3.9. DNS、DHCP、および TFTP の設定

DNS、DHCP、TFTP は、Satellite 環境内で一元的に管理することも、Satellite 上でそれらのメンテナンスを無効にした後で個別に管理することもできます。DNS、DHCP、TFTP を Satellite 環境の外部で実行することもできます。

3.9.1. Satellite Server での DNS、DHCP および TFTP の設定

DNS、DHCP および TFTP サービスを Satellite Server で設定するには、お使いの環境に適したオプションを指定して satellite-installer コマンドを使用します。

設定を変更するには、satellite-installer コマンドを再び実行する必要があります。コマンドは複数回実行でき、実行するたびにすべての設定ファイルが変更された値で更新されます。

前提条件

  • 以下の情報が利用可能であることを確認する。

    • DHCP IP アドレス範囲
    • DHCP ゲートウェイ IP アドレス
    • DHCP ネームサーバー IP アドレス
    • DNS 情報
    • TFTP サーバー名
  • ネットワークの変更の場合は、可能な限り、IP アドレスの代わりに FQDN を使用します。
  • ネットワーク管理者に連絡して正しい設定が行われていることを確認する。

手順

  • お使いの環境に適したオプションで、satellite-installer コマンドを入力してください。以下の例では、完全なプロビジョニングサービスの設定を示しています。

    # satellite-installer \
    --foreman-proxy-dns true \
    --foreman-proxy-dns-managed true \
    --foreman-proxy-dns-zone example.com \
    --foreman-proxy-dns-reverse 2.0.192.in-addr.arpa \
    --foreman-proxy-dhcp true \
    --foreman-proxy-dhcp-managed true \
    --foreman-proxy-dhcp-range "192.0.2.100 192.0.2.150" \
    --foreman-proxy-dhcp-gateway 192.0.2.1 \
    --foreman-proxy-dhcp-nameservers 192.0.2.2 \
    --foreman-proxy-tftp true \
    --foreman-proxy-tftp-managed true \
    --foreman-proxy-tftp-servername 192.0.2.3

プロンプトに表示される satellite-installer コマンドの進行状況を監視できます。/var/log/foreman-installer/satellite.log でログを表示できます。

関連情報

  • satellite-installer --scenario satellite コマンドの詳細を確認するには、satellite-installer --scenario satellite --help と入力してください。

3.9.2. 管理対象外のネットワークの DNS、DHCP、および TFTP を無効にする

TFTP、DHCP および DNS サービスを手動で管理する場合には、Satellite がオペレーティングシステム上でこれらのサービスを管理しないようにし、オーケストレーションを無効にして、DHCP および DNS バリデーションエラーを回避する必要があります。ただし、Satellite ではオペレーティングシステムのバックエンドサービスは削除されません。

手順

  1. Satellite Server で以下のコマンドを入力します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dhcp false \
    --foreman-proxy-dns false \
    --foreman-proxy-tftp false
  2. Satellite Web UI で、インフラストラクチャー > Capsule に移動し、サブネットを選択します。
  3. Capsules タブで、DHCP CapsuleTFTP Capsule、および 逆引き DNS Capsule を選択します。
  4. Satellite Web UI で、インフラストラクチャー > ドメイン に移動し、ドメインを選択します。
  5. DNS Capsule フィールドの内容を消去します。
  6. オプション: サードパーティーが提供する DHCP サービスを使用する場合は、以下のオプションを渡すように DHCP サーバーを設定します。

    Option 66: IP address of Satellite or Capsule
    Option 67: /pxelinux.0

    DHCP オプションの詳細は RFC 2132 を参照してください。

注記

Satellite は、Capsule が該当するサブネットとドメインに設定されていない場合にオーケストレーションを実行しません。Capsule の関連付けを有効または無効にした場合に、想定のレコードと設定ファイルが存在しないと、既存のホストのオーケストレーションコマンドが失敗することがあります。オーケストレーションを有効にするために Capsule を関連付ける場合は、今後、ホストの削除に失敗しないように、既存の Satellite ホストに対して必要な DHCP レコード、DNS レコード、TFTP ファイルが所定の場所にあることを確認します。

3.9.3. 関連情報