3.2. Red Hat OpenStack のデプロイメント設定
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) デプロイメント設定の推奨事項に関する以下のリストを確認してください。
- 小規模なデプロイメントにより heat テンプレートを検証する
- 3 つ以上のコントローラーノード、1 つのコンピュートノード、および 3 つの Ceph Storage ノードで設定される、小規模な環境をデプロイします。この設定を使用して、すべての heat テンプレートが正しいことを確認できます。
- アンダークラウドでテレメトリー通知を無効にする
以下の OpenStack サービスについて、アンダークラウドでテレメトリーの通知を無効化し、RabbitMQ キューを削減できます。
- Compute (nova)
- Networking (neutron)
- Orchestration (heat)
- Identity (keystone)
通知を無効化するには、
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/disable-telemetry.yaml
テンプレートで、通知ドライバーの設定をnoop
に設定します。- 同時にプロビジョニングされるノードの数を制限する
平均的なエンタープライズレベルのラックユニット内に収まる典型的なサーバーの数は 50 台であるため、1 つのラック分の平均的なノードをデプロイできます。
デプロイメントでの問題を診断するために必要なデバッグを最小限にするには、一度に 50 を超えるノードをデプロイしないでください。ただし、より大きな数のノードをデプロイする場合として、Red Hat では最大 100 ノードの同時テストに成功しています。
コンピュートノードをバッチでスケーリングするには、
、--limit
オプションを指定してopenstack overcloud deploy
コマンドを使用します。これにより、時間が節約され、アンダークラウドでのリソース消費が削減されます。
config-download の特定のタスクセットでデプロイメントを実施する場合は、このオプションを使用して config-download Playbook からのタグのコンマ区切りリストを指定します。
- 未使用の NIC を無効にする
デプロイ中にオーバークラウドに未使用の NIC がある場合は、NIC 設定テンプレートで未使用のインターフェイスを定義して、インターフェイスを
use_dhcp: false
およびdefroute: false
に設定する必要があります。未使用のインターフェイスを定義しない場合は、イントロスペクションおよびスケーリング操作中に、ルーティングの問題や IP 割り当ての問題が発生する可能性があります。デフォルトでは、NIC は
BOOTPROTO=dhcp
を設定します。つまり、未使用のオーバークラウド NIC は、PXE プロビジョニングに必要な IP アドレスを消費します。これにより、ノードで利用可能な IP アドレスのプールが減少する場合があります。- 未使用の Bare Metal Provisioning (ironic) ノードの電源をオフにする
- メンテナンスモードにある未使用の Bare Metal Provisioning (ironic) ノードの電源をオフにしてください。Red Hat は、以前のデプロイメントからのノードが電源オンの状態でメンテナンスモードになるケースを特定しています。これは、Bare Metal の自動クリーニングで発生する可能性があります。この場合、クリーニングに失敗したノードがメンテナンスモードに設定されます。Bare Metal Provisioning は、メンテナンスモードのノードの電源状態を追跡せず、電源状態を誤ってオフとして報告します。これにより、進行中のデプロイメントで問題が発生する可能性があります。デプロイメントの失敗後に再デプロイする場合は、ノードの電源管理デバイスを使用するすべての未使用ノードの電源をオフにしてください。