第2章 ロードバランシングに関する考慮事項
複数の Capsule Server 間で負荷を分散すると、1 つの Capsule が単一障害点になることを防ぎます。ロードバランサーを使用するように Capsule を設定すると、予定および予定外のシステム停止に適応できるので、可用性および応答性が向上します。
ロードバランシングを設定する場合は、次のガイドラインを考慮します。
- Puppet を使用する場合、Puppet 証明書署名は、設定する最初の Capsule に割り当てられます。最初の Capsule が停止していると、クライアントは Puppet コンテンツを取得できません。
- このソリューションでは、すべての Capsule で 1 つの状態を維持するために Pacemaker または他の同様の HA ツールを使用しません。問題をトラブルシュートするには、ロードバランサーを使用せずに Capsule ごとに問題を再現します。
ロードバランシングに必要な追加メンテナンス
ロードバランサーを使用するように Capsule を設定すると、環境が複雑になり、新たなメンテナンスが必要になります。
ロードバランシングには、次の追加手順が必要です。
- すべての Capsule に同じコンテンツビューがあることを確認し、すべての Capsule を同一のコンテンツビューバージョンに同期する必要があります。
- 各 Capsule を順にアップグレードする必要があります。
- 設定した Capsule ごとに定期的にバックアップする必要があります。
ロードバランシング設定の Capsule Server のアップグレード
Capsule Server を 6.14 から 6.15 にアップグレードするには、オンラインの Red Hat Satellite の 6.15 へのアップグレード の Capsule Server のアップグレード の手順を実行します。ロードバランシング設定の Capsule Server では、他に必要な手順はありません。