第17章 テストエントリーの作成
dsctl ldifgen
コマンドは、異なるタイプのテストエントリーを持つ LDIF ファイルを作成します。たとえば、この LDIF ファイルを使用して、テストインスタンスまたはサブツリーを設定すると、サンプルエントリーで Directory Server のパフォーマンスをテストできます。
17.1. 作成できるテストエントリーの概要
以下のエントリータイプの引数のいずれかを dsctl ldifgen
に渡すことができます。
-
users
: ユーザーエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。 -
groups
: 静的グループおよびメンバーエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。 -
cos-def
: 従来のポインターまたは間接的な Class of Service (CoS) 定義が含まれる LDIF ファイルを作成します。 -
cos-template
: CoS テンプレートが含まれる LDIF ファイルを作成します。 -
roles
: 管理されたロールエントリー、フィルターが設定されたロールエントリー、または間接ロールエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。 -
mod-load
: 変更操作が含まれる LDIF ファイルを作成します。ldapmodify
ユーティリティーを使用して、ファイルをディレクトリーにロードします。 -
nested
: カスケードツリーやフラクタルツリーのように重く入れ子になったエントリーを含む LDIF ファイルを作成します。
注記
dsctl ldifgen
コマンドは LDIF ファイルのみを作成します。ファイルを Directory Server インスタンスに読み込むには、以下を使用します。
-
mod-load
オプションを使用して LDIF ファイルを作成した後のldapmodify
ユーティリティー -
その他のすべてのオプションの
ldapadd
ユーティリティー
ネストされたエントリータイプを除き、コマンドラインオプションを指定しないと、dsctl ldifgen
コマンドはインタラクティブモードを使用します。
# dsctl instance_name ldifgen entry_type