第2章 JBoss EAP 8.0 への移行の準備
システム管理者は、JBoss EAP 8.0 への移行を計画する必要があります。このアップグレードは、Java アプリケーションのパフォーマンスの向上、セキュリティーの強化、および安定性の向上に不可欠です。
JBoss EAP 8.0 は、JBoss EAP 7 アプリケーションに対して下位互換性を提供します。ただし、JBoss EAP 8.0 で非推奨または削除された機能をアプリケーションが使用している場合は、アプリケーションコードの変更が必要になる場合があります。
JBoss EAP 8.0 リリースでは、アプリケーションのデプロイメントに影響を与える可能性のあるいくつかの変更が導入されています。移行を確実に成功させるには、アプリケーションの移行を試みる前に調査と計画を行ってください。
移行プロセスを開始する前に、以下の最初の手順を実行します。
- Jakarta EE 10 の機能 を理解します。
- JBoss EAP 8.0 の機能 を確認します。
- JBoss EAP スタートガイド を確認します。
- データをバックアップし、サーバーの状態を確認する ことで、シームレスな移行プロセスを確保します。
- RPM インストールを使用して JBoss EAP を移行する ことで、インストールプロセスを合理化します。
- JBoss EAP をサービスとして移行する ことで、管理性と自動化を改善します。
機能の変更、開発ガイド、および移行作業を支援できるツールについて理解したら、アプリケーションとサーバー設定を評価して、JBoss EAP 8.0 で実行するために必要な変更を決定します。
2.1. Jakarta EE 10 機能の確認
Jakarta EE 10 には、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方での機能豊富なアプリケーションの開発とデプロイメントを簡素化する多数の機能強化が導入されています。JBoss EE 7 は、HTML5、WebSocket、JSON、Batch、および Cocurrency Utilities などの新機能や最新の標準が導入されています。更新に含まれるのは、次のとおりです: Jakarta Persistence 3.1、Jakarta RESTful Web Services 3.1、Jakarta Servlet 6.0、Jakarta Expression Language 5.0、Java Message Service 3.1、Jakarta Server Faces 4.0、Jakarta Enterprise Beans 4.0、Contexts and Dependency Injection 2.0、および Jakarta Bean Validation 3.0。