1.3. Eclipse の使用
Eclipse を起動する方法:
Applications > Programming > Red Hat Eclipse の順にクリックするか、シェルプロンプトで以下を入力します。
$ scl enable rh-eclipse eclipse
-
起動中に、Eclipse はプロジェクトを保管するディレクトリーである ワークスペース を選択するように求められます。デフォルトのオプションである
~/workspace/
を使用するか、Browse をクリックしてファイルシステムを閲覧し、カスタムディレクトリーを選択します。さらに、Use this as the default and do not ask again のチェックボックスを選択すると、次回この開発環境を実行するときに Eclipse がこのダイアログボックスを表示しないようにすることもできます。 - OK をクリックして選択を確定し、起動に進みます。
1.3.1. Red Hat Developer Toolset ツールチェーンの使用
Red Hat Developer Toolset の GNU Compiler Collection および binutils
をサポートする Eclipse を使用するには、以下を実行します。
-
devtoolset-9.0-toolchain
がインストールされていることを確認し、「Eclipse の使用」 の説明に従ってアプリケーションを実行します。rh-eclipse
コレクションは、デフォルトで Red Hat Developer Toolset ツールチェーンを使用します。
システムに devtoolset-9.0-toolchain
パッケージをインストールする方法の詳細な手順は、Red Hat Developer Toolset ユーザーガイド の セクション 1.5Red Hat Developer Toolset のインストール を参照してください。
GNU コンパイラーコレクション の Red Hat Enterprise Linux バージョンを使用して以前にビルドしたプロジェクトの以前のビルド結果をすべて破棄します。破棄するには、Eclipse でプロジェクトを開き、メニューから Project > Clean を選択します。
1.3.2. Red Hat Enterprise Linux ツールチェーンの使用
Red Hat Enterprise Linux で配布されるツールチェーンへのサポートのある Eclipse を使用するには、プロジェクトの設定を変更して、Red Hat Enterprise Linux システムバージョンの gcc
、g++
、および as
への絶対パスを使用します。
現在のプロジェクトでツールの Red Hat Enterprise Linux システムバージョンを明示的に使用するように Eclipse を設定するには、以下を実行します。
- C/C++ パースペクティブで Project > Properties をクリックし、プロジェクトプロパティーを開きます。
- ダイアログボックス左側のメニューで、C/C++ Build > Settings をクリックします。
- Tool Settings タブをクリックします。
C プロジェクトで作業している場合は、以下を行います。
GCC C Compiler または Cross GCC Compiler を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/gcc
GCC C Linker または Cross GCC Linker を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/gcc
GCC C Assembler または Cross GCC Assembler を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/as
C++ プロジェクトで作業している場合:
GCC C Compiler* または *Cross G Compiler を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/g++
GCC C Compiler または Cross GCC Compiler を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/gcc
GCC C Linker* または *Cross G Linker を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/g++
GCC C Assembler または Cross GCC Assembler を選択し、Command フィールドの値を以下のように変更します。
/usr/bin/as
- OK をクリックして設定の変更を保存します。