき、数回クリックするだけで、Insights プランで修復をスケジュールできます。
Insights CI/CD クライアントがテクノロジープレビューとして利用可能
最新の Insights クライアントは、コンテナーを中心とした CI/CD のパイプラインに直接統合できるようになり、開発サイクルの早期に画像やコンテナー内のリスクを特定できるようになりました。この新クライアントは柔軟性を重視して設計されており、Jenkins や GitLab CI などの既存の CI/CDツールとの統合が可能です。
実稼働環境以外の環境で新クライアントを稼働する場合は、製品サブスクリプションのチャンネルリストを更新してから、"How do I get the new Insights client?" にある手順に従ってください。
Insights を CI/CD および例を用いて開始する方法については、Red Hat Insights GitHub の RedHatInsights/insights-CI-examples: Sample project for Insights container build scanning demo を参照してください。
変更のリスク [Beta]
修復のなかにはより複雑なものもあり、場合によっては実行中の環境に及ぼす影響のために、新たなプラニングが必要になるものもあります。たとえば、カーネルの更新と再起動が必要なものもあれば、設定ファイル内の行を簡単に変更するだけのものもあります。Insights は、変更が使用中の環境に及ぼす影響について、その変更の「リスク」(非常に低い、低、中、高)を評価し、提示するようになっています。この情報は必要な作業の大枠を提供し、簡単な修正や容易に解決できる問題を見つけ出し、インフラストラクチャーからそのリスクを取り除くことを意図しています。
これは、該当一覧を表示する際にフィルタリング可能な値で、ルールおよび影響を受けるシステムのドリルダウンで提示されます。
この情報は、Insights 内で playbook を生成する際にも表示されるようになり、ユーザーはフィクスと軽減策のいずれかを選択できます。変更のリスクとその選択によって再起動が必要になるかどうかを示すことで、検出された問題を Insights 内で軽減する際に、生成された playbook が環境に及ぼす影響が分かりやすくなっています。
エグゼクティブレポートの機能改善
お客様からのフィードバックに基づき、総合スコアの表示を変更しました。現在のスコアを分かりやすくするために、色付きの健全性スコア表示として使用中の全体の範囲が示されます。「総合スコア」についての詳細は、https://access.redhat.com/articles/3199992 を参照してください。
PDF のダウンロードが次世代の Beta 環境で利用可能になっています。ご自分のアカウントのエグゼクティブレポートを PDF 形式でエクスポートして、簡単に共有することができます。
インベントリーの表示
Insights 各ページの利用可能なインベントリーと基準のフィルターが変更され、コントロールしやすくなり、目立ちにくくなっています。新規ページのフィルターはデフォルトで折りたたまれており、画面が見やすくなっています。フィルターを展開すると、各ページに追加されたフィルターの追加オプションが表示されます。フィルターを選択すると階層リンクが表示され、現在のビューでアクティブなフィルターが確認できます。
大規模に展開されているアカウントの全体的な使い勝手を向上させるために、これまでの「無限スクロール」の代わりに、ページネーションを実装しました。このページネーションはフィルタリングを可能にしつつ、これらのページの初回ロードおよびその使用に必要な時間を大幅に短縮します。
プランナーおよび Playbook ビルダーの変更
Playbook のサマリーが追加されたことで、影響を受けるシステム、選択された解決策、および再起動の概要が分かりやすくなり、必要な場合はその Playbook の再起動要件を特定して、メンテナンス期間のために十分なプラニングと人員調整が可能になります。
TLDR; (長文で失礼)
フィードバックを寄せていただいたお客様と Red Hat 社員に私と Insights チームから感謝を申し上げます。このフィードバックにより、新機能の優先順位付けと品質向上のための価値を追加した改善ができました。新機能をご活用いただけることを願っております。今後も Insights サービスの改善方法や強化方法に関するご意見がありましたら、是非ともお聞かせください。よろしくお願い致します。
Will
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