3.2.4. 環境の Business Central 設定の構成
Business Automation Operator を使用して Red Hat Process Automation Manager 環境の基本的なセキュリティー設定を行った後に、必要に応じて環境の Business Central または Business Central Monitoring コンポーネントを設定できます。
前提条件
- 「環境の基本設定の構成」 の説明に従って、インストーラーウィザードで Business Automation Operator を使用して Red Hat Process Automation Manager 環境の基本設定を行っている。
- 認証に RH-SSO または LDAP を使用する必要がある場合は、「環境のセキュリティー設定の構成」 の説明に従ってセキュリティー設定を完了している。
手順
- Installation または Security タブが開いている場合は、Console タブが表示されるまで Next をクリックします。
- 「Business Central へのシークレットの作成」 の説明に従って Business Central のシークレットを作成している場合、Secret フィールドにシークレットの名前を入力します。
オーサリング環境では、Git フックを使用して、Business Central の内部 Git リポジトリーと外部 Git リポジトリー間の操作を容易化できます。Git フックを使用する場合は、プロジェクト namespace の OpenShift 設定マップ、シークレット、または Persistent Volume Claim (PVC: 永続ボリューム要求) オブジェクトに Git フックディレクトリーを準備する必要があります。このディレクトリーを使用するには、以下の変更を行います。
-
Mount path フィールドの GitHooks の下に、ディレクトリーの完全修飾名を入力します (例:
/opt/kie/data/git/hooks
)。 -
GitHooks Configuration object の下のフィールドで、ファイルを提供するオブジェクトの Kind (
ConfigMap
、Secret
、またはPersistentVolumeClaim
) を選択し、オブジェクトの Name を入力します。このオブジェクトは、Git フックディレクトリーの指定したパスで Business Central Pod に自動的にマウントされます。
-
Mount path フィールドの GitHooks の下に、ディレクトリーの完全修飾名を入力します (例:
-
必要に応じて、Business Central または Business Central monitoring のレプリカ数を
Replicas
フィールドに入力します。この数はrhpam-authoring
環境では変更しません。 - 必要に応じて、Resource quotas 下のフィールドに必要な CPU およびメモリーの上限値を入力します。
- Business Central Pod の Java 仮想マシンの設定をカスタマイズする必要がある場合は、Enable JVM configuration ボックスを選択してから、Enable JVM configuration の下のフィールドに情報を入力します。すべてのフィールドは任意です。設定可能な JVM パラメーターは、「JVM 設定パラメーター」 を参照してください。
RH-SSO 認証を選択している場合は、Business Central の RH-SSO を設定します。
- Client name フィールドにクライアント名を入力し、Client secret フィールドにクライアントシークレットを入力します。この名前を持つクライアントが存在しない場合は、デプロイメントでこの名前およびシークレットを持つ新規クライアントの作成を試行します。
- デプロイメントで新規クライアントを作成する場合は、KIE Server へのアクセスに使用する HTTP および HTTPS URL を SSO HTTP URL フィールドおよび SSO HTTPS URL フィールドに入力します。この情報は、クライアントに記録されます。
必要に応じて、環境変数を随時設定します。環境変数を設定するには、Add new Environment variable をクリックしてから、変数の名前および値を Name フィールドおよび Value フィールドに入力します。
外部 Maven リポジトリーを使用する必要がある場合は、以下の変数を設定します。
-
MAVEN_REPO_URL
: Maven リポジトリーの URL -
MAVEN_REPO_ID
: Maven リポジトリーの ID (例:repo-custom
) -
MAVEN_REPO_USERNAME
: Maven リポジトリーのユーザー名 MAVEN_REPO_PASSWORD
Maven リポジトリーのパスワード重要オーサリング環境で、Business Central を使用して外部の Maven リポジトリーにプロジェクトをプッシュする場合は、デプロイメント時にこのリポジトリーを設定して、全プロジェクトのリポジトリーへのエクスポートを設定する必要があります。外部の Maven リポジトリーへの Business Central プロジェクトのエクスポートに関する情報は、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』 を参照してください。
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OpenShift 環境が公開インターネットに接続されていない場合は、「オフラインで使用する Maven ミラーリポジトリーの用意」 に従って設定した Maven ミラーにアクセスできるように設定します。以下の変数を設定してください。
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MAVEN_MIRROR_URL
: 「オフラインで使用する Maven ミラーリポジトリーの用意」 でセットアップした Maven ミラーリポジトリーの URL。この URL は、OpenShift 環境の Pod からアクセスできるようにする必要があります。 MAVEN_MIRROR_OF
: ミラーから取得されるアーティファクトを定める値。mirrorOf
値の設定方法は、Apache Maven ドキュメントの「Mirror Settings」を参照してください。デフォルト値はexternal:*
です。この値の場合、Maven はミラーから必要なアーティファクトをすべて取得し、他のリポジトリーにクエリーを送信しません。外部の Maven リポジトリー (
MAVEN_REPO_URL
) を設定する場合は、ミラーからこのリポジトリー内のアーティファクトを除外するようにMAVEN_MIRROR_OF
を変更します (例:external:*,!repo-custom
)。repo-custom
は、MAVEN_REPO_ID
で設定した ID に置き換えます。オーサリング環境でビルトイン Business Central Maven リポジトリーを使用する場合、ミラーからこのリポジトリーのアーティファクトを除外するように
MAVEN_MIRROR_OF
を変更します (例:external:*,!repo-rhpamcentr
)。
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一部のオーサリング環境では、複数のユーザーが同じ KIE Server に同時にサービスをデプロイできることを確認する必要があります。デフォルトでは、ユーザーは、Business Central を使用して KIE Server にサービスをデプロイして数秒待ってから追加サービスをデプロイする必要があります。
OpenShiftStartupStrategy
設定はデフォルトで有効になり、この制限が発生します。制限を削除するには、コントローラーストラテジー を使用するようにrhpam-authoring
環境を設定します。これについての特定のニーズがない限り、この変更を行わないでください。コントローラーストラテジーを有効にする場合は、Business Central と同じ環境内のすべての KIE Server でこの変更を行ってください。注記高可用性の Business Central を使用する環境でコントローラーストラテジーを有効にしないでください。この環境では、コントローラーストラテジーは正しく機能しません。
Business Central でコントローラーストラテジーを有効にするには、
KIE_SERVER_CONTROLLER_OPENSHIFT_ENABLED
環境変数をfalse
に設定します。
次のステップ
KIE Server および Smart Router のデフォルト設定で環境をデプロイする必要がある場合には、Finish をクリックしてから Deploy をクリックして環境をデプロイします。それ以外の場合は、引き続き KIE Server および Smart Router の設定パラメーターを設定します。