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Oracle ASMLib の可用性およびサポート

Solution Verified - Updated -

Environment

  • Red Hat Enterprise Linux 6
  • Red Hat Enterprise Linux 7

Issue

  • Oracle ASM (Automated Storage Management) は、Oracle データベースのデータボリュームマネージャーです。ASMLib は、Oracle ASM デバイスを管理するために Linux システムで任意に使用できるユーティリティです。ASM を使用すると、Oracle データベースに使用されているストレージデバイスを監視し、Oracle データベースインスタンスからの要求に従ってこれらのデバイスに領域を割り当てることでディスクを管理できます。
  • Oracle サイトからダウンロードした RPM を使用して Oracle ASM をインストールしようとすると、インストールしようとすると以下のエラーが発生します。
[root@host tmp]# rpm -ivh oracleasmlib-2.0.4-1.el6.x86_64.rpm
warning: oracleasmlib-2.0.4-1.el6.x86_64.rpm:Header V3 RSA/SHA256 Signature, key ID ec551f03:NOKEY
error:Failed dependencies:
        oracleasm >= 1.0.4 is needed by oracleasmlib-2.0.4-1.el6.x86_64

Resolution

概要

ASMLib は以下のコンポーネントで構成されています。

  • オープンソース (GPL) のカーネルモジュールパッケージ: kmod-oracleasm
  • オープンソース (GPL) のユーティリティパッケージ: oracleasm-support
  • クローズドソース (商用) ライブラリパッケージ: oracleasmlib

ASM 機能は ASMLib を使用しなくても利用できます。ASMLib を使用してもデータベースのパフォーマンスには影響しません。

ASMLib カーネルモジュールパッケージは、お客様の利便性を考慮して Red Hat Network カスタマーポータルから提供されます。Red Hat グローバルサポートサービスは ASMLib に関する問題に対処し、ASMLib カーネルモジュールに発生する問題については、Oracle 社のライセンスに依存するコンポーネントに関する知識または修正が必要にならない限り、 商業的に妥当な範囲でのサポートを提供します。

Red Hat Enterprise Linux 6

ASMLib を使用する Red Hat Enterprise Linux 6 ユーザーは、その他に以下の手順で示す場所 (ASMLib ユーティリティパッケージと専用のライブラリパッケージ) から 2 つのコンポーネントを取得できます。なお、この場所は変更する場合があります。

ASMLib のインストールおよび設定

ASMLib を取得、インストール、および設定するには以下を実行します。

  1. Red Hat Network カスタマーポータルで Red Hat Enterprise Linux 6 Server リポジトリを有効にします。

  2. ASMLib ユーティリティパッケージ (oracleasm-support) と ASMLib ライブラリパッケージ (oracleasmlib) を以下の場所からダウンロードします。
    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/linux/asmlib/rhel6-1940776.html

  3. root で以下のコマンドを実行して、ASMLib カーネルモジュールパッケージをインストールします。

    # yum install kmod-oracleasm
    
  4. root で以下のコマンドを実行して、手順 2 でダウンロードした ASMLib ライブラリパッケージをインストールします。

    # yum localinstall oracleasmlib-<version>.x86_64.rpm    # Where <version> is the revision downloaded in the previous step
    
  5. root で以下のコマンドを実行して、 手順 2 でダウンロードした ASMLib ユーティリティパッケージをインストールします。

    # yum localinstall oracleasm-support-<version>.x86_64.rpm
    

    必要な 3 つの ASMLib コンポーネントがすべてシステムにインストールされました。

  6. 以下のコマンドを使用して ASMLib を設定します。

    oracleasm init
    

ASMLib のサポート

ASMLib カーネルモジュールパッケージは、お客様の利便性を考慮して Red Hat Network カスタマーポータルから提供されます。Red Hat グローバルサポートサービスは ASMLib に関する問題に対処し、ASMLib カーネルモジュールに発生する問題については、Oracle 社のライセンスに依存するコンポーネントに関する知識または修正が必要にならない限り、商業的に妥当な範囲でのサポートを提供します。

ASMLib カーネルモジュールパッケージは各カーネルリリースでアップデートされたので、次に関連する kmod-oracleasm パッケージを各カーネルアップデートでアップデートしてください。

また、kmod-oracleasm パッケージについてはカーネルアップデートとは別に提供されている可能性もあります。ベース RHEL チャンネルで最新の kmod-oracleasm パッケージを取得できる場合があります。

また、Oracle 社は、その他に Red Hat Enterprise Linux 6 で必要な ASMLib コンポーネント (oracleasm-support および oracleasmlib) のサポートを提供しています。この 2 つの ASMLib コンポーネントは、上述の手順で説明した場所 (変更の可能性あり) で取得できます。

なお、ASMLib カーネルモジュールパッケージの ABI は、Red Hat の Supplementary ソフトウェアパッケージのサポート要件 (https://access.redhat.com/support/offerings/production/scope_moredetail.html を参照) では保証されていません。

ASMLib の代替製品

Red Hat は、ASMLib に代わるオープンソース製品を開発中です。アップストリームが承認した dm-multipathudev などの技術を使用して Oracle RAC クラスターに対応する参照アーキテクチャーを提供しています。この参照アーキテクチャーは https://access.redhat.com/knowledge/articles/216093 で確認してください。

Red Hat Enterprise Linux 7

ASMLib カーネルモジュール (kmod-oracleasm) は Red Hat Enterprise Linux で利用できます。ASMLib を使用する Red Hat Enterprise Linux 7 ユーザーは、その他に以下の手順で示す場所 (ASMLib ユーティリティパッケージと専用のライブラリパッケージ) から 2 つのコンポーネントを取得できます。なお、この場所は変更する場合があります。

ASMLib のインストールおよび設定

ASMLib を取得、インストール、および設定するには以下を実行します。

  1. Red Hat Network カスタマーポータルで Red Hat Enterprise Linux 7 Server リポジトリを有効にします。

  2. ASMLib ユーティリティパッケージ (oracleasm-support) と ASMLib ライブラリパッケージ (oracleasmlib) を以下の場所からダウンロードします。
    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/linux/asmlib/ol7-2352094.html

  3. root で以下のコマンドを実行して、 ASMLib カーネルモジュールパッケージをインストールします。

    # yum install kmod-oracleasm
    
  4. root で以下のコマンドを実行して、手順 2 でダウンロードした ASMLib ライブラリパッケージをインストールします。

    # yum localinstall oracleasmlib-<version>.x86_64.rpm    # Where <version> is the revision downloaded in the previous step
    
  5. root で以下のコマンドを実行して、手順 2 でダウンロードした ASMLib ユーティリティパッケージをインストールします。

    # yum localinstall oracleasm-support-<version>.x86_64.rpm
    

    必要な 3 つの ASMLib コンポーネントがすべてシステムにインストールされました。

  6. 以下のコマンドを使用して ASMLib を設定します。

    oracleasm init
    

ASMLib のサポート

ASMLib カーネルモジュール (kmod-oracleasm) は Red Hat Enterprise Linux で利用できます。Red Hat グローバルサポートサービスは ASMLib に関する問題に対処し、ASMLib カーネルモジュールに発生する問題については、Oracle 社のライセンスに依存するコンポーネントに関する知識または修正が必要にならない限り、商業的に妥当な範囲でのサポートを提供します。

ASMLib カーネルモジュールパッケージは各カーネルリリースでアップデートされたので、次に関連する kmod-oracleasm パッケージを各カーネルアップデートでアップデートしてください。

また、Oracle 社は、その他に Red Hat Enterprise Linux 7 で必要な ASMLib コンポーネント (oracleasm-support および oracleasmlib) のサポートを提供しています。
この 2 つの ASMLib コンポーネントは、上述の手順で説明した場所 (変更の可能性あり) で取得できます。

なお、ASMLib カーネルモジュールパッケージの ABI は、Red Hat の Supplementary ソフトウェアパッケージのサポート要件 (https://access.redhat.com/support/offerings/production/scope_moredetail.html を参照) では保証されていません。

その他の情報

  1. oracleasm の設定については、oracledata の公式ドキュメントの "Disk Scan Ordering" セクションを参照してください。詳細な設定手順については、以下のドキュメントを参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E11882_01/install.112/e41961/storage.htm#CWLIN301

  2. SELinux が、システムの起動時に oracleasm.service (systemd) を起動しない場合があります。この問題を回避する方法については、以下のリンクのセクション #2.10 「Oracle ASM Fails to Initialize with SELinux in Enforcing Mode」を参照してください。

    https://docs.oracle.com/cd/E52668_01/E53499/E53499.pdf

    注意: oracleasm スクリプトは、SELinux が Enforcing モードの場合は失敗します。

    推奨される回避方法は、oracleasm を実行する前に、 Oracle ASM に対して SELInux ポリシーモジュールを無効にすることです。

    # semodule -d oracleasm
    # semodule -l | grep oracleasm
        oracleasm
        1.0.0 
       Disabled
    
  3. セキュアブート

    UEFI セキュアブートが有効なシステムで oracleasm カーネルモジュールがロードできなかった場合にこの問題を回避するには、以下の 2 つの方法が選択できます。

    • BIOS および再起動時にセキュアブートを無効にしてから、kmod-oracleasm モジュールをロードする
    • ベンダー固有のセキュアブートキーを使用して kmod-oracleasm をインストールしてから oracleasm カーネルモジュールを署名する

      2 つ目の回避策でサードパーティのモジュールに署名する方法については、以下の Red Hat Enterprise 7 System Administration Guide を参照してください。

      https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/System_Administrators_Guide/sect-signing-kernel-modules-for-secure-boot.html

      重要:
      'oracleasm deletedisk' コマンドを使用する際は、このコマンドの使用が意図したもので、正しいデバイスが使用されていることを確認してください。RHEL 7 でこのコマンドを使用すると、デバイスがアクティブな場合でも、警告を表示しないでデバイスのデータが削除されます。

This solution is part of Red Hat’s fast-track publication program, providing a huge library of solutions that Red Hat engineers have created while supporting our customers. To give you the knowledge you need the instant it becomes available, these articles may be presented in a raw and unedited form.

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