リリースノート

Red Hat CodeReady Studio 12.19.1

12.19.1 の特記すべき機能

概要

本リリースノートには、Red Hat CodeReady Studio 12.19.1 の改良点、実装された追加機能、既知の問題、バグ修正、テクノロジープレビュー、非推奨となった機能などの簡単な説明が記載されています。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージをご覧ください。

第1章 本リリースについて

Red Hat CodeReady Studio 12.19.1 は、Red Hat CodeReady Studio 12.19 の更新です。

以下の章では、Red Hat CodeReady Studio 12.19.1 の改良点、実装された追加機能、既知の問題、バグ修正、テクノロジープレビュー、非推奨となった機能などを説明します。

CodeReady Studio 12.19.1 は、複数のソースから利用できます。CodeReady Studio の設定方法に関する詳細は、『インストールガイド』を参照してください

本リリースでサポートされるオペレーティングシステム、チップアーキテクチャー、および Java Development Kit(JDK) の詳細は、「サポートされる構成およびコンポーネント 」を参照してください。

第2章 機能拡張

  • Red Hat JBoss Wildfly 24 と動作するように、サーバーアダプターが CodeReady Studio に追加されました。
  • コンポーネントタイプおよびスタータープロジェクトから新規コンポーネントを作成できるようになりました。(JBIDE-27676)
  • Hibernate ランタイム 3.5、4.0、5.0、5.1、5.2、および 5.3 はデフォルトで無効にされるようになりました。再有効にするには、Hibernate 設定ページの設定を変更します。(JBIDE-27841)
  • CodeReady Studio には、Hibernate バージョン 5.5 以降の今後の Hibernate リリースのランタイムプラグインが含まれるようになりました。(JBIDE-27351)
  • CodeReady Studio での OpenShift の改良機能

    • OpenShift ツールは odo 2.2.2 をベースとするようになりました。(JBIDE-27837)

第3章 バグ修正

第4章 非推奨の機能

本リリースには非推奨になった機能はありません。

第5章 既知の問題

本リリースの CodeReady Studio における既知の問題の情報は、「既知の問題 」を参照してください。

特記すべき既知の問題を以下に示します。

  • JBDS-4710: ページのリロード後、中央ページにコンテンツが適切に表示されない。

    この問題を回避するには、Red Hat Central を再度開きます。

  • JBIDE-26118: 現在の選択したソースから JSF2 複合コンポーネントを作成できません。
  • JBDS-4818: MacOS 向けに署名されていない CRS インストーラー。
  • CodeReady Studio におけるターゲットプラットフォームおよびインストーラーの既知の問題:

    • JBIDE-27605: BYOE 2020-09 + JBT 4.17.0.Final から JBT 4.18.0.Final への更新時に依存関係が競合します。

      この問題を回避するには、Help → Install New Software に移動し、Jbosstools の安定した更新サイトを選択し、JAX-RS および JAX-WS 機能の両方を選択します。どちらの機能も更新されます。

      または、Preferences → Install/Update → Available Software を選択して、最新の Eclipse リリースを無効にします。これにより、Eclipse 2020.12 がインストールされます。

  • CodeReady Studio における OpenShift の既知の問題:

    • JBIDE-27066: JDK11 を使用して OpenShift 4.4.0 クラスターにログインできない。

      この問題を回避するには、JDK バージョン 8 を使用するか、SSL プロトコルとして TLSv1.2 を使用するように Java を設定します。

      TLSv1.2 を使用するように Java を設定するには、CodeReady Studio インストールディレクトリー内の studio ディレクトリーにある filecodereadystudio.ini を開きます。

      -vmargs セクションに以下の行を追加します。

      -Djdk.tls.client.protocols=TLSv1.2
  • CodeReady Studio の Webservices の既知の問題:

    • JBIDE-27743: Wildfly 22 および Apache CXF 3.3.5+ を使用してwsdl 定義から Web Service クライアントを作成できない。

      この問題を回避するには、CXF ランタイムの代わりに Apache Axis または JBossWS を使用して、サービスクライアント定義を続行します。
      または、ソースフォルダーの順序を更新してエクスポートし、ソースフォルダーが最初に表示されるようにします。これを行うには、Dyn のパスを使用します。Web Project → Properties → Java Build Path → Order をクリックします。

    • JBIDE-27744: WS Tester は DH キーの小さいため、POST 要求を許可しない。
    • JBIDE-27781: 生成される web.xml 記述子を持つ Dynamic Web プロジェクトの削除時に NPE が発生する。
    • JBIDE-27842: WS Tester JAX WS invocation for localwsdl results results in error message Provider org.apache.axis2.jaxws.spi.Provider not found.
  • CodeReady Studio でのコード Ready コンテナーの既知の問題:

    • JBIDE-27741: CRC は適切に起動しないため、エラーメッセージ「Unable to execute request to request url https://api.crc.testing:6443/.well-known/oauth-authorization-server 」が表示される。
    • JBIDE-27921: Windows および MacOS での CRC 1.28.0 の設定は bin/oc を提供しないため、CRC ツールが起動しない原因となります。

      この問題を回避するには、CRC ホームディレクトリーに移動し、binlog ディレクトリーを作成します

    • JBIDE-27927: Windows 10 で CDK が起動していても、CDK ツールが Started 状態を取ることができません。
  • CodeReady Studio で Fuse Integration Project の既知の問題は次のとおりです。

    • FUSETOOLS-3337: DataTransformation のある Fuse プロジェクトを Karaf 7.x ランタイム上の Fuse にデプロイできない。
    • FuseTOOLS-3373: Fuse インテグレーションプロジェクトが Camel バージョン Fuse 7.2 および 7.1 のエラーで作成された Fuse インテグレーションプロジェクト。

      この問題を回避するには、以下の行を jakarta.xml.bind-api ファイルに追加し、jakarta バージョンを定義します。

      <dependency>
      <groupId>jakarta.xml.bind</groupId>
      <artifactId>jakarta.xml.bind-api</artifactId>
      <version>2.3.3</version>
      </dependency>

      利用可能な最新バージョンは 2.3.3 です。最新バージョンの詳細は、「Maven Repository: Jakarta XML Binding API 」を参照してください。