第5章 Red Hat Decision Manager のインストール環境オプション

Red Hat Process Automation Manager を使用して、ビジネスアプリケーションを開発する開発環境、デシジョンをサポートするアプリケーションを実行するランタイム環境、またはその両方を設定できます。

  • 開発環境: 通常、1 つの Business Central インストールと 1 つ以上の KIE Server インストールで構成されます。開発者は Business Central を使用して、デシジョンやその他のアーティファクトを作成できるほか、KIE Server を使用して、作成したアーティファクトをテストできます。
  • ランタイム環境: Business Central の有無にかかわらず、1 つ以上の KIE Server インスタンスで構成されます。Business Central には Process Automation Manager コントローラーが組み込まれています。Business Central をインストールしている場合は、MenuDeployExecution Server ページを使用してコンテナーを作成および維持します。Business Central なしで KIE Server の管理を自動化する場合は、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用できます。

また、開発環境およびランタイム環境の両方をクラスター化することもできます。クラスター化した開発環境またはランタイム環境は、統合グループまたは 2 台以上のサーバーのクラスターで構成されます。Red Hat Process Automation Manager の開発環境をクラスター化すると、高可用性やコラボレーションの強化などの利点があります。また、Red Hat Process Automation Manager のランタイム環境をクラスター化すると、高可用性および負荷分散の利点が得られます。高可用性を実現することで、1 台のサーバーで障害が発生したときにデータが損失する可能性を減らすことができます。サーバーでの障害発生時に、別のサーバーにより、障害が発生したサーバーにあるデータのコピーを提供して、障害に対応します。障害が発生したサーバーは、再度オンラインになると、クラスターに復帰します。

注記

ランタイム環境のクラスター化は、現在 Red Hat JBoss EAP 7.4 および Red Hat OpenShift Container Platform でのみサポートされています。