1.2. インスタンス HA デプロイメントのプランニング
インスタンス HA をデプロイする前に、適合性のためにリソース名を確認し、環境に応じてストレージおよびネットワークを設定します。
- コンピュートノードのホスト名および Pacemaker リモートリソース名は、W3C 命名規則に従う必要があります。詳細は、W3C ドキュメントの namespace の宣言 および 名前とトークン を参照してください。
一般的に、インスタンス HA ではインスタンスのディスクイメージ用に共有ストレージを設定する必要があります。したがって、
no-shared-storage
オプションの使用を試みると、退避中にInvalidSharedStorage
エラーが表示され、インスタンスが別のコンピュートノードで起動しない場合があります。ただし、すべてのインスタンスが OpenStack Block Storage (
cinder
) ボリュームから起動するように設定されている場合には、インスタンスのディスクイメージ用に共有ストレージを設定する必要はないので、no-shared-storage
オプションを使用してすべてのインスタンスを退避させることができます。インスタンスが Block Storage ボリュームから起動するように設定されている場合には、退避させたインスタンスは別のコンピュートノード上の同じボリュームからブートします。したがって、OS イメージおよびアプリケーションデータが OpenStack Block Storage ボリュームに保管されているので、退避させたインスタンスは直ちにジョブを再開します。
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インスタンス HA をスパイン/リーフ環境でデプロイする場合には、コントローラーノードおよびコンピュートノードに単一の
internal_api
ネットワークを定義する必要があります。その後、各リーフのサブネットを定義できます。スパイン/リーフ型ネットワークの設定についての詳しい情報は、Spine Leaf Networkingの Creating a roles data file を参照してください。 - Red Hat OpenStack Platform 13 以降では、オーバークラウドのアップグレードの一環として、director を使用してインスタンス HA をアップグレードします。オーバークラウドのアップグレードに関する詳しい情報は、Keeping Red Hat OpenStack Platform Updated を参照してください。
インストール後の director でのインスタンス HA の無効化はサポートされていません。デプロイメントからインスタンス HA コンポーネントを手動で削除する回避策は、How can I remove Instance HA components from the controller nodes? を参照してください。
重要この回避策は、実稼働環境用には検証されていません。実稼働環境で実装する前に、テスト環境で手順を検証する必要があります。