Red Hat OpenStack Platform デプロイメントの制限
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本記事に記載する Red Hat OpenStack Platform コンポーネントの制限は、OpenStack デプロイメントの設計およびスケーリングに役立てることができます。 設定オプションについての詳しい情報は、「Performance Tuning for OpenStack 5」および「Recommended Practices for OpenStack」の記事と OpenStack のドキュメントを参照してください。
目次
- Networking サービス (Neutron)
- Compute サービス (Nova)
- Image サービス (Glance)
- Orchestration サービス / テンプレート (Heat)
- Block Storage サービス (Cinder)
- Identity サービス (Keystone)
Networking サービス (Neutron)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
VLAN を使用する環境内の論理ネットワーク数 | 4,094 | VLAN (802.1q の 12 ビットの VID) を使用する場合の一意なネットワークの数。 |
NVGRE / VXLAN を使用する環境における論理ネットワーク数 | 16,000,000 | NVGRE (24-bit TNI) または VXLAN (24-bit VNI) を使用する場合の一意なネットワークの数。 |
コンピュートノード 1 台あたりの論理ネットワークの数 | 4,094 | この値は、ML2/Open vSwitch プラグインを使用していることを前提とします。OVS 'br-int' は、ローカルの VLAN を使用して、ノード上のトラフィックを分離します。 |
1 台のネットワークノードによって提供される論理ネットワーク数 | 4,094 | この値は、ML2/Open vSwitch プラグインを使用していることを前提とします。OVS 'br-int' はローカルの VLAN を使用して、ノード上のトラフィックを分離します。 |
外部ネットワークの数 | トポロジーに依存 | 上限値は、1 台のネットワークノードまたはコンピュートノード (OpenStack がコンピュートノード上のプロバイダーネットワークとして設定されている場合) によって提供される論理ネットワークの合計。 |
ルーティングされるネットワーク数 | 無制限 | |
ゲートウェイ数 | 無制限 | Open vSwitch の一部のバージョンでは、名前空間数が 1,000 に制限されています。そのため、ゲートウェイ数が影響を受ける場合があります。 |
ネットワークプール数 | 無制限 | |
ロードバランサー数 | 無制限 | この値は、そのマシンで起動可能なプロセスの数によって制限されます。Open vSwitch の一部のバージョンでは、名前空間数が 1,000 に制限されています。そのため、ゲートウェイ数が影響を受ける場合があります。 |
Compute サービス (Nova)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
KVM ホスト 1 台あたりの仮想マシン数 | 無制限 | オペレーティングシステムのプロセス数およびオープンファイル数の制限により制約されます。 |
KVM ホスト1 台あたりのメモリー割り当て | 6TB | 詳しい情報は、「Red Hat Enterprise Linux technology capabilities and limits」を参照してください。 |
仮想マシン 1 台あありの仮想 CPU 数 | 160 または 240 | この上限値は、RHEL 7.1 で 240 に増えました。その他のバージョンの RHEL では、上限値は 160 です。 |
仮想マシン 1 台あたりの RAM | 4000 GB | 詳しい方法は、「Virtualization limits for Red Hat Enterprise Linux with KVM」を参照してください。 |
仮想マシンの swap ファイルサイズ | システムの上限値 | 使用可能なディスク領域がこの値になります。 |
仮想マシン 1 台あたりの仮想 NIC 数 | 28 | この値は、PCI スロット数と使用可能なスロット数によって決定します。スロットが 32 ある場合には、ビデオ、PIIX、バルーン、ディスクにスロットが割り当てられ、28 スロットが NIC 用に残ります。その他のスロットがアクティブな場合には、上限値は低くなります。 |
仮想マシン 1 台あたりのビデオメモリー | ドライバーに依存 | ドライバーによってパフォーマンスの上限が異なります。 |
仮想マシンへのリモートコンソールの同時接続数 | 無制限 | 技術的な制限はありませんが、実際のパフォーマンスが制限が適用される場合があります。 |
仮想マシン 1 台あたりのシリアルポート数 | 2 | |
Serial ports per virtual machine with virtio コンソール を使用する仮想マシン 1 台あたりのシリアルポート数 | 多数 | |
リージョンあたりのセル数 | サポート対象の構成では 0 | この機能はテクノロジープレビューのためサポートされていません。 |
インスタンス数 | 無制限 | クラウド内のインスタンス数に制限はありませんが、コントローラー数を含む環境のサイズによって実際の制限が影響を受ける場合があります。 |
ホスト数 | 無制限 | クラウド内のホスト数に制限はありませんが、コントローラー数を含む環境のサイズによって実際の制限が影響を受ける場合があります。 |
Image サービス (Glance)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
イメージ数 | 無制限 | 実際の制限は、下層のデータベースのパフォーマンスやバックエンドストレージの種別によって異なります。 |
Orchestration サービス / テンプレート (Heat)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
テンプレート数 | プロジェクト数と相対的 | テンプレート数は、プロジェクト数に関連します。デフォルトの設定では、プロジェクト数の 100 倍を上回ることはできません。 |
1 テンプレートあたりの仮想マシン数 | 1,000 | この値は、デフォルトの設定値です。 |
プロジェクトあたりのテンプレート数 | 100 | この値は、デフォルトの設定値です。 |
Block Storage サービス (Cinder)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
ボリューム数 | 無制限 | 特定のデータベースには、この値に関連するパフォーマンスの制限がある場合があります。OpenStack の設定では、制限は課されません。 |
同時にアクティブにできるボリューム数 | 無制限 | これは、コントロールパスコンポーネントです。対象となるボリュームは raw データベースです。ストレージデータベースには、アクティブなボリューム数の制限がある場合があります。 |
独立したディスクの数 | 無制限 | |
一意ストレージクラス数 | 無制限 | |
バックエンドストレージクラス数 | 無制限 | |
ホスト 1 台あたりでマウントできるボリューム数 | 無制限 | |
仮想マシン 1 台あたりでマウントできるボリューム | 無制限 | この上限は、コンピュートのコンポーネントによって影響を受ける場合があります。 |
Identity サービス (Keystone)
対象項目 | 上限値 | 備考 |
---|---|---|
リージョン数 | 無制限 | OpenStack では技術的な制限はありませんが、全体的なパフォーマンスは主として下層のデータベースのパフォーマンスによって左右されます。 |
ユーザーの合計数 | 無制限 | OpenStack では技術的な制限はありませんが、全体的なパフォーマンスは主として下層のデータベースのパフォーマンスによって左右されます。 |
プロジェクト数 | 無制限 | OpenStack では技術的な制限はありませんが、全体的なパフォーマンスは主として下層のデータベースのパフォーマンスによって左右されます。 |
1 プロジェクトあたりのユーザー数 | 無制限 | OpenStack では技術的な制限はありませんが、全体的なパフォーマンスは主として下層のデータベースのパフォーマンスによって左右されます。 |
同時にアクティブにできるユーザー数 | 無制限 | OpenStack では技術的な制限はありませんが、実際のパフォーマンスのその他の制限が適用されます。 |
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