第3章 使ってみる
3.1. Python を使い始める
3.1.1. Python メッセージングの開発
Python は、プロトタイピングに非常に簡単に使用できる、クロスプラットフォームの動的インタープリター言語です。解釈され、コンパイルされないため、コーディングからテストまでの時間が早くなります。これにより、テストおよび実験に非常に適しています。これはスクリプト言語のように使用でき、非常に大きなアプリケーションの開発にも使用できます。
本ガイドの多くの例は、Python code を使用して、Red Hat Enterprise Messaging を使用したプログラミングメッセージングアプリケーションの原則を説明します。これらのサンプルプログラムを実行するのは簡単な方法で実行し、コードをファイルに貼り付けてから、python インタープリターを呼び出してファイルを実行します。
軽量のプロトタイプ機能のほかに、メッセージング開発に最も有用な Python の機能が、Python インタープリターを対話的に実行できる機能です。オブジェクトの効果と状態をリアルタイムで試して検証することができます。
Apache Qpid の Python API は、Red Hat Enterprise Messaging でファーストクラスでサポートされる API です。
3.1.2. Python クライアントライブラリー
Python クライアント開発には、以下の 3 つのライブラリーがあります。
python-qpid
- Apache Qpid Python クライアントライブラリー。
python-qpid-qmf
- QMF(Queue Management Framework)Python クライアントライブラリー。
python-saslwrapper
- saslwrapper ライブラリーの Python バインディング。
3.1.3. Python クライアントライブラリーのインストール(Red Hat Enterprise Linux 6)
Red Hat Enterprise Linux 6 用の Python クライアントライブラリーは、Red Hat カスタマーポータル から入手できます。
マシンが Red Hat Network Classic 管理を使用する場合には、yum コマンドで Python クライアントライブラリーをインストールできます。
Python クライアントライブラリーは、3 つのベースチャネルにあります。
- Red Hat Enterprise Linux Server 6
- Red Hat Enterprise Linux Workstation 6
- Red Hat Enterprise Linux Client 6
ベースチャネルのいずれかにシステムをサブスクライブします。
システムがベースチャネルにサブスクライブされると、root 権限で以下のコマンドを実行します。
yum install python-qpid python-qpid-qmf python-saslwrapper