第5章 Red Hat OpenShift Container Platform での OptaWeb 配送経路の実行
Linux を使用する場合には、runOnOpenShift.sh
Bash スクリプトを使用して、Red Hat OpenShift Container Platform に OptaWeb 配送経路をインストールできます。
MacOS では runOnOpenShift.sh
スクリプトは実行されません。
前提条件
-
OpenShift クラスターにアクセスができ、OpenShift コマンドラインインターフェース (
oc
) がインストールされている。Red Hat OpenShift Container Platform の情報は、『OpenShift Container Platform のインストール』を参照してください。 - OptaWeb 配送経路が 2章OptaWeb 配送経路デプロイメントファイルのダウンロードおよびビルド の説明通りに、正常に Maven でビルドされている。
- インターネットを利用できる。
手順
- Red Hat OpenShift Container Platform クラスターにログインするか、このクラスターを起動します。
以下のコマンドを入力します。
<PROJECT_NAME>
は新規プロジェクト名に置き換えます。oc new-project <PROJECT_NAME>
-
必要に応じて
optaweb-vehicle-routing-distribution-7.39.0.Final-redhat-00005/sources
のディレクトリーに移動します。 以下のコマンドを入力して、
runOnOpenShift.sh
スクリプトを実行し、OpenStreetMap (OSM) ファイルをダウンロードします。./runOnOpenShift.sh <OSM_FILE_NAME> <COUNTRY_CODE_LIST> <OSM_FILE_DOWNLOAD_URL>
このコマンドでは、以下の変数を置き換えてください。
-
<OSM_FILE_NAME>
: The name of a file downloaded from<OSM_FILE_DOWNLOAD_URL>
. -
<COUNTRY_CODE_LIST>
: ジオサーチクエリーの絞り込みに使用するコンマ区切りの国コード一覧。国コードの一覧については、ISO 3166 Country Codes を参照してください。 <OSM_FILE_DOWNLOAD_URL>
: OpenShift からアクセス可能な、PBF 形式の OSM データの URL。 このファイルは、バックエンドの起動中にダウンロードされ、/deployments/local/<OSM_FILE_NAME>
として保存されます。以下の例では、OptaWeb 配送経路がジオサーチ結果をベルギーに絞り込み、Geofabrik から最新のベルギーの OSM 抽出ファイルをダウンロードします。
以下の例では、OptaWeb 配送経路は中央アメリカの OSM の地図 (
central-america-latest.osm.pbf
) をダウンロードして、ベリーズ (BZ) とガテマラ (GT) の国で検索を行います。./runOnOpenShift.sh central-america-latest.osm.pbf BZ,GT http://download.geofabrik.de/europe/central-america-latest.osm.pbf
-
runOnOpenShift.sh
スクリプトのヘルプを参照するには、./runOnOpenShift.sh --help
を入力します。
5.1. ローカルの変更での OptaWeb 配送経路アプリケーションの更新
Red Hat OpenShift Container Platform に OptaWeb 配送経路アプリケーションをデプロイした後に、バックエンドとフロントエンドを更新できます。
前提条件
- OptaWeb 配送経路が Maven で正常にでビルドされ、OpenShift にデプロイされている。
手順
バックエンドを更新するには、次の手順を実行します。
- ソースコードを変更し、Maven でバックエンドモジュールをビルドします。
-
optaweb-vehicle-routing-distribution-7.39.0.Final-redhat-00005/sources/optaweb-vehicle-routing-backend
のディレクトリーに移動します。 以下のコマンドを入力して、OpenShift ビルドを起動します。
oc start-build backend --from-dir=. --follow
フロントエンドを更新するには、次の手順を実行します。
-
ソースコードを変更して、
npm
ユーティリティーでフロントエンドモジュールをビルドします。 -
sources/optaweb-vehicle-routing-frontend
にディレクトリーを移動します。 以下のコマンドを入力して、OpenShift ビルドを起動します。
oc start-build frontend --from-dir=docker --follow
-
ソースコードを変更して、
次のステップ